一旦幽閉されると | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

義父が

医療過誤による投薬ミスから

副作用で暴言を吐いて

「暴れた」と義母が近所に訴え

精神病院に医療保護入院

 

 

そして

翌日病院を見舞った義母が

発した言葉が

 

「良い所だから

ずっと置いてもらえば

いいじゃない」

 

一瞬耳を疑いました。

 

 

 

そもそも病院は

「ずっと置いてもらう」場所では

ありません。

 

 

 

しかし

それ以来

同居を拒否した義母。

 

推察ですが

一連の流れに

確信犯的な意図

見え隠れします。

 

 

 

理由は未だ不明ですが

義母には独居を好んでいたフシが

見られたからです。

 

 

 

それは

義父も感じ取ったことでしょう。

 

 

 

ですから

責められるのを恐れてか

義父が特養に移されてから後も

見舞うことを拒みました。

 

 

 

義父の方は

ある程度察していたようで

 

「要るものはない?」

との義母の問いに

「家ごと持ってこい」

 

実感がこもっていました。

 

 

 

何故こうなってしまったのか

今となっては分かりません。

 

 

 

ところで

 

「配偶者を施設に入所させた方は

少なからず

自責の念に駆られる」

 

コミュニティーカフェでも

そう感じる発言に

接することがありました。

 

 

ただ

お話を聴いていると

自衛手段の流れで

そうなってしまったのが

ほとんどでした。

 

 

 

そして

残酷なことに

施設に入れてしまうと

もう後戻りできないのです。

 

 

 

義父はそれを悟ったのか

「脱出したい」

とは言いましたが

「家に帰りたい」

とは言いませんでした。

 

 

 

「家にいて欲しくない。

そのためには

自由を奪わなければならない

 

家に残る側の考えです。

 

 

 

「自由を与えると

帰ってきてしまうから」

そう思っています。

 

 

「でも

世間体があるから

離婚は避けたい

 

これは勝手な言い分です。

 

 

 

義父は

特養に入ってから

よく故郷・長野県の話を

好んでしていました。

 

 

 

「ある程度

自由に暮らせる施設なら

長野県内でも

よかったのでは

それこそ

勝手な思い込みかもしれません。