さて、前々回の記事で、中国人のアニメーターが『東方Project』の二次創作アニメを作っていることを書いた。
あれから、さらに本格的な中国製二次創作アニメが存在することが分かった。
それは、「京都幻想劇団」というサークルが作っているアニメ作品で、このサークルは名前に「京都」と入っているけれども、実は中国人が運営しているサークルなのだ。
このサークルは、これまでに『東方Project』のキャラクター、宇佐見蓮子(うさみ・れんこ)とマエリベリー・ハーンを主役にしたアニメ作品を制作している。
タイトルは、『秘封活動記録』。『序』、『月』、『祝』の3作がこれまでに作られていて、そのうちの『月』と『祝』がYouTube公式チャンネルでフル公開されている。
その他にもショートアニメなどを何本か作っているようだが、何と言っても驚くのが、日本の二つの同人サークルと共作した“劇場用アニメ”だろう。
こう言うと、「えっ、同人サークルが、ついに劇場用作品を !?」と誰もが驚くはずだが、実はこれ、一種の冗談企画。
宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーン(通称メリー)が結成しているオカルトサークル「秘封倶楽部」を題材にした劇場用アニメが完成した‥‥という前提のもと、CD、小説、パンフレット、グッズ、予告編映像が制作され、それで映画本編を観たような気分になって、おおいに盛り上がろうという趣向の企画だったそうだ。
「TUMENECO」と「四面楚歌」という二つの日本人サークルがこの企画を考え、「京都幻想劇団」に予告編映像の制作を依頼してきたというわけだ。
それがこれである。↓
【TUMENECO&ShoyuSound】
劇場版秘封倶楽部「星降る夜のユートピア」
(再生時間:2分11秒)
特設サイト↓
![劇場版秘封倶楽部 星降る夜のユートピア](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fhihu-topia.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F07%2Fbanner_566_100.png)
ホントによくやりますネ。
京都幻想劇団
http://kyotofantasytroupe.net/
【『東方Project』のキャラクターたち】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200821/01/jiroumaru/03/c9/j/o0713050514807265464.jpg?caw=800)
宇佐見蓮子(左)。マエリベリー・ハーン。
(背景写真:Jamie NakamuraによるPixabayからのフリー画像)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200821/01/jiroumaru/67/44/j/o0717050714807265701.jpg?caw=800)
因幡てゐ(いなば・てい 左)。鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)。
(背景写真:Tuan Nguyen KhacによるPixabayからのフリー画像)
(キャラクター素材提供:dairiさん)
ここ最近、『東方Project』の二次創作について調べているうちに、「あ~るの~と」という同人サークルを知った。
このサークルは主に『東方Project』の楽曲アレンジや、楽曲のカラオケ配信やライブ活動などもやっているそうなのだが、何と言っても東方キャラたちに漫才(!)をやらせるアニメ動画『東方M-1ぐらんぷり』シリーズが最も有名だろう。
私もYouTube公式チャンネルで何本か視聴したが、永遠亭の凸凹コンビ、鈴仙・優曇華院・イナバと因幡てゐの漫才が一番面白かったように思うので、その動画を紹介します。
【あーるのーと公式】
第2回東方M-1ぐらんぷり『てゐレーセン』CMに出たい - 2nd Touhou M-1 Grand Prix
(再生時間:8分45秒)
あ~るの~と
![](https://www.r-note.jp/rnbn200.jpg)
『東方Project』の二次創作で結構多いのが楽曲アレンジである。
「東京アクティブNEETs」という音楽サークルが、ZUNさんが作曲したゲームのBGMを、何とクラシック音楽のオーケストラやジャズなどにアレンジして演奏している。
私は偶然、YouTubeでその公式動画を見つけ、ビックリしてこのサークルのCDを買い始めたところである。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200821/01/jiroumaru/c2/6b/j/o1097061714807269261.jpg?caw=800)
【Active NEETs】
【東方フィル】オーケストラ生演奏による『紅魔郷メドレー』【交響アクティブNEETs】
(再生時間:8分51秒)
東京アクティブNEETs
https://neets.tokyo/
そして、私が最もお気に入りの“東方楽曲アレンジ作品”が、Unlucky Morpheus(アンラッキー・モルフェウス)というビジュアル系ハードロックバンドが演奏している『神々が恋した幻想郷』。
ZUNさんが作曲した同名のBGMに日本語の歌詞をつけ、ハードロック調のアレンジを加えて演奏したものなのだが、その歌詞の内容が感動的なのだ。
(以下、引用)
君の大切なものは みんな此処にあるから
いつだって 逢いに来て 君の幻想郷(ふるさと)へ
(中略)
私が描いた明日は 君が望んだ未来
此処へ来て いつだって 君を待っている
(引用、終わり)
「幻想郷」と書いて「ふるさと」と読ませるあたりが泣かせる。
あの古き良き日本の原風景を思わせる「幻想郷」には、たしかに私たちがいつしか忘れた「大切なもの」があるような気がする。
残念ながら、この歌は公式動画が無いので、ここに貼れません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200821/02/jiroumaru/a7/b6/j/o1097061714807273993.jpg?caw=800)
Unlucky Morpheus Official Web Site - Sound.jp
![](https://sound.jp/ankimo/bana02.jpg)
『東方Project』について、もう少し書きたいことがあったのですが、とりあえす今回でひと区切りつけることにします。
dairiさんのpixivのページ
https://www.pixiv.net/users/4920496
上海アリス幻樂団
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww16.big.or.jp%2F%7Ezun%2Fimage%2Fbanner.gif)
(おまけの動画)
【アニプレックス】
「東方キャノンボール」OPアニメ/2019年10月リリース予定!
(この動画は2019年9月4日に公開されました。)
『華やぐ夢幻の少女たち』
原曲:ZUN&上海アリス幻樂団
作詞:夕野ヨシミ (IOSYS)
編曲:ARM (IOSYS)
歌唱:博麗霊夢(CV:鬼頭明里)、霧雨魔理沙(CV:飯沼南実)