難しい従属関係 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

義父と義母の介護を通して

従属関係の難しさを実感しました。

 

どちらが主であるのかということです。

 

 

 

義父が定年を迎えるまで

どちらも主だった筈です。

 

 

 

「そんなことはない」

そう思われたでしょう。

 

しかし

義父は会社にいるのです。

帰宅するまでは

お互い相手に合わせる必要なし

というよりも一緒に居ません

 

ですから

相手を気遣う必要もなし

 

 

しかも

朝食の時間は決まっていて

義父の帰宅を待って

夕食の準備が始まります。

 

 

 

つまり

「いつご飯を食べようか」と

悩む必要はありません

 

 

 

ところが

定年を迎えてから

朝はともかく

昼食と夕食の時間は

決めなければなりません

 

 

義父

趣味であれ雑用であれ

何事にも凝る性格。

 

したがって

何かに着手すると

中断する時間が決まりません

 

 

 

今思えば

これが

不仲の第一原因ではなかったか。

 

 

 

義母にも待つことの限界があります。

 

一緒に揃って食事をしたい

しかし

なかなか始められません。

 

 

 

しだいに

勝手に食べて

食事を並べたままにし

酷い時は

片付けてしまうようになりました。

 

 

 

当然のように義父は怒る。

 

そして

ストライキに入ったようでした。

 

自分の部屋に籠り

朝から酒を飲み始めます。

 

破綻の顕在化でした。

 

 

我々が気づいた時は

もう手遅れだったようです。

 

くれぐれも皆さま

ご用心。