じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

もうとっくに夏は過ぎてしまっているけれど、この話題だけは書かずにはいられない。
 
今年の8月1日(土)に、我が新潟県の長岡市で、『東方Project』の同人イベントが開催されていた。
しかし、私はそのことをまったく知らなかった。
それは、霧雨魔理沙に特化した二次創作物(同人誌やグッズなど)の即売会で、イベント名を

 
『たまゆらの灯は夜を還く(たまゆらのひはよるをいく)』
 
といい、【霧雨魔理沙オンリー即売会】と副題がついている。
 
今週、『東方Project』に関する何か面白い情報はないかと思って検索していたら、偶然、このイベントが長岡市で行なわれていたことを知ったのである。
 
◆霧雨魔理沙オンリー即売会
 
もう終わってしまったイベントのことをいまさら書いても遅いのだけれど、それが新潟県で開催されていたとなれば、やはり触れておかないわけにはいきません。
この霧雨魔理沙に特化した即売会は、去年の12月25日に第1回目(第1灯)が大阪市中央公会堂で開催されました。

 
今年行なわれた「第2灯」は、テーマが『花火、弾幕……そして、魔理沙』となっていて、毎年8月2日・3日に開催される長岡花火の前日に行なわれました。
(注:長岡花火とコラボしたというわけではありません。)
このイベントの事務局は、その趣旨を次のように説明しています。

(以下引用)
翌日に大きな花火の日を控える長岡の街は、夜へ還っていく光の余韻や、川風の気配、落ち着いた夏の空気があり、その土地の雰囲気そのものが“魔理沙らしさ”とほどよく重なると感じています。
(引用終わり)
 
↓7月13日に公開された、イベントの告知動画。
【秘匿された千年猫又郷】
【東方Project】霧雨魔理沙オンリー「たまゆらの灯は夜を還く 第2灯」公式告知動画|2026年8月1日 長岡開催

(公開日:2026年7月13日、再生時間:1分30秒)
 
「たまゆらの灯は夜を還く」公式サイト
https://tamayuratomosibi.tumblr.com/
 
「たまゆらの灯は夜を還く」公式X
https://x.com/tamayuranohi
 
「たまゆらの灯は夜を還く」のpixivのページ
https://www.pixiv.net/users/122374967
 
さらに、即売会終了後には、「長岡魔理沙オールナイト読書会」なるイベントも開催されていました。
『東方Project』に関する情報を伝えるサイト『東方我楽多叢誌』が、7月13日に次のように報じていました。
 ↓

8月1日「長岡魔理沙オールナイト読書会」開催。霧雨魔理沙関連の本を持ち寄る会を長岡花火前夜にて。
https://touhougarakuta.com/news/260713b/
 
◆その他の東方キャラ・オンリーイベント
 
この霧雨魔理沙オンリーイベント『たまゆらの灯は夜を還く』の他にも、特定の東方キャラに特化したイベントはいくつかあります。
私が知っているのは、たとえばアリス・マーガトロイドのオンリーイベント『東方愛麗絲祭』。(愛麗絲はアリスと読みます。)

 
「東方愛麗絲祭」公式サイト
https://yukkurimoviemaker5.wixsite.com/aliceonly-site
 ↑
これは今年の7月12日に、広島市で開催されました。

 
その他にも、秘封俱楽部や、射命丸文、風見幽香、稗田阿求(ひえだのあきゅう)のオンリーイベントもあったような気がします。(詳しくは知りません。)
 
それにしても、今回の魔理沙オンリーイベント『たまゆらの灯は夜を還く』。
もっと早く知っていたら、私も一般人として参加したかもしれなかったのに、惜しいことをしました。

 
【長岡花火と東方魔女っ子トリオ】

左から、パチュリー・ノーレッジ、霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド。
(キャラクター素材:dairiさん、はるかさん)
(背景:恵藤さん 復興祈願花火フェニックス)
(金の光の輪:PNGTREE ゴールデンフラッシュフローティング円形ボーダー)
 
〈追記〉
2026年10月16日、一部加筆修正しました。

 
dairiさんのpixivのページ
https://www.pixiv.net/users/4920496
 
はるかさんの「ニコニコ静画」のページ
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3189645
 
上海アリス幻樂団


(前回の記事からの続きです。)
ドラマ『VIVANT』は、石井暁さんが2018年に出した著書『自衛隊の闇組織―秘密情報部隊「別班」の正体』(講談社現代新書)を参考文献としている(注:原作ではない)。
いや、そもそもこのドラマのプロデューサーがこの本を読んで、別班を題材にしたドラマ製作を思い立ったのではなかったか。たしかどこかでそんな話を聞いた覚えがある。
で、2023年にその第1期が放送され、現在は第2期が放送中である。

 
◆ドラマ『VIVANT』と現実の違い
 
石井さんの著書を参考にしているので、同書の中で紹介されていたエピソードが出てくる場面もあるが、あくまで娯楽作品として制作されているので、現実にはあり得ない部分がかなりある。
この点について、石井さんはこう述べている。

(以下引用)
 また、これはドラマでも使われたエピソードですが、実際の面接試験を受けているときに、いきなり作業服を着た電気工事業者が部屋に入ってきて、教官が「ここの部屋ではない」と言って追い出すという場面があります。
 
 業者が部屋を出て行ったあと、受験生に向かって教官が「いま入ってきた男の眼鏡のフレームの色は何色だったか」と問うのです。あるいは「いまの男は右手に何を持っていたか」と質問するのです。受験生がどんな瞬間も気を抜かず、一瞬にして全体を観察し、漏れなく記憶する能力を持っているかどうかを、そこで試しているのだと思います。
(中略)
 そのまま共通している点としては、先ほどの「電気工事屋が入ってくる試験シーン」があります。また、主演の堺雅人さんが、本人とは別に、もう1人出てくるときがあります。あれは、まさに別班員を教育する心理戦防護課程で人格破壊を起こした状態か、もしくは別人格になりきる訓練を受けた結果を象徴的に表していると思います。
 
 一方、まったく違うと思うのは、ドラマの中でおこなわれていたカーチェイス、銃撃戦、殺人事件などです。別班員がそんなことをすれば大変な問題になってしまいます。実際の別班員が国内外でおこなっているのは、あくまでロシア、中国、北朝鮮に関する情報収集活動のみです。スパイ映画やアクション映画のような派手な工作はおこなっていません。
(引用終わり)
 
実際の別班員の海外での活動は、あくまで情報収集(スパイ活動)に限られており、商社や貿易会社の社員を装ったりしながら、現地で協力者を作り、金銭を支払って情報を買い取り、別班の本部へ報告する仕事をおこなっているのだという。
 
【協力者を得る別班員】

(人物素材:アポロパパさん 握手を交わす男性会社員)
(背景:Sergeyさん 街-市-建物-モスクワ)
 
また、劇中で堺雅人さんが演じている主人公の設定も、現実にはあり得ないという。
(以下引用)
 ドラマだと堺雅人さんは商社マンで、普段は商社の仕事をしているわけですよね。ただ、そんなことをしていたら別班員として活動する時間がきわめて限られてしまいます。ですから、あのような形ではあり得ないです。どういう形かと言いますと、他省庁の人間に身分を偽装して大使館員として行くか、あるいは架空の商社をでっち上げて、その現地支店の駐在員として架空の身分で行くという形です。その2つですね。
(引用終わり)
 
架空の商社の社員に成りすまして海外で活動する場合は、自衛官としての籍は外していく。
だから、仮に現地の情報機関や捜査機関に身柄を拘束されたり逮捕されてしまったとしても、日本政府は「そんな人は知りません」と、決して助けてはくれないのだ。

 
◆別班員を襲う苦悩
 
前回の記事でも書いたように、別班員は養成機関である陸上自衛隊情報学校の心理戦防護課程で、スパイ活動を行なうのに必要な、別の人間に成り切る訓練を受ける。
もちろんそれは相当に厳しい訓練であり、それを受けたために、洗脳されたり人格破壊を起こしてしまったりして苦悩している人たちもいるのだとか。

 
別班員としての任期を終えた後でも、たとえばこんな精神的影響が残ってしまう。
 「妻子に対しても、心の中で壁をつくってしまう」
 「喜怒哀楽など、自分の感情を完全にコントロールできるようになってしまった」
 「親友がいなくなってしまった。人生を変えられてしまった」
 「別班員は自分の本性を出さない。一種の精神的な病気だ」

 
別班の任期を終えても、彼らの苦悩は一生続くことになる、と石井さんは記事の中で述べている。
 
【元別班員の終わりなき苦悩】

(人物素材:LinksNATUREさん 悲しみが深くうつむく男性を素材化)
(背景:歩夢さん 暗めなトーン)
 
ちなみに陸自情報学校の心理戦防護課程は旧陸軍中野学校の後身にあたり、別班は旧軍の特務機関の後身と言える部隊なのだ。
それで、発足当時のこの養成機関には、旧陸軍中野学校の教官たちが数多く着任していたという。

 
さらに言えば、別班はアメリカからの要請で設立されたという面がある。米軍の情報部隊の支援・補助をする部隊が必要とされていたのである。
1960年代当時は米軍との関係も非常に密接で、「しんぶん赤旗」の取材記録によれば、当時の別班本部は米軍キャンプ内に所在していた。

 
◆ドラマ『VIVANT』の問題点
 
私は前回の記事で、TBS系日曜劇場『VIVANT』に、何人かの人たちが苦言を呈していると書いた。
 
それらの苦言によると、このドラマは石井暁さんの前述の著書『自衛隊の闇組織』を参考文献としていることになっているが、その内容はかなりその本が伝えていることから離れていて、別班を「日本を外国の脅威から守る正義の組織」といったニュアンスに、とことんカッコよく美化しているらしい。
 
戦史・紛争史研究家の山崎雅弘さんが10月10日にFacebookに投稿した一文が最も的確にこのドラマの問題点を突いていると思うので、少し長いけれども、全文引用する。
(以下引用)
最近のNHKは大河ドラマはじめ自社番組の番宣に力を入れている。なのに日曜午後9時の「NHKスペシャル」の視聴率は捨ててTBS「VIVANT」の盛り上げに加担。どう見ても不自然です。どっかから指示でも出てるんでしょうか。何の公益性もない暴力礼賛の残虐ドラマですよ?本当に気持ち悪い。
 
NHK紅白歌合戦は、以前にも「逃げ恥」とコラボするような企画があったと思うが、あの番組は子どもから大人までほっこりした気分で観られる、社会的な啓蒙の内容もある番組だった。
 
TBS「VIVANT」は違う。日本軍と自衛隊の混同や、異常な熱量で毎週盛り込まれる「中国人による日本人自衛隊員への残虐な身体的拷問」など、夜9時台で流していい内容じゃないし、特定の外国への敵意を煽る反社会的側面すらある番組。メディアが全然問題視しないのも異様です。
 
ちなみに、7月22日の週刊文春記事によれば、高市早苗首相は自民党の手下を集めた焼き鳥宴席で「(TBSドラマの)VIVANTが楽しみ」と言っていたとのこと。
(引用終わり)
 
山崎さんのこの投稿は、とても公益性があると判断したので、あえて全文を引用させていただきました。
たしかに、特定の外国への敵意を煽るような設定や描写はまずいですね。

 
◆石井暁さんのインタビュー動画
 
最後に、石井暁さんが講談社の記者さんからのインタビューを受けている動画を次に紹介して、この話題を終えたいと思います。
 
【THINKpod /シンクポッド】
【VIVANT】別班とはどのような活動をしているのか/別班員になる人が持つ素質/実際の別班とドラマの違い/海外での活動中にもし捕まったら…/石井暁/THINKpod

(公開日:2026年7月27日、再生時間:27分17秒)
 
【THINKpod /シンクポッド】
【VIVANTに登場する「別班」の正体】「昔別班員だったことがある」…実際の別班員を取材/自衛隊幹部からの警告/記事が出る前に行った「事前通告」/別班が公にならない理由/石井暁/THINKpod

(公開日:2026年8月3日、再生時間:29分56秒)
自衛隊に「別班」なる秘密部隊が存在することを私が知ったのは、つい最近のことである。
2023年に、TBS系日曜劇場の枠で、その別班を題材にした『VIVANT』(ヴィヴァン)というドラマが放送され、かなりの人気を博していたのだが、私はまったく知らなかった。

 
このドラマのおかげで、別班の存在が広く知られるようになったのだが、実のところこのドラマは完全なフィクションであり、決して別班の実態を正確に描いているわけではない。
私は視ていないが、何人かの人たちがこのドラマに苦言を呈しているのをネット上で目にして、それで私もこのドラマ、及び別班の存在を知ったのである。

 
◆自衛隊の秘密部隊・別班とは?
 
そもそも別班とはどういう部隊なのか。
実は、陸海空自衛隊の中で、唯一、非公然の部隊であり、その存在は総理大臣も知らないし、防衛大臣も知らされていない。
つまり、自衛隊側で秘密裏に編成した部隊であり、勝手に海外で情報収集活動(早い話がスパイ活動)を行なっている。それがこの秘密部隊の任務なのだという。

 
この秘密部隊のことを最近、世に広く知らしめているのは、ジャーナリストの石井暁(いしい・ぎょう)さんである。
石井さんは親しい自衛官の人とお酒を飲みながら話していたときに、ふいにその人が「お前、別班というのを知っているか」と聞いてきた。

「別班という非公然部隊があって、総理大臣も防衛大臣も知らない組織なんだけど、それが勝手に海外に拠点を設けて、海外でも国内でも情報収集活動をしているんだ。知っているか」。
 
驚いた石井さんは、それで取材を開始した。
自衛隊内に総理大臣にも防衛大臣にも知らせていない組織があって、勝手に海外に展開しているという事実は、シビリアンコントロール上大問題であり(だからこそ、親しい自衛官の人も教えてくれたのだろう)、これは記者人生をかけてでもやる価値はあるのではないかと思ったからである。

 
この別班の存在は、自衛隊の上層部だけが知っており、一般の隊員は通常はまったく知らない。
石井さんに教えてくれた人も元々は知らなかったが、他の隊員から聞かされて驚き、石井さんに告げたのだそうだ。

 
講談社のオンライン雑誌「クーリエ・ジャポン」で、今年の7月から8月にかけて、石井さんが別班についての記事を連載していた。
(以下、石井さんの記事から引用)
 別班員は国内でも海外でもロシア、中国、北朝鮮を中心とする海外情報を収集する任務を与えられている。自衛官という身分を隠すために、商社マンや興信所の調査員、他省庁職員など、さまざま職に常に偽装している。自衛官の身分のままでは、情報収集は困難だからだ。
 
 しかし、この身分偽装はあくまでも形式的に装うだけで、実際にそうした仕事をしているわけではないし、そんな時間的な余裕はない。別班員は国内でも海外でも、1人で情報収集するのが原則。単独の方が目立たないし、危険を回避できる。もちろん、必要な場合にチームを組んで情報収集作業に当たることはあるが、あくまでも例外的なやり方だと聞いた。
(引用終わり)
 
◆別班員の特徴
 
石井さんによれば、別班員は別の職業に成りすますとき、それまでの「自分」を捨てて、完全に別の人格に成り切ってしまう。
そういう訓練を、養成機関である陸上自衛隊情報学校の心理戦防護課程で受けるのだそうだ。

 
【別の人物になりきる別班員】

(人物素材:緑丸さん 20・30代スーツ男性)
(背景:right-wさん 行進する陸上自衛隊の隊員)
 
石井さんは取材を進めるうちに、何人かの元別班員の人たちと実際に会うことができた。そのときの印象を、石井さんは講談社の記者さんからのインタビュー記事の中でこう述べている。
 
彼らと会って非常に強く感じるのは、「目つき」が普通ではないという点です。初対面のとき、こちらが頭の中で考えていることすべてが一瞬で見透かされるような、独特の目つきをほぼ全員がしています。
 
(長くなりそうなので、続きます。)