自分の考えが正しいと確信すること | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

私の周りで起きている多様な人たちの状況と問題。

みんなが一様に自分が考えが正しいと確信して、すべての問題の原因は相手にあると確信している。でも私は知っている。彼らが自分の考えが正しいと確信するしかない理由を。

 

私も自分の考えが正しいと確信しないようにたくさん努力をしているが、人間であるため仕方なく私もそうなる場合が多い。でも毎日問題について考え直してみる。もし私が私の考えだけに視野が狭まり自分を合理化するために確信しているのではないか、相手の言葉と行動には私が気付かないものがあるかもしれないと

 

人間は自分の経験と知識を記憶し、それをベースに思考する。それで自分の経験と知識の範囲で解析して考えて確信をもつ。このとき、自分の経験と知識が、人間のあり様を知っていないと、相手の経験と知識をすべて知っていないと、相手について考えて自分の考えが正しいと確信することは歪曲され誤っているしかない。結局、自分の考えと確信は誤った真実に確信するものといえる。これは私だけではなく、すべての人に発生する現象だ。 私たちはみんな人間だからだ。

 

だとすれば少なくとも人間として生き思考ができるのはこのような現象を是正するためだ。 そうしてこそ人間らしく生きることができ、人間として理解できるようになり、さらには相手を配慮できるようになる。

 

自分の考えが正しいと確信することは如何に危険で、愚かなことなのか。

 

見て聞いたものがすべてだと考えてはいけない。見えないもの、聞こえないもののほうがはるかに多い。見て聞いたものは真実の一部に過ぎない。見て聞いたものが事実ならば、見えないものまで正確に知ってこそ真実である。 ところで見て聞いたものだけで真実だと信じて確信すれば、それ自体が自分の傷をもたらし、人間関係に問題をもたらす。

 

★無料心理相談のお申込み★

 

日本心理教育院のホームページ:www.jip.ac