県立大船高校吹奏楽部レギュラーコンサートが鎌倉芸術館で9日に開かれ、光記者が取材しました。
(許可を得て撮影しました)
六国見山の山並みに響く金管楽器の音色は、ハイカーにはもうお馴染みだ。
六国見山中腹にある県立大船高校(通称 大高)は部活動が盛んで休日も賑やかだ。
吹奏楽部の定期演奏会はなんと第40回目。昨年創立40周年式典があたから、開校から続いていることになる。
毎年の常連ファンもいるのだろう、小ホールは老若男女でほぼ満席。
幕開けは、行進曲「勇気の旗を掲げて」。
今年の全日本コンクールの課題曲な、のだが、スポーツ中継好きな私をわくわくさせるリズムのオープニングだ。
2曲目は、オペラ「蝶々夫人」よりGプッチーニ。
没落藩士令嬢である長崎の芸者と、アメリカ海軍士官ピンカートンの燃え上がるような情愛、そして裏切り。大人の愛憎悲劇をストーリーそのままに高校生が演奏しきった。
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OBバンドを挟んで第二部は、
「夏の特別放送 オールナイトニッポン」
ラジオのDJがリスナーからのハガキを読んで、リクエストを演奏するという遊び心溢れたステージ。
演劇部でも有名な大高らしく、照明まで手が込んでいた。
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第3部は、今年のヒット曲やハリウッド映画曲、グレン・ミラー、ディズニーを次々とメドレーで繰り出した。
特にグレン・ミラーメドレーは高校生とは思えないJAZZYなグルーブですっかり会場を魅了した。
アンコールの「宝島」は、卒業生も加わって大編成の超ビックバンドとなり、会場一体となって盛りあがった。
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1年生から3年生まで揃う最初で最後の演奏会だったという。
MCでマイクを握った卒業生が「気がついたら現役生と干支が一緒だった」と笑わせていたが、卒業しても楽器一つで戻ってこられる場所があるのは羨ましい。
青春の音色は十人十色。
すぐに蝶々夫人や、グレン・ミラーが本当にわかる歳になるだろう。
そしてたまには、仲良くハーモニーを奏でてくれるのだろう。
次回定期演奏会は来年2月2日。