特養 追い出し術 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

義父が特養に入所した時

 

ケアマネさんから

 

「最期まで

お世話させていただきます」

 

優しい言葉を

かけていただきました

 

 

しかし

持病の心不全が悪化すると

施設長

つまり医師の態度が変わります

 

 

 

明日ご足労いただけませんか?」

 

何度か急な呼び出し

容態が急変したのかと

その都度慌てました

 

 

 

しかし

「かなり弱ってきている」

その程度の診断です

 

それを

何度か繰り返しました

 

 

 

今思えば

「早く病院に転院せよ」

そうおっしゃっていたのでしょう

 

 

ただ当方は

医療従事者の経験もあり

その程度では狼狽えません

 

 

 

そしてとうとう

「その日」が来ました

 

 

 

「すぐに来て欲しい」

特養からの連絡を受け

予定を変更して向かいました

 

 

 

現場は大騒ぎです

 

義父が起き上がろうとすると

「動いてはいけません」

介護士が止めます

 

なんとなく

楽しんで演技しているように

見受けられました

 

 

そして

「救急車を

呼ぶのか呼ばないのか!」

かなり厳しい声で

施設長から電話

 

 

 

「そんな重篤な状況なら

どうして貴方がいないのか」

言いたいのは山々

 

 

しかし

「自宅に居たら

救急車を呼ぶだろう!」

施設の職員達も

「なんて非常識な人達!」

と目で訴えます

 

 

 

諦めて

救急車を呼びましたが・・・

 

駆けつけた救急隊は

「自分で歩けるじゃないか」

拍子抜けの様子

 

ただ来てしまったので

病院まで搬送してくれました

 

 

 

その作業の最中です

「もう

戻ってくることはないだろう」

施設長から電話がありました

 

「今

そんなことを言う時か?」

 

 

しかし

後の祭りです

 

こうして

義父は二度と特養には

戻りませんでした

 

茶番劇の一コマです