戦争はいまだに終わっていない。 | じろう丸の徒然日記

じろう丸の徒然日記

私こと、じろう丸が、日常の出来事、思うことなどを、気まぐれに書き綴ります。

(この記事は、8月15日の夜に書いています。)
今年も、「終戦記念日」をむかえた。「終戦」とは、戦争が終わったという意味である。
しかし、本当に戦争は終わったのか? 私には、いまだに戦争が続いているようにしか思えない。
『東方Project』の話題をお休みするのは2度目だが、これだけは書いておきたい。
 
沖縄ではいまだに辺野古の海を埋め立てて、米軍のための基地が造られようとしている。
日本米軍基地大部分沖縄に集中していて、言わば、私たちの“平和な暮らし”は、沖縄犠牲の上に成り立っている。
 
本日、政府主催の全国戦没者追悼式の会場となったのは、日本武道館(東京都千代田区)戦没者約310万人を追悼した。
この追悼式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、参列者は540人と、過去最少の人数ではあったが、遺族193人のほか、天皇皇后両陛下首相をはじめとする三権の長らが参列した。
皇后陛下ともどもマスク姿で参列した天皇陛下は、「おことば」の中で、「再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を切に願うと述べたほか、新型コロナウイルスの感染拡大のことにも触れ、「私たち皆が手を共に携えて、困難な状況を乗り越え、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを願います」と述べた。
 
私は、天皇制には反対であるが、今上天皇のことは嫌いではない。人間的には立派な人だと思う。
しかしそのことと、天皇制を認めるかどうかは別の話である。
 
戦争にまつわる、あまり知られていない事実を伝えるニュース動画。
【朝日新聞社】
出征兵士の写真、「弾除け神社」になお1万4千枚
(再生時間:1分24秒)
 
【HTBニュース】
札幌でも空襲があった 恐怖の証言
(再生時間:2分35秒)
 
【毎日新聞】
首里城地下に残る司令部壕、11年ぶりに内部を撮影 公開求める声高まる

(再生時間:5分5秒)
 
【BBC News Japan】
長崎で被爆し「メキシコで生き返った」 山下泰昭さん、BBCに語る
(注:見ていてつらい映像が含まれます)
(再生時間:5分6秒)
 
それにしても、私がウンザリするのは、いまだに神風特攻隊に感激している困った人がいることだ。
歴史修正主義者たちが戦後、特攻隊をこれでもか、これでもか、とばかりに美化して伝えたのだが、それをいまだに真に受けている人がいる。
特攻隊員たちの多くは、実は敵艦体当りなどしなかった。
出撃したものの、怖気づいて戻ってきたり、戻ってきたものの今さら基地に着陸も出来ず、空をぐるぐる回っているうちに燃料が切れて山に墜落してしまったり、という例が多かった。
見事に(?)敵艦体当りした人もいるにはいたが、ほとんどが大酒をくらったり、ヒロポン覚醒剤の一種。当時は薬局でふつうに売っていた)を打ったりして、わざと精神を錯乱させたうえでやったのである。
また、中には、こっそりと他の基地に着陸して、そのまま命令違反で捕らえられた人も多かったらしい。
 
政治家靖国神社に参拝するのも困りものだ。
「政教分離の原則」は、もうここ何年も踏みにじられている。
神社というのはを祀っているもので、そこに参拝するというのは、単なるお墓参りとはまったく違うのだ。
お墓参りなら、何の問題もない。どんな悪党も、死ねば“仏”だから。この場合は、中国韓国も何も文句は言わないだろう。
だが、悪党“神”として祀るというなら、まったく話は違ってくる。
 
かつては共産党員(つまり左翼)で、後に転向して右翼になった田中清玄さんという人(1906年3月5日 - 1993年12月10日)が、その著書『田中清玄自伝』(ちくま文庫)の中で、靖国神社についてこう述べている。
(以下、引用)
「靖国神社というのは、そもそも由来をたどれば、招魂社と呼ばれて長州など各藩のお社だった。いうなれば長州などの各藩のお社だった。いうなれば長州の護国神社のような存在ですよ。それを大村益次郎(村田蔵六)が東京・九段に勧請し、一般の神社が内務省管理下にあったのとは違い、陸軍省や海軍省が管理していた。したがって長州藩の守り神にすぎないものを、全国民に拝ませているようなものなんだ。ましてや皇室とは何の関係もない。俺のような会津藩の人間にとっては、何が靖国神社だぐらいなもんですよ。しかもどれぐらいこの勢力が、今も日本を軍国主義化するために動き回っていることか」
(引用、ここまで)
 
田中さんは、さらにこう続ける。
昭和天皇重臣たちを殺し、「陛下の政権を倒して、その平和政策を粉砕しようとした連中を神に祀るという」非常識なことを靖国神社はやった。
そのため、昭和天皇は、「これでいよいよ私は靖国神社へは行けなくなった」と言ったとか。
 
浄土真宗本願寺派元宗会議員で、元防衛相久間章生さん(79歳)も、「国のために命を落とした人を畏敬(いけい)の念をもって葬るのは当然だ」としながらも、靖国神社についてこう述べている。
「判断を誤った戦争指導者まで神だと言い、命令に従った兵士と一緒に祀るのでは、兵士が浮かばれない」
 
いったいいつまで、日本人間違った“愛国心”に囚われ続けるのだろうか。
ちなみに今上天皇は、靖国神社には参拝しなかった。