NANBA ROCKCITY VOL3 Europe & Treat ライブレポ 前編 | Jinkhairのバイカーへの道

Jinkhairのバイカーへの道

こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

10月に大阪ミナミのロックバーFreakのマスター、かのうちゃんに2月11日のモトリークルーのライブのチケットを取ってもらったばかりだったが、後日同じくかのうちゃんのFacebookの投稿をみて色めきたった。


北欧メタルの元祖&代名詞ともいえるあのEUROPEが同じくスェーデン出身の弟分のTREATを引き連れて来日するというのだ!


それがなんとまた水曜日!







そしてそして、EUROPEは今回のライブでは彼らを一気にスターダムに押し上げたバカ売れアルバム『THE FINAL COUNTDOWN』ではなく1984年発売のセカンドアルバム『WINGS OF TOMORROW』を発売30周年を記念してライブで完全再現するというのだ!


これはオールドファン垂涎の企画である! 







ご存知EUROPEは1982年に『EUROPE、幻想交響詩』でメジャーデビュー、その叙情的なスタイルが「北欧メタル」として日本で人気の火がつき、セカンド『WINGS OF TOMORROW』を経て1986年に発売の『THE FINAL COUNTDOWN』が世界的に大ヒット!


これが本格的なアメリカ進出の足がかりとなるも、それが逆にコマーシャル路線にバンドを走らせることになり、方向性の違いからギターのジョン・ノーラムが脱退し、バンドはやや迷走を続けることになる。1992年から事実上の解散状態だったが、2004年にジョン・ノーラムが復帰して再結成、以降3枚のアルバムを発表している。




考えてみると以前紹介したTREAT
もホント同じような経緯をたどってるなぁ~(笑)


やっぱりアメリカ市場は魅力的だし、誰でも成功したいからね。


でもそれを目的に自らの音楽性を見失うと残念な結果となってしまう。




しかし、それは今回は置いといて、大好きだったTREATの25年ぶりの来日とEUROPE『WINGS OF TOMORROW』 の完全再現!


これは絶対行かねばならぬ!


ってことですぐさまeプラスでチケット確保しました! 後先考えず(笑)




僕の行くライブのバンドって殆ど80年代初頭から活躍してるバンドばかり。


ということは当然メンバーもかなり年取ってるんで、いつも心配になるのはどのくらいのパフォーマンスが見られるかどうか?


今までの経験からすると「全然、心配することなかったよ!」って感服させれれることもあったし、「やっぱりなぁ~、まぁ仕方ないか・・」ってこともあった(笑)




特にボーカリストは加齢による衰えが顕著に出るパート、


調べてみるとEUROPEのボーカル、ジョーイ・テンペストは僕より2歳上の52歳!


当時貴公子と言われた彼も年齢には抗えないだろうけど、どれくらいのパフォーマンスを見せてくれるのか、特に彼のような唱法は年を取るときついだろう。最近のライブをyoutubeで見てもそんな印象を受けたがどうだろう?




まぁ心配ばかりしていても仕方がない!


それより30年前初めて「Seven Doors Hotel」を聴いて感動し、よくお店の有線でリクエストしてた思い出がよみがえる、そのEUROPEが生で目の前で見られるのだ!


今は楽しみにして待とうではないか!




っていうことでついにその日がやってきました!


もう薄暗くなり始めた四ツ橋筋を南に歩くと見えてきました会場のなんばハッチがある湊町リバーサイド。 約4年前NIGHT RANGER大阪公演
を見た所、あの時は興奮したなぁ~!


今日もあの時くらいの興奮のステージを見られるだろうか?


あ、そういえば「Michael Schenker 大阪公演」
もここだっけ?


エスカレーターでなんばハッチの会場まで上る、人はまだパラパラ・・・


相変わらず年齢層は高い(笑)


入場までしばし待つ!


整理番号はスタンディングBの107番、先にAの番号があるのでそれほど前の順番ではないけど、経験上、年齢層の高めのお客さんが多いライブでは皆こぞって前に行かないので悪い番号でも結構前に行けることが多い。


モトリーの時の失敗を踏まえ、数時間前から水分をいっさい取らず、トイレも済ませた(笑)




いよいよ入場の時間、係員の指示の元粛々と入場が進む、熱狂のためには規律が必要なのだ。




入場してグッズの購入をする人もいるが、ここは後回しにしてとにかく場所の確保だ!


エスカレーターに乗り会場に入ると、思った通り先に入場した200人ほどの人のすべてが前に行ってるわけではなく最初から後方に陣取る人もいて前列は3列くらいが埋まっている様子!


これなら結構前に行けるぞ!




次にどのポジションを確保するかだ、僕は背が低いのでこういうときは小柄な女性の後ろが狙い目。


ヨシ!センターやや左に小柄な女性二人組を見つけてその後ろの3.5列目くらいのポジションを確保!


しかし左斜め前の男が足を大きく横に広げ、足元にカバンを置いている。


これはもしかして連れの場所確保しているのかも知れないなって思ってると「すみませ~ん!」とグッズ購入してたらしい連れの女性を見て絶句!縦にも横にも大きめの女性!


彼女が僕の真ん前に!


せっかく小柄な女性の後ろに陣取ったつもりでいたのにこれは痛い!


しかし、もうこの時点では周りは埋まっており移動は不可能、


ならば、ライブが始まってからどさくさに紛れて少しづつポジションを移動する作戦しかない。




しかし、これからが長い(;´∀`)


指定席なら開演まで自由に動けるが、スタンディングの場合そこを退くとせっかく確保した場所がパーになっちゃうのでトイレにも行けない、連れがいると話ししたりして間が持てるのだが。




ステージではクルーによる楽器の調整が続いている、バックにはTREATの最新アルバム『Coup De Grac』のジャケットをあしらった巨大なタペストリーがかかっている。


じっと待つこと1時間、7時ジャストにステージが暗くなり、『Coup De Grace』のイントロのSEが流れる、いよいよ開演だ!




どんなセットリストになるのだろうか?


最新アルバムの『Coup De Grace』からの選曲が多くなるのは当然としても僕の一番好きなセカンド『Pleasure Principle』からの選曲にも期待したいところ。



メンバーがステージに登場すると待ちかねた観客の興奮は最高潮に!


今回のライブのメインアクトは何といってもEUROPEに違いないのだが、僕のようにTREATも大好きな人も多いはずだし、今回TREATを見逃したら次はないかもしれないのだ。




ボーカルのロバート・アーンルンドはだいぶ老けた感じがしたけど、結構声は出てる!ギターのアンダース・ヴィクストロムも立派なお腹をゆすりながら楽しそう。


ファーストナンバーの「The War Is Over」で一気に観客の心を掴む!


イケメンのベーシストもカッコいい!


そしてドラマーのジェイミー・ボーガー、ブロンドのロングヘアーを振り乱しながらのドラムアクション!これが何ともカッコいい!


やっぱHM&HRはこうでなくっちゃね♪




僕の目の前の大柄な女性、ホントにTREATが好きならしく、ずっとこぶしを振りっぱなし!ノリも振りも完璧!後で前の小柄な女性と話してるのを聞いてると人柄もよさそうで、お友達になりたかったな(笑)




やっぱりTREATはいい曲を一杯持ってる、泣きのメロディーに分厚いコーラス。


『Coup De Grace』が名盤と呼べるほど粒ぞろいの佳曲だらけだったから


しかし期待したセカンドからは「Rev It Up」をメドレーでさらっとやったのみ、残念・・・。


「Waiting Game」とか「Take My Hand」とか「Fallen Angel」とか「Caught In The Line Of Fire」とか「Ride Me High」とかが聴きたかったのにさぁ・・・




でもファースト『SCRATICH AND BITE』から「Get You On The Run」が聴けたのは良かった。


実はこの曲、のちのBONJOVIのアルバムに似た曲があって、一部のファンでは「ボンジョビがパクった!」と話題になった曲です。




Prelude - Coup De Grace

01.The War Is Over

02.Strike Without a Warning

03.Ready for the Taking

04.Papertiger

05.Changes / Rev It Up / Party All Over / Too Wild

06.I Burn for You

07.We Own the Night

08.Sole Survivor

09.Roar


10.Gimme One More Night

11.Get You on the Run


12.Conspiracy

13.Skies of Mongolia

14.World of Promises




一時間ちょっとやっただろうか?最後の曲でギターのアンダース・ヴィクストロムが決めようとドラムセットに駆け上がろうとしてズルっとこけてドラム倒したのには笑った(笑)


あれ痛かっただろうに、だから無理しちゃいけないのよ(笑)




さ、次はお待ちかねEUROPEだ!