「迷惑をかけたくない」は少数派? | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

高齢者の自殺について

ある新聞が調査しました。

 

自殺した60歳以上の高齢者のうち

家族と同居していた方の数が

独居の方の数を上回り

 

80歳以上では

なんと7割の自殺者が

家族と同居していたということ。

 

 

「介護などで

家族に迷惑をかけたくない」と

いうことのようです。

 

 

 

記事によりますと

介護者は頑張るあまり

ついつい

被介護者に厳しい言葉

かけてしまうようです。

 

言葉を発しなくても

苦痛そうな態度に見えれば

同じことでしょう。

 

 

介護を仕事としている方々と違って

自分の態度が

被介護者を追い詰めることなど

考えてもいないのでしょう。

 

アマチュアですし

介護経験そのものに乏しいので

当然なのかもしれません。

 

 

 

「独りで抱え込まないこと」

これが結論のようなのですが

自殺者からスタートしていることが

気がかりです。

 

 

 

このように自分を責める被介護者

案外少ないのかもしれません。

 

 

 

「子が親の面倒をみるのは

あたりまえ」

 

これは

「嫁あるいは娘婿が

配偶者の親をみるのは当然」

に拡がって行きます。

 

 

自責の念にかられる被介護者に比べ

介護を当然と思う被介護者は

他人の助けが入ることを嫌います。

 

「他人の世話になるなんて

みっともない

 

「施設に入るというのは

子に見放されたということ」

 

介護保険制度が開始して

24年が経とうとしているのに

我が事として受け入れる人は

まだまだ少数なのでしょう。

 

 

ですから

介護者にとって大切なのは

問題を解決してくれる人よりも

自分達家族話を聴いてくれる人の存在。

 

話を聴いてくれて

適切な人ないしは機関に繋いでくれる

リンクワーカーです。

 

 

具体的に申しますと

コミュニティーカフェ

つまり

家族が気楽に相談できる

いやむしろ

愚痴をこぼせる窓口

必要なのでは。

 

 

最近痛切に思います。