本日より、台本読解塾 vol.4 アーカイブ動画再販がスタートし、早速お申し込みをいただいております!!
ありがとうございます!!
現在、特に俳優の基礎力向上に全力を傾けています。
その一つが、台本読解力。
素晴らしい音楽を奏でるためには、音楽的な知識や楽譜の読み方がわかっていないといけません。
俳優は、音楽家が楽譜を読むのと同じように、台本という "紙に書かれた設計図" を読み解けなくては、役の人生を奏でることはできないのです。
この基礎をクリアしてこそ、「役作り」や「演技プラン」といった創造が始まります。
そしてもう一つが、俳優自身の基礎訓練。
音楽にたとえて言えば、俳優自身は「楽器」です。
楽器の鍛錬が行き届いていないままに、いくら楽譜(台本)を読めても、音楽を奏でることは不可能です。
まず必要なのは、俳優という楽器の基礎訓練。
そしてこれは、初心者でも上級者でも同じ。
あるベテラン俳優は、「日々、何を訓練しているのか?」という問いについて、こう答えたそうです。
「……日々の訓練?
それは、初心者と同じことをやってるよ。
どこまで行っても、基礎訓練が重要なんだよ。」
そして、そのベテラン俳優はこう続けます。
「ただし、それを深めていくんだ。」
……初心者の方は、きちんと基礎固めから正しくスタートできているでしょうか?
上級者は、今なおそれを繰り返すことで、深められているでしょうか?
残念なことに。
日本においては、この基礎訓練が行き届いていないどころか。
もはや、「何が正しい俳優の基礎訓練なのか」すらよくわかっていない、なんなら演技講師でさえ、それをよく理解していないという、非常に危機的な状況に陥っています。
当然ながら、正しく基礎を磨けている俳優はわずかに一握り、という状況が生まれてしまっています。
今回。
「台本読解塾 vol.4(アーカイブ再販)」と立て続けになってしまいますが、スタジオでの実技ワークショップも開催いたします。
一人でも多くの方に、こうした基礎の重要性に気づいてほしい。
一日も早く、その基礎の訓練に触れ、上達してほしい。
それに対して、やれることなら、どんどんやっていきたい。
そんな思いで、早速ではありますが、スタジオでの実技基礎ワークショップの開催に踏み切りました。
以下、詳細です。
俳優に必要なのは、心と身体。
どちらか一方だけは、あり得ない。
EQ-LAB Acting Studio
▲特別クラスより
役の内面ばかりを強調されがちなスタニスラフスキー・システムですが、実は「身体と内面は分離できない」というのが、彼が到達した思想です。
「あらゆる身体的行動には、何か心理的なものが存在するし、心理的な行動には何か身体的なものが存在する」
身体ないし心理どちらかの行動だけが起こる、ということはあり得ない。
すなわち、内面を作れば身体反応が起きるというのと同時に、身体行動を分析し、それを適切に実行することで、役は内面的にも動き出すということでもあります。
俳優は、その「相互のつながり」の中で、演技を見つめていかねばなりません。
そこからスタニスラフスキーは、「身体的行動のメソッド」という方法に落とし込みました。
「情緒的な生活は、時によると俳優の内面的な仕事よりも、役の身体的生活の仕事を通してのほうがずっと容易に惹き起こされ、演技のために定着させることができる」という考え方です。(身体的スコア)
こうした「身体的行動のメソッド」を手に入れるためにはまず、細やかな身体行動の観察と、それを再現するための身体訓練が必要です。
また、そこから俳優自身の "感覚" を手に入れられなければいけません。
身体行動だけを上手にできても、それは "模倣" にすぎないからです。
つまり、自分自身の中に蓄積された「感覚の記憶」にアクセスできるような訓練も同時に行い、やがては身体行動から内面の情緒的、すなわち "感情" 反応を誘発できるようにすることが重要です。
さて。
今回は、そうした「身体的行動のメソッド」の基本となるエクササイズを皆さまにご紹介します。
決して難しいものではなく、身構えず夢中になれるような、シンプルでベーシックな内容です。
しかし同時に、役を演じるに当たって不可欠な土台となる、非常に重要なものでもあります。
きっと「これを知らずして、その先の俳優の仕事はできない」ことを実感していただけるはずです。
▲3ヶ月 レギュラークラスより
自分でできる基礎訓練の方法を知りたい
演技が動きばかりで、中身が伴わない
演技で身体を使って動くのが苦手
想像から内面的な感覚を手に入れる方法が分からない
役の想像の仕方を知りたい
そもそも演技の基礎が何なのかが分からない
演技をするのが怖くなってしまった
▲フリークラスより
俳優に必要なプロセスは、2つ。
A:自分に対する仕事
B:役に対する仕事
です。
Aは、演技をするために必要な、俳優としての訓練。
Bは、実際に役を演じる際の、いわゆる役作りという準備。
当然ながら、Bを行うためにはAを鍛錬して土台を作っておく必要がありますね。
今回のクラスもこれに倣い、まずはAのエクササイズを行い、その後、Bへと進んでゆきます。
A:自分に対する仕事
俳優の身体と感覚を呼び起こすシンプルなエクササイズから始めます。
▶︎行動や想像から「感じる」ためのエクササイズ(感覚の記憶)。
▶︎動きの観察、模倣、そこから得られる感覚のエクササイズ。
これらを通して、俳優が「見せるためではなく、感じるために動いたり、想像する」という基本を理解します。
この基本なくしては、役を生きることはできません。
B:役に対する仕事
今回は、皆さんでシチュエーションを作っていただき、そこにある "事件" が起きるという短い演技を構築してみます。
具体的には「役の準備」と「実際に役が体験すること」を揃えます。
ひとつひとつの手順はとてもシンプルです。
① まずは役の準備から
まず、テーブルに向かい、椅子に座ってリラックスします。
そして、あなたがそこで行っている「作業」を決めます。
それは、何ですか?
会社での仕事でしょうか?
受験勉強でしょうか?
趣味の手芸でしょうか?
大好きな人に送る手紙を書いているのでしょうか?
まず、その作業における行動を詳しく見つめ、実行してみます。
何を感じますか?
そこに、いくつかの状況を付け足します。
それは、何のために行う作業ですか?
その作業には、タイムリミットがありますか?
もし時間内に終わらなかったら、何が起こるのでしょう?
作業をする理由だけでなく、作業をしている場所、時間帯を決めてみるのも面白いでしょう。
周りに人がいるのかどうか、もしいるとしたら、それは誰なのか?
ひとつひとつ想像し、その感触や、そこから得られる感覚を確かめてみましょう。
何を感じますか?
このように、状況を設定していくと、次第に役が具体的になっていきます。
その状況の中でもう一度、作業をしてみましょう。
何を感じますか?
②いよいよ、"事件" が起きる……!!
そこに、ある "事件" が起こります。
(※事件はこちらで用意します!!)
その事件は、今のあなたにとって、大きな出来事ですか?
それとも、取るに足らない小さなものでしょうか?
事件の大小によって、リアクションにも変化があるはずです。
まずは、身体の行動から分析してみましょう。
どんなリアクションを起こしますか?
リアクションが決まったら、それを模倣し、繰り返してみましょう。
最初は身体が上手に動かなくても、徐々に慣れてきて、やがて行動の道筋ができてきます。
さぁ、ここまで決まったら、先ほど設定した状況の中で、それを実行してみましょう。
あなたの心の中に、何が起きるでしょうか……!?
▲3ヶ月 レギュラークラスより
演技の基礎とは何かがわかる!
自分でできる訓練メニューが見つかる!
カタチではなく中身の伴った演技への道を知れる!
身体の使い方のキホンを学べる!
演技における「想像」の仕方がわかる!
演技を「楽しむ」ための方法を知れる!
……今回のような基礎訓練は、海外の俳優教育では当たり前のように実施している、キホン中のキホンです。
しかし日本では、それらの基礎訓練がごっそり抜け落ちていたり。
実施していても、そもそも「何のための訓練メニューか?」をまったく理解せぬまま、カタチだけやっているというケースが本当に多いです。
これは、非常に危機的な状況だと思います。
俳優のキホンは、五感を使い、想像し、身体を使って行動すること。
そこから、第六感とも言える「感情」反応を誘発すること。
こうした土台を訓練せぬまま、その上に役を作り上げ演技をしようとするのは、まるでスポンジの上に家を建てようとしているのと同じ。
中身スカスカ、スポンジの土台の上の家は、どんどん沈み込むだけ。
うまく建つはずもありませんよね。
「感覚、ムーヴメント」等の基礎訓練は、スポンジの土台にコンクリートを流し込み、固める作業です。
それでやっと、台本という設計図をもとに創り上げた「役」という家が建ち、良い演技ができるのです。
今回の短期ワークショップは1日限定なので、基礎訓練のすべてをご紹介するわけにはいきません。
しかし、本当に大切なことに気づいていただくには、絶好の機会になると思います。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております
▶︎お問合せはこちら
Q:受講申込みのキャンセルはできますか?
A:やむを得ずキャンセルされる場合は、必ずメールにてご一報ください。ご入金後のキャンセル・返金は致しかねます。
Q:演技未経験でも受講できる?
A:はい。未経験者の方でも大丈夫です。
Q:激しい運動をやりますか?
A:いいえ。日常生活で行っている程度の動きです。
Q:着替えや上履きは必要ですか?
A:動きやすい服装であれば、普段着で構いません。上履きはご持参ください。
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