NHKの視聴料に関する放送法の規定が合憲であるという最高裁判所の判決が出てから、その判決が正しくないかの論調の記事が多く出ている。中には、国民審査で×にすることができないとか、わけのわからない記事を書くボケまで出てくる。確かに国民審査は改善の余地があるのかもしれないが、この判決だけでその裁判官の適否を論じること自体が暴論である。自分の意にそまない判決を一度でもしたらその裁判官のすべてを否定するのは、ヘイトに等しい。
その裁判官が最高裁判事になるまでには、いくつもの事件を裁いてきている。最高裁判所でない場合は、一人で裁くこともある。それらの経歴をメディアはもっと取り上げる必要がある。しかし、メディアは最高裁判所の判事の国民審査の情報はほとんど掲載しない。つまり、国民の関心事でもないというのが実態だ。情報量が少ない中で決めなければならないのは、制度もあるが、その前に有権者の関心がないからである。
そして、今回のNHK判決で自分の意に反する判決を出すと、その裁判官を罷免したいと言い出す。その裁判官がこれまでの実績を見ても偏った問題のある判決をしているならそれもありだが、そうではないのであれば今回の判決も妥当だと見るしかないではないか。
それなのに、今回の件だけを上げ、あたかも裁判官に問題があるかのような意見は、ヘイトと同じとしかいいようがない。他人の意見を認めることなく、いつまでも自分の意見にしがみつく、これが民主主義をおかしくしている元凶ではないのか?国歌国旗法ができても起立も何もしない教師と似たり寄ったりだ。自分の主張のみが正しいと思い込んでいる人間が人を教育したりコラムを書けるから世の中がおかしくなるんじゃないのかね?

適当な思い込みを書き散らす私が人のことを言えた義理ではないのではあるが、あまりにも中立な記事が少ないので言い過ぎたかも知れない。
米国がエルサレムをイスラエルの首都と認めた。議会が議決したのは20年以上も前のことらしい。歴代大統領が半年毎に執行延期をしてきた。つまりはこれは米国の意志なのだ。トランプ大統領を非難するのもいいが、そもそも議会が承認していることは問題ではないのか?これは米国そのものなんだぜ。反対意見とかトランプ大統領批判とか好きにすればよいと思うが、米国が決めたことだ。だれのためにオリンピックに出ようがいいけど、米国のためであることは間違いなく、結局は米国第一主義の見え方が違うだけだ。本質は変わりない。
米国議会の仕組みはよく知らないが、この駐イスラエル米国大使館をテルアビブ(日本赤軍の銃乱射事件を思い出すね)からエルサレムに移す法を議会が廃案にすべきだったと思うが、議会は廃案にしなかった。ということはいずれそうするのは決まっていて時期が大統領にゆだねられていただけだ。それが今だと判断したのはトランプ大統領だが、いまだに執行されていないのがそもそもおかしいんじゃね?議会が決めたことなんだから。

ということで、米国人に言いたいことは、あんたの国を何とかしろってことだ。米国人がトランプ氏のせいにするのはお門違い、あなた方米国人の責任だ。なので、いろんな人がトランプ大統領を批判する記事が出るが、日本で言うのはやめてもらいたい。米国内の話だから米国内で解決してもらいたい。日本としては巻き込まれないように対応するだけだ。
今回、エルサレムをイスラエルの首都としたことで、何か起こるかもしれないが、日本としては追従するわけにはいかない。減っているとはいえ原油の安定供給やお付き合いを考えた場合、どちらかに肩入れするのは危険だ。当面、様子見しかない。

欧州は特に英仏はそもそもイスラエル建国に責任があるのだから何とかすべきだと思うが、米国を止めることはできないだろう。中東問題が解決せず放置されているのがそもそもの問題だとは思うが、どっちかが負けない限り終わらないのも確かで、いずれまたイスラム教徒の不満が凝縮されたIS国のような勢力が出てくるだろう。同じことの繰り返しだな。

ところで、聖地ってどんな意味があるのだろうか?宗教的な意味だけに思える。よくわからないが、宗教ってのは、聖地を守れっていう教えがあるのかね?すっごいパワースポットなんだろうか?というよりは、都市であり土地であり自分たちが大事にしているものの象徴ってことかな。最近の言葉でいえばレッドラインか。宗教なんて一つの理由に過ぎない。パレスチナがイスラエルに占領されて後退して来たが、エルサレムがだれの帰属か決まっていないことが最後のよりどころだったかもしれない。そうであれば、エルサレムを失うことはパレスチナの主張が受け入れられることがないという証明になってしまう。もう知らんぷりするしかないじゃないか。
どうも、判決が理不尽であると言いたげな記事が多く見受けられる。原告の弁護団も何だか反論しているが、それは元の主張が主張だけに文句を言いたくなるだろう。しかし、メディアがそれに対して理不尽だと言うのは筋が違う。最高裁判所の判断を求めた結果、最高裁判所の判断が出たのだから、その理由を明確に伝えるのが本来で、いちゃもんをつけるのは新聞の役割ではない。
「一層の公共放送の意義の説明が求められる」とか上から目線でものを言う立場にはない。最近の新聞の紙面も広告ばかりじゃないか。それも胡散臭いものまで載せている。何もせずともお金が入り好きな番組を流せるNHKが羨ましいのはわかるが、偏りが酷いな。
最高裁判所の裁判官14人の多数意見というから、ほぼ反対意見はなかったようだ。実はもう少し反対意見が出るかもと思っていたので、少し以外ではある。

NHKを受信料の負担者はNHKの放送内容をチェックする必要があるが、選挙と同じでほとんどの人はチェックする気はないだろうから、しばらくは安泰だろうね。不祥事などもあるが、不祥事があるから警察に予算を返せという声が上がらないように、少数の不祥事で受信料を拒否することは理由にできない。それができれば税金を払う必要もなくなる。面白かったのは、韓国で、韓国は電気料金と合わせて払っているそうだ。公共放送料金を支払わないと電気が止められるそうだ。

NHKを失くしたいのであれば、選挙でそういう主義の党に勝ってもらうしかないが、今のところNHKを失くす公約を見た記憶がない。NHKの受信料は大多数の関心事ではないのではないだろうか?