ロシア・アヴァンギャルドの画家リュボーフィ・ポポーワが死去した。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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ArtDailyは2020年05月25日に、ロシアのアバンギャルドロシア(avant-garde)を代表するアーティストで、キュービスト(Cubist)、絶対主義者(Suprematist)、および構成派(Constructivist)の画家で、デザイナーで、劇場、テキスタイル、タイポグラフィのデザインなど、幅広い分野で活躍したリュボーフィ・セルゲイエナ・ポポーバ(Lyubov Sergeyevna Popova/ЛюбовьСергеевнаПопова/1889 - 1924)が、息子の死後2日目の1924年05月25日にモスクワで息子から感染した小児に多い発疹性伝染病の猩紅熱(scarlet fever)により、35歳で死去した。

 

彼女のピーク時で亡くなった。

 

1924年12月21日から1925年01月まで、モスクワのストロガノフ研究所(Stroganov Institute , Moscow)で 、彼女の作品の大規模な展示が開かれた。

 

展覧会には、77点の絵画、本、ポスター、テキスタイルデザイン、線彫りなどのポポヴァの作品が含まれていた。 「アーティスト-コンストラクター(Artist-Constructor)」と言う用語は、アーティストの死後の展覧会のカタログで彼女の同時代人によってポポヴァに適用された。

 

https://time-az.com/main/detail/64475 

 

 

リュボーフィ・ポポーバは、モスクワ近郊のイワノフスコエ(Ivanovskoe)で、非常に成功した繊維商人で活発な芸術家でもあった父親セルゲイ・マキシモヴィッチ・ポポーバ(Sergei Maximovich Popov)と高等教養家から来た母親リュボフ・ヴァシリエフナ・ズボワ(Lyubov Vasilievna Zubova)の裕福な家庭で生まれた。

 

リュボーフィ・ポポーワには2人の兄弟と1人の姉妹がいて、弟のパベル(Pavel)は哲学者となり、姉の芸術的遺産の守護者となった。

 

彼女は、イタリアのルネサンス絵画に強い関心を持って育ち、11歳から家庭で芸術レッスンを受け始めている。

 

さまざまなスタイルの絵画を調査して学ぶために広く旅行し、最も興味を持ったのは古代ロシアのイコン(Icon)、 ジョット(Giotto)の絵画、15世紀と16世紀のイタリアの画家の作品であった。

 

また、フランスでキュービズムに影響され、イタリアで未来派に触れている。

 

 

そして、キューボ未来派(Cubo-Futurism/ロシア未来派)における最初の女性開拓者の一人になった。

 

つまり、フランスとイタリアからの影響の融合を試みた。

 

今回公開された作品は、1912年の作品で「Air+Man+Space」キャンバスに油彩。125x107cm

サンクト・ペテルブルクのロシア国立博物館が所蔵している。