そして自分の世話もしなくなる | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

余程

家事労働から解放されたかったのか

 

いや解放されたいのは

家事労働からなのか

 

そうではなくて

夫の世話からだったのでしょうか

 

義母の話です

 

 

 

多分億劫だったのは

三度の炊事

極端に言えば

それだけ

 

 

そして

義父がずっと家にいるのに

滅入っていたようです

 

 

 

かと言って

義父が畑仕事に行くのは

「みっともない」

世間体を気にしていました

 

 

 

だから

唯一の仕事だった

野菜栽培を取り上げた

 

その結果

義父は外に出ない

行く場所がないのです

 

ですから

一日中家に籠る生活になりました

 

 

そして義母も

これと言って出かける場所がない

 

 

 

俳句を趣味にしていましたが

集会などはなく

自宅で句をひねる程度

 

 

 

二人とも

出て行く場所を見つけてあげると

破綻しなかったのではないか

 

親族の一人として

「ここを見逃したミスは大きい」

心底そう思っています

 

 

 

義父がどさくさに紛れて

特養に入所した後

 

義母は自由になりましたが

カメラで観ている限り

ほとんど一日中

寝転がっていました

 

 

炊事などはせず

生協で頼んだ菓子パンをかじる毎日

 

要介護一直線の生活に変わる

 

 

つまり

自分の世話もやかなくなった

いうことでした