介護経験者の経済感覚 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「経済感覚」と書きましたが

金銭管理が主です。

 

経理の基本です。

 

「入りを量りて出ずるを制す」

少なくとも

無駄金は使わないということです。

 

 

 

介護経験をしていると

突然物入りになることが

あります。

 

 

 

シューズ一つをとっても

つまずかぬよう

また

履き(履かせ)やすいよう

けっこう値の張る靴

必要になります。

 

 

自宅と施設との間に

距離があれば

ガソリン代等もかさみます。

 

 

 

そして

拘束される時間が長く

自由な時間がなくなるので

変な話

お金を使う頻度も低くなります。

 

「お金よりも時間が欲しい」

実感です。

 

 

 

そして

収支計算をしている時間すら

なくなって行きます。

 

 

認知症患者の家族を対象にした

コミュニティーカフェ

ボランティアをしていた時に

先輩のご婦人から質問がありました。

 

「お金の心配はあるが

計算などしている時間がない。

一体いくらあれば安心なんでしょうか」

 

答は簡単です。

 

「いつも使っている普通預金の残高

減ってきていますか?

 

「いや

そんなに増えもしないけど

減っているということはない

 

「ならば

そんなにお金をもっていなくても

大丈夫です」

 

ごまかしたわけではありません。

 

これは

企業経営でも大切なことです。

 

 

 

あれこれ理屈を考えるより

使えるお金が減っていないか

月末ごとに預金の残高を追うのです。

 

減っていれば

その原因を徹底的に調べます。

 

 

家計も同じ。

 

ずっと恒常的に

預金の残高が減るようなら

いよいよ収支

とくに

支出の内容

よく見なければなりません。

 

 

 

車が2台あって

片方が稼働していないのなら

早目に売ってしまうことも必要。

 

 

 

ただ

質問されたご婦人は

老人向けの食堂などでも

奉仕活動をされているので

お金の出入りには

気を使っておられます。

 

 

 

逆に

介護にタッチせず

旅行に明け暮れているような方は

相続などでもらったお金を

すぐに使ってしまいます。

 

必要もないのに

外車を乗り回すようなことも。

 

 

そう

介護を経験すれば

お金と時間の使い方が

上手になる

 

これは確かでしょう。