かつて日本は美しかった


 本日は春分の日です。昼と夜の長さが同じ日を祝う?よくわかりませんが、祝日法では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としています。


 実はもともと春分の日は「春季皇霊祭」といい、明治11年(1878年)にそれまでの歴代天皇や主たる皇族の忌日を春と秋に纏め(まとめ)奉祀したものす。一般の彼岸の先祖供養に相当する祭儀です。名前を変更したのは戦後占領下でGHQが皇室によって日本がまとまっているのを脅威に感じ、皇室と国民を分断するために名称を変えたのでした。


 皇居内の宮中三殿は神殿、賢所、皇霊殿とあり、「皇霊殿」に歴代天皇、皇族の霊が祭られています。皇霊祭では天皇陛下がお告文を読み上げ、皇后陛下、皇太殿下、皇太子妃殿下が拝礼されます。
 この日は春季神殿祭というのも行われており、「神殿」には国内のさまざまな神が祭られており、この神々の神恩に感謝する祭儀が行われます。ここでも天皇陛下がお告文を読まれ、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下が拝礼されます。


 春分の日、秋分の日というわけのわからない名称はやめて元に戻したいものです。GHQの悪意に満ちた呪縛のままになっているではありませんか。


 日本人は死者と対話しながら生きていきます。


柳田國男(民俗学者)
「日本人の死後の観念、即ち霊は永久にこの国土のうちに留まって、そう遠方へは行ってしまわないという信仰が、おそらくは世の始めから、少なくとも今日まで、かなり根強くまだ持ち続けられている」
「これが何れの外来宗教の教理とも、明白に食い違う点であると思う」


江藤淳(評論家)
「生者だけが物理的に風景を認識するのではない。その風景も同時に死者が見ている、そういう死者の魂と生者の魂との行き交いがあって、初めてこの日本という国土、文化、伝統が成立している」


 皇室とともにご先祖に感謝する日にしたいものです。



参考文献
 「天皇論」小林よしのり著
 「天皇陛下の全仕事」山本雅人著
 「明治人の姿」櫻井よしこ著
参考サイト
 WikiPedia「皇霊祭」「春分の日」

添付画像
 大正期の宮中三殿(PD)

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