仁太劇場 「白の男 その1」 ｂｙニョロ

肌に心地よい風が吹いている。

風にはほんの少しだが潮の薫りがした。

その男はどのくらい前からか、ポツンと置かれたベンチに座ったままピクリとも動かないでいた。





風が吹いている、ただ眠っているだけなら風邪をひいてしまうかもしれない。

死んでいるなら、誰かが病院に、いや警察に知らせねば成らないのだが…。


風だけは吹き、時間だけが流れていく。


男がこの街にやって来たのは3週間前のこと。

ひとりっきりでやって来た…はずだ。





誰かとの約束。

この街には誰かと会う為に来た。

初めから男の記憶は曖昧だった。


誰と？

何処で？


川を渡ってやって来た気がするのだが…。





今と同じように潮の薫りをずっと嗅いでいた。


自分が何者なのか、それさえも分からない頭が真っ白な感じ、何処に行って何をすれば良いのか何一つ手掛かりに成りそうなものは身に着けていなかった。





ただ時々何か、何か閃光のようなものが頭のなかに飛び込む…。

真っ白な世界にぼやけた何かが見える瞬間。


男は必死でそれをつかまえようとしていた。


つづく

差し入れ

公演に出ていますと多くの差し入れを頂きます。

料金を払って頂いたうえにお土産まで貰う感じで本当にいつも恐縮してしまいます。


甘いもの、夏ですから涼しげなものが多いですかね。





〔生みたてプリン〕です。

写真では分かりにくいかも知れませんが、玉子の殻が器に成っているのです。


ちゃんとキャラメルソース、プリン、生クリームが入っています。


共演している明石鉄平さんからおすそわけして頂きました。

いつもそうですが公演に入ると規則正しい生活に成り、美味しいものもいただき、お酒の量も増えるので確実に太ります。





とか言いながら、勿論しっかり頂きました。


埼玉の〔ラ・リーヴ洋菓子店〕というお店のものだそうです。


美味しかったですねぇ！


まあ、公演が終わったらダイエットに励みましょう

うなぎ

昨日は〔土用の丑の日〕

この日にうなぎ！ってことで確か昨年は何故だ？
って事を調べたのでした。

名古屋でのことです。

確か、江戸時代の平賀源内さんが関係しているんですよね。

そして、〔ひつまぶし〕を食べたのでした。


このあたりのことは以前のブログの方に詳しく書いております。


さて今年はどうしよう！？なんて舞台が終わってから街をぶらついたのですが…


やはりせっかくなので1度部屋に帰って荷物を置いて、地元のうなぎ屋さんに出かけました。


な、なんとそこにはラーメン屋さんが…

以前、アッ～新しいラーメン屋さんが出来たなぁ～とは思っていたのですが…そういえばあの場所はあのうなぎ屋さん…


その時は気がつきませんでした。


ショックで…

結局またまた近所をぶらついて、何も食べずに帰りました。






哀愁を背中に漂わせて、朝のラジオ体操に向う仁太なのでした。

…でも、この暑いなか結構元気ですよ！