ワクチンと治療法の開発に向けた重要なステップとしてのマッピング。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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VMTM(Virtual Matrix Time Machine)の制作を目的に、世界中のメディアから集めた情報から選んで紹介しています。

 

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2020年02月20日に、AFP(Agence France-Presse)からの情報として、テキサス大学オースティン校(the University of Texas at Austin)とNIH(National Institutes of Health/国立衛生研究所)のチームは、ワクチンと治療法の開発に向けた重要なステップとして、科学雑誌「Science」で、ヒト細胞に付着して感染する新規コロナウイルス「COVID-19」の一部の最初の3D原子スケール・マップを作成し、発表しましたと報告した。

 

https://time-az.com/main/detail/71231

 

テキサス大学オースティン校とNIHのチームは、中国の研究者によってウイルスの遺伝コードを最初に研究し、それを使用してスパイク・タンパク質(the spike protein)と呼ばれる重要な部分の安定化サンプルを開発し、公開した。

 

その後、極低温電子顕微鏡法(cryogenic electron microscopy)として知られる最先端の技術を使用してスパイクタンパク質を画像化し、その結果を科学雑誌「Science」に発表した。

 

彼と彼の同僚は、SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome/重症急性呼吸器症候群)やMERS(Middle East Respiratory Syndrome/中東呼吸器症候群)を含むコロナウイルス・ファミリーの他のメンバーの研究にすでに何年も費やしており、スパイク・タンパク質を安定に保つために必要な工学的方法の開発に役立ったと付け加えた。

 

彼らの人工スパイクタンパク質は、NIHによって潜在的なワクチンとしてテストされている。

 

チームは、分子構造のマップを世界中の共同研究者に送り、彼らがより大きな免疫応答を引き起こすように改善できるようにしている。

 

このモデルは、科学者がスパイクのさまざまな部分に結合して機能しなくなるように新しいタンパク質を開発し、感染した患者を治療するのにも役立つ。これらは抗ウイルス薬として知られている。