活気を削ぐ言葉 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「長野の実家を

取り返して欲しい

 

義父が特養に入所して

2か月ほど経過した時の

ことでした。

 

 

 

その前週に義母を伴って面会。

 

「今頃長野は雪かなぁ・・・」

と呟いた義父に対して

「実家は

子供達が売ってしまったから

もうありませんよ

義母が応じました。

 

 

 

義父の実弟が相続し

その子供達が売ったという。

 

「そうなのか・・・」

話を聴いた当方は

その程度の反応でした。

 

 

一度だけ訪れたことがあり

記憶はしていましたが

他人事です。

 

 

 

しかし義父は違ったようでした。

 

話を聴いた時は無反応。

 

しかし

その次の面会時は必死でした。

 

 

 

「とにかく実態を調べてみます」

帰宅して

不動産登記システムにアクセス。

 

 

 

義父の実家を調べたところ

土地建物とも

義父の実弟のままでした。

 

相続登記はされていないものの

第三者に渡った訳ではない

 

 

 

さっそく

特養を訪れて

その話をしたところ

義父の安堵感が伝わってきました。

 

 

 

ただ

このまま済ますわけにもいきません。

 

「何故出まかせを言ったんですか?」

義母に訊ねたところ

 

「そう聴いたような気がする・・・」

しかし

長野には義母が話せるような親族は

いません。

つまり虚言だった訳です。

 

 

 

特養に閉じ込めたうえ

何故希望まで奪おうとするのか。

 

 

これ以上は分かりませんが

こういった話はよく耳にします

 

 

 

高齢者の夫が

街のボランティア活動

参加しようと燃えている時に

 

「あんたなんか

足手まといになるだけ」

 

あるいは

「そんな活動

意味ないじゃないの」

 

実際にあるのです。

 

 

 

これでは

ご主人が話題に出すことも

できません。

 

 

 

止めてしまうのか

夫婦が疎遠になっていくのか。

 

 

永年連れ添ったからとて

相手の心まで支配しようとするのは

御法度

 

最近気になっています。

 

イベントバナー