さて、岡山日生でカキオコを堪能した私は一路大阪に向かう。
国道250号線を海沿いに走る道ものんびりして良さそうなのだが、それでは時間がかかりすぎる。
しかし、高速は乗りたくない。
何故なら「寒いから!」(笑)
よし!それならまた国道2号線に戻り、太子竜野バイパス~姫路バイパス~加古川バイパスのバイパスはしごから~第二神明~阪神高速神戸線~阪神高速湾岸線~で行こう!
もうここら辺まで来るとナビは必要ない。
かつて大阪からの帰省に何度となく通った道だから。
しかし、相生あたりで雪が降って来た!
日本海側ではその予報も出てたけど、こっちで雪なんか聞いてないよ~。
まぁ積もるほどでもないし、凍結する程の気温でもないからそう心配はないけど、やはり寒い!
各バイパスから阪神高速神戸線、更に一旦降りて阪神高速湾岸線に入る。
湾岸線の天保山出口で高速を降りる。
ちょっと先の「朝潮橋」駅周辺は香川に帰るまで約10年間暮らした思い出の街である。
その思い出の港通りを東に走り辰巳橋を右折して「大阪ドーム(京セラドーム)」を左手に見ながら千日前通りに入る。
予約したホテルはもうすぐだ。
今回難波周辺のホテルを予約するにあたって最も頭を悩ましたのが「バイクの駐車場」である。
郊外のホテルでは4輪、2輪の駐車場は無料で提供されることが多いが、市街地のホテルは駐車場を併設していることはほとんどなく、付近のコインパーキングなどと提携するにとどまる。
その提携先のコインパーキングは4輪専用であって、まずバイクが置けるスペースは用意されていない。昨今市街地、繁華街であっても古いビルが取り壊された後はコインパーキングになっているケースが多く、案外4輪の駐車場には困らないのだが、バイクとなれば話は別だ。
バイクなんかその辺に停めればいいだろうって人も多く、稼働率や単価の事も考えるとバイク駐輪場をわざわざ作ろうと思わないのもわかるが、大きな施設にも関わらずほんの申し訳程度にしかバイク駐輪場が用意されていないことが多い。
私がコロナ前、常宿にしていたホテルは安くて良かったんだけど、当然駐輪場はなく、周辺のコインパーキングにもバイクは置けなさそうだ。
それで私は最近見つけたこのサイトを重宝している。
【大型バイクOK】難波・日本橋・心斎橋付近の無料時間ありor最大料金600円以下のバイク駐輪場一覧 | たびくら ~バイクで全国走破!~ (tabikura-bike.com)
この方は一般のライダーさんらしいのだが、全国様々な場所のバイク駐車場を非常に詳しく紹介してくれているので本当に助かる。
このサイトによれば、難波周辺で最も良さそうなのは「南海なんば西口駐輪場」らしい。
この場所はよく知ってる。昔よく行ってた「なんばCITY北館」と「南館」の間の道で、これをそのまま東へ行くと「でんでんタウン」に出るのだ。
ここまで詳しく紹介してくれていれば、もう間違えようがない。
間違えることはないが、当日空いているか、ちゃんと停められるか。
この駐車場を中心にホテルを探す。
そうして見つけたのが今夜の宿なのだ。
「おっと!ここだ、ここだ!」
駐輪場入り口を確認!
そろそろと中に入る。
レブルはDCTなのでクラッチがない。
なので「半クラ」での微妙な速度調整ができないのですべてアクセルで調整しないといけないのだが、パワーがありすぎるためか少しでも回しすぎると「ブォン!」と前に行っちゃうので非常に難しい。
「良かった!空いてる!」
中央部分に空いていたスペースに慎重に進入する。
なんども切り返して車体を真っすぐに。
誰もいなくて助かった(笑)こんなドンくさい姿を見られなくて。
実はこういうタイプの駐輪場にバイクを停めるのは初めて。
どういうシステムになっているのか?見ると前にバーがあってそこから台数分チェーンがぶら下がっている。
これをバイクの前輪に通してバーの穴に「カチッ!」と通すとランプが点滅し、ある一定の時間が過ぎるとロックがかかるらしい。
そして出るときは精算機で駐車番号を入力して精算すればロックが解除されるという仕組みだ。
しかし、周りを見渡すとまだロックがかからずランプが点滅しているバイクもあるし(ロックがかかるとランプは消灯する)
一体どのくらいたてばロックがかかるんだろう?
ロックがかかる前にバイクを離れるのは不安だな…
しかし、そもそもこのチェーンだって本気で切断しようと思えばできそうな貧弱さだし…
しかし、ここに置いていかなければホテルにも行けない。
この難波のど真ん中の駐輪場に一晩買ったばかりの「レブル1100DCT」を置きっぱなしで果たして大丈夫なのか?
見渡すと大型バイクは一台もなく、停まっているバイクは皆125㏄以下のバイクばかり…。
不安だ…
もし、ここで盗難にでもあったら…
納車一週間で立ちごけ、更に3週間で盗難という悪夢。
ユーチューバーにはネタになるかもしれんが(笑)
悲劇の主人公になりたくない私は後ろ髪引かれる思いで駐輪場を後にする。
ホテルは歩いて数分の場所にある。室内は値段なりで殺風景だが寝るだけなのでこれでいい。
早速すでに暗くなり始めたミナミの街に繰り出す。
今日火曜日は「豚足のかどや」は定休日。
今日やってたらビール片手に豚足を食べたかったんだけど仕方ない。
「かどや」は明日の昼に行こう。
今日は「おでんのでん」と「えん」に突撃だ!
まずは「おでんのでん」ここは私が入院中、Googleマップで偶然見つけた店なので当然行ったことはない。
ただ全く同名の店が以前相合橋通りにあり、その店には私はよく行っていた。私は小食なので普通の居酒屋などで一品を頼むとどうしても量が多くて色々食べられない。しかしおでん屋はタネごとに頼めるので一人で飲むのには重宝していたし、その店は色々変わり種のおでん種もあって飽きなかった。
このストリートビューの写真は2018年、以前の「おでんのでん」の店舗がまだ確認できる。
しかし、ある時店を訪れると店はステーキ店に変わってしまっていて、随分寂しい思いをしたのだ。
しかし!入院中Googleマップを見ていたらその相合橋の店からそう遠くない所に全く同じ名前の店を見つけたのだ!
「おでんのでんマキ」と言うこの店。相合橋の店に比べると「店」と言うより「屋台」と言った方がぴったり。
お店のレヴューを見ると30年前から営業しているらしいから相合橋の店が移転してきたわけではない。
しかし、これだけ近い距離に全く関係のない店がおでんを出す店として同名で存在していたとは考えにくい。
「マキ」というのはどういう意味なんだろうか?
もしかして「おでんのでん」という総本家みたいな店があって、相合橋の店やここもそこからのれん分けをした店だったのかもしれない。
何故そう思うのかというと、この店のレビューの中に他では聞いた事が無いおでんダネの話があったからだ。
それは「春菊」。
もちろん春菊をずっと漬け込んでんでいるわけではなく、注文があれば一定時間出汁に漬けて客に提供するのである。
それがなかなか乙な味でいつも注文していたのだった。
それらの事もあって二つの店は何らかの関係があるのは間違いと思われるのだが、それは実際に行って確認する以外にない。
その謎を解く日がついにやって来たのだ!
と、千日前通りを渡る直前、もう一度営業時間を確認しようとGoogleマップを見て絶句!
なんと「おでんのでん」は今日が定休日となっているではないか!
Googleマップの情報が間違っていることもあるから念のため行ってみたがやはり休みだった…
残念…
しかし!
まだ行きたい店はある!
それは…
立ち飲み屋「えん」
ここの串焼きがウマイのだ!
気を取り直してGO!
つづく