空想的野球劇場 -15ページ目

空想的野球劇場

読んだ野球マンガの感想など書いていきたいと思います。

夏の甲子園大会2回戦の鷹津高校vs大阪鳳院、
1-0と鷹津1点リードで迎えた大阪鳳院1回裏の攻撃、
1死1、2塁で4番・道重とんぼりの打席という場面から始まり、
4回表・鷹津の攻撃中までが収録されています。

いやぁ、今巻は表紙にも描かれている、策士・古堅が大活躍でしたね。
大阪鳳院の捕手・髭水の「理詰め」に対し「理詰め」で上回るという、
野球の駆け引きの面白さを存分に見せてくれました。

古堅に策で敗れた髭水の、

「1%の無謀と99%の確実、確実なほうを選ぶのが策士やろが!?」

という言葉に対し、古堅は、

「いや」「1%の無謀を120%の結果につなげるのが策士だ」

と言い放ちます。

かっこいい一言ですよね。
久しぶりに「おっ!」と思った一言でした。

さて試合のほうは、策士対決に敗れたことを認めた髭水が、
投手・虎襲に「解禁」を告げて、鷹津の次打者・五井に一球投じたところで次巻に続くです。
一難去ってまた一難。
さて、どう攻略するのか?
ストーリーは巨人vsスーパースターズの日本シリーズの続きなんですが、
まあ、こちらのほうはあっさりと終りましたね。

その後は表紙にもなっている、里中とサチ子の結婚式となります。
しかしこの表紙ですが、平置きしてあるのを一度見落としてしまいました。
「あれ?ドカベンが出てるはずなんだけど?」って感じで。
まあ、ドカベンほどの長寿連載になると、変わったことも必要でしょうし、
登場人物の人生といったものも重要になってくるんでしょうけどね。

でも正直、今巻については、表紙を見たときから読み終わるまで、一貫して苦笑といった感じでした。
徳川監督の扱いも個人的には不満がありますし。

それはさておき、登場人物の人生ということでは、
同時収録されている特別読み切り作品の『俵と白球』もそんな作品です。
こちらは、背表紙にもあるんですが、山田太郎の野球との出会いを描いています。
注目なのは、山田の両親が初めて登場していることではないでしょうか。
記憶の限りでは、母親は少し出たことがあると思うんですが(太郎がサチ子を母親から受け取る場面)、
父親は全くの初めてなんじゃないかと思います。
名前も父・和平、母・美子と明かされました。

さて、ストーリーのほうに戻りますと、コミックス最後は春季キャンプに入りました。
次巻はしっかりと『野球漫画』してくれそうです。
今年はどんな展開になるのか?
楽しみに待ちたいと思います。
『ショーバン』から続いた2部作の完結巻になります。

夏の西東京都予選・決勝の決着までが描かれて完結ということになります。

今巻の見所は、何といっても対戦相手の真直高校エース・都並と縞青高校キャプテンの縞青海の対決ですね。
コミックスの約3分の1を費やして描いていますが、全く長いと思わせない迫力・攻防・神経戦が展開されています。
決着も実際の野球にありがちな緊張と弛緩が絡んでのもので、リアリティーがありますね。
ここらへんの描き方は『ショーバン』からの作者の得意技といってもいいんじゃないでしょうか。
とにかくこの対戦は読み応え十分です。

この対戦だけでなく、その後の試合展開も野球の試合にありがちな展開だと思います。
シンプルですが、『ああ、こういう試合ってあるよなぁ』と思わせるのはさすがです。

アー坊が1年生の夏の県予選で終了してしまったのは残念なような気もしますし、
いいタイミングで終ったような気もします。
間違いないのは、野球漫画が終ってしまうというのは寂しいということなんですけどね。
以前は良く行っていたんですが、最近は行っていなかった書店へ久しぶりに行ってきました。
『週刊プロ野球セ・パ誕生60年』の9号を買いそびれたんですが、何故かどこにも置いてなかったんですよね。
そこで、多分、ここならあるだろうと思って行ったわけです。

無事目当ての雑誌は買えたんですが、せっかく普段行かない書店へ行ったんで、コミックスのコーナーものぞいてみました。
青年、少年とぐるっと廻って、少女漫画のコーナーへ。
少女漫画は連載誌がチェックできない分野ですので、書店で確認するほかないんですよね。

そこで平置きされていたのが、この『少女少年学級団』です。
帯を見ますと、「小学生は、恋も野球も直球勝負!」と書いてありました。
これがあったんで、野球を題材にしていることが分かったんですが、これがなければ分かりませんでした。
表紙にも野球をしている描写はありませんでしたから。
少女漫画はこれがあるんですよね。
タイトル、表紙に野球の匂いがしない野球モノが。
少女漫画にも、面白い野球漫画はたくさんあります。
まだまだ知らない野球少女漫画はたくさんあるんでしょうね。

さて、前置きが長くなりましたが本題です。
帯を見る限り、恋愛漫画のエッセンスとして野球があるんだろうと思っていました。
しかし、読んでみると、立派に野球漫画ですね。
プレーの描写は多くはありませんでしたが、主人公の中谷遥という女の子が野球に対して熱いんですよね。
この遥ちゃんが転校してくるところから話が始まります。
女のクセにみたいなことがあったり、キスにまつわる騒動があったり、
笑えるところもありつつ、
最近、涙腺が弱くなったせいもあるでしょうが、
登場人物の純粋さに思わず涙してしまうところもありました。
全体的に心温まる感じで、ほっとした気持ちになれる作品でした。

失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、拾い物でしたね。
2巻をあっという間に読み終えて、3巻の発売予定をすぐに探してしまったくらいです。
調べてみると、まだ別冊マーガレットで連載中のようです。
また、楽しみな作品がひとつ増えてしまいました。
2回戦前の両校のやりとりと2回戦VS美景高校戦、
5回裏、枚鷹高校・投間一矢登板までが収録されています。

今巻では、体力面の問題から一矢が先発でなく、
一矢が転校してくる前のエース・日向が先発しての日向の心の動きや、
キャッチャー・投間世史とのやりとりも見所だと思うんです。

ですが、やっぱり気になってしまうのは、
対戦相手である美景高校の性格最悪サウスポー・小野原とキャプテン・十堂の不思議な関係ですね。
結局、今巻で十堂の意図は分からなかったんですが、
ただ仲が悪いだけではなさそうですし・・・・

脇役や敵役のキャラクターが気になってしまうのは、
これはもうどうしようもないですね。
性癖に近いものがあると思います。

記憶の限り初めて読んだ野球漫画がドカベンで、
しかも11巻の明訓VS白新の試合でした。
まあ、不知火のかっこ良さといったらなかったですね。
それが刷り込まれての性癖ではないかと思われます、はい。

十堂がなぜ小野原にあのような態度で接するのか?
小野原の十堂に対する感情の原因は何なのか?
それらが解明されるかもしれない次巻が楽しみです。