最近、アメーバブログでは、小林洋一さんの『世界人類が平和でありますように』をとり上げる人が多い。
やはり、例のロシアのウクライナ侵攻を、多くの人が多大な関心を持ってその成り行きを注視していて、改めて小林洋一さんのこの歌が注目されているのだろう。
小林洋一さんは、これまでに何度かこのブログでも紹介したことのあるシンガーソングライターで、たしか千葉県柏市で不定期にワンマンライヴを行っていた。
やはりこのアメーバで自身のブログをお持ちで、まだ「いいね!」機能が無くて「ペタ」機能があったころ、時折私のブログに「ペタ」を残してくださっていたものだ。懐かしい。
現在は新型コロナウイルス禍のためにライヴ活動は自粛しておられたと思う。
ウクライナ危機に関しては、小林洋一さんもやはり心を痛めているのだろう、さる4月25日にブログにこんな記事をアップなさっていた。
洋一さんはジョン・レノンさんがお好きで、同じギター(ギブソンJ-160E)を愛用しているのみならず、ジョンさんの『ハッピー・クリスマス / 戦争は終わった』という歌にとても感銘を受けていらっしゃるようだ。
もしかしたら、洋一さんの『世界人類が平和でありますように』は、ジョン・レノンさんのこの歌にインスパイアされて生まれたものなのかもしれない。
洋一さんはブログでそこまで言及していないので、真相は分からないのだけれど。
【sekaiheiwayouichi】
「世界人類が平和でありますように」
作詩作曲:小林洋一
(再生時間:4分59秒)
ところで私は、今日(4月30日)、新潟市の蔦屋書店、新潟万代店のCD売り場で、ロックの素晴らしいアルバムを見つけた。
グランド・ファンク・レイルロードというアメリカのハードロック・バンドが1971年に発表した『E Pluribus Funk』(邦題:『戦争をやめよう』)である。
私もロックはそれなりに好きだが、このバンドは今日初めて知った。
CD売り場の洋楽コーナーを物色していたら、『戦争をやめよう』というアルバムタイトルに、思わず目を引かれたのである。
その場でスマートフォンを取り出し、YouTubeアプリでコッソリ聴いてみたらとても良かったので、購入することにした。
グランド・ファンク・レイルロードは、このCDのライナーノーツによれば、1969年にアルバム『グランド・ファンク・レイルロード登場 / On Time』でデビュー、同年10月18日にデトロイトのオリンピア・スタジアムで行われたレッド・ツェッペリンのコンサートの前座を務めたが、聴衆から大絶賛され、本来の主役であるレッド・ツェッペリンを完全に食ってしまった。
このときから、このバンドの“神話”が始まったのだとか。
何度かの解散・再結成、メンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動を続けているようだが、現在はその名を目にすることは稀になってしまった。
上のアルバムを制作した当時のオリジナルメンバーは、マーク・ファーナーさん、メル・サッチャーさん、ドン・ブリューワーさんという人たちである。
(マーク・ファーナーさん:クリス・ミュラー, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons 2009年撮影)
(メル・サッチャーさん:Carl Lender, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons 2002年撮影)
(ドン・ブリューワーさん:2008年1月8日、Peter DeSilvey氏が撮影)
さて、アルバム『戦争をやめよう』には、2曲目に表題曲が収録されている。
原題は、『PEOPLE, LET'S STOP THE WAR』。
【グランド・ファンク・レイルロード - トピック】
PEOPLE, LET'S STOP THE WAR
(戦争をやめよう)
(再生時間:5分12秒)
この歌の歌詞を日本語に訳したものを、一部分だけ次に引用する。(訳:今野雄二)
(以下、引用)
公約どおりを実行できる大統領がいたなら
国はこんなことにならず
誰も死なずに済んだんだ
戦争はお偉方の私腹を肥やし
戦争に金をつぎ込んで
武器を増やす
こんなことってあるか
みんな、戦争をやめさせよう
(引用、終わり)
こうして書き写しながら、私は驚いている。
まさに、現在にも通じる内容の歌詞ではないか。
小林洋一さんの『世界人類が平和でありますように』やジョン・レノンさんの『ハッピー・クリスマス / 戦争は終わった』と、思想的につながっている歌であると、私は確信している。
ちなみにグランド・ファンク・レイルロードは現在、ドン・ブリューワーさんとメル・サッチャーさんを中心に新メンバーを加えた5人編成で活動していて、マーク・ファーナーさんはソロ活動や他のバンドに参加したりしているらしい。
素晴しい実力を持った人たちなので、“過去の人”と思わずに、もっと注目されてしかるべき人たちだと私は思う。
グランド・ファンク・レイルロードのオフィシャルサイト
https://www.grandfunkrailroad.com/