NANBA ROCKCITY VOL3 Europe & Treat ライブレポ 後編 | Jinkhairのバイカーへの道

Jinkhairのバイカーへの道

こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

TREATのステージが終わって機材を総入れ替え、これが30分以上かかっただろうか?


無理もないわな、アンプまで全部入れ替えるんやから。







バックには『WINGS OF TOMORROW』の鳥の頭部分をアップにした巨大タペストリーが!


しかし今回は前回のドリムシの時と違ってスマホでの写真撮影等に厳しい規制がかかっている。


でもメンバーがいないところだったら構わんだろうとこっそりパチリ(;^ω^)










やっと準備が終わり、さぁ!メンバーの登場だ!


もうすぐジョーイ・テンペストが、ジョン・ノーラムが目の前に登場するのだ!





さぁいよいよメンバーの登場!


おぉ!ジョーイ・テンペスト!


さすがに顔は老けたが、体形は絞られ、おなかも出ていない!


さすがかつて貴公子と呼ばれただけあってそのオーラは健在!





むっ!?舞台右に陣取るのはジョン・ノーラムか?


ホンジャマカの石塚にしか見えんのやけど(笑)


あの「赤いほっぺのジョン・ノーラム」がキモデブになってしまっている(TдT)





ベースのジョン・レヴィンは・・・元を覚えてないんでわからん(笑)


ドラムのイアン・ホーグランドはTREATのジェイミー・ボーガーと対照的にツルツル頭にサングラス。


髪が薄くなったらこれが一番!(笑)





前半は『WINGS OF TOMORROW』の再現だからセットリストは分かっている、当然「Stormwind」からスタートだ!





うっっ!


し、しかし、懸念は的中してしまった!


ジョーイ・テンペストの声がのっけから出ていない!


連日の疲れからなのか、それとも加齢による衰えなのか、あの甘いハイトーンボイスが全く影をひそめ、声がしわがれ、高いキーが全然出ていない!


まだまだ始まったばかりなのに一体どうなるのか?





3曲目、「Open Your Heart」


『WINGS OF TOMORROW』には珠玉のバラードが2曲収められている、この「Open Your Heart」と「Dreamer」だ、なので特に楽しみにしていたのだが・・・・。





TREATが分厚いコーラスでボーカルのロバート・アーンルンドを支えていたのとは対照的にEUROPEはそれがない分、ボーカルパートはジョーイ・テンペストがすべてを背負わねばならない。


全盛期は良かったが、今はそれが裏目か。





5曲目「Aphasia」


ジョン・ノーラムのギターインスト、これも楽しみにしていた曲なのだが、途中速弾きのところをアレンジして手を抜いたか? 完全再現を期待してたから残念!





6曲目タイトルチューン「Wings of Tomorrow」


ここら辺あたりから、もうないものねだりをしても仕方がない!ジョーイもジョンも今この条件で精一杯プレイしている!


それを受け止め、ここは楽しむしかないと思いなおした。


それにしてもジョーイは声は出てないけど身体のキレは抜群!ステージを所狭しと駆け回り、マイクスタンドをぐるぐる回す。マイクを放り投げ2回転くらいさせて掴むっていうパフォーマンスをよくやってたな。


彼の得意技なんだろう、でも落としそうでハラハラ(;^ω^)


考えてみればもう30年以上やっている超ベテラン!


もっと悪いコンディションの時もあっただろう、それなりにまとめる手法はお手の物かもしれない。


「Dreamer」~「Dance the Night Away」で『WINGS OF TOMORROW』再現は終わり、2曲くらい知らない曲、たぶん再結成後の曲なんだろう。その辺全然聴いてなかったけどEUROPEはブルーズロックに転向したの?って思わず思ってしまった。しかし最近の曲はジョーイも歌いやすそう(笑)





演奏がひと段落してところでギタリストやベーシストがピックを投げ始めた。


実は苦節30年(笑)一度もこれらをゲットしたことはないのだ・・。


いつも全く見当違いの方に投げられたりしてチャンスすらなかった。


しかし今回は千載一遇のチャンスがめぐってきたのである!





ベースのジョン・レヴィンが投げたピックの一枚がヒラヒラと飛んできてなんと僕の眉毛のあたりに当たって落ちた!


すかさず膝まづいて足元を探すが、悲しいかな老眼の進んだ目では足元は暗くて真下に落ちたはずのピックが探し当てられない。


今日はステージが良く見えるようにコンタクトをはめてきたのが裏目になろうとは!


浅ましくも空しく床をさぐるもダメ。


そうこうしているうちに右隣の若い男のてがサッと伸びてきて僕のホントに目の前にあったピックをさらわれてしまった!!


なんという不覚!!(;´Д`)


イイ大人がピックごときで取り合うのは浅ましいのであきらめたが、実はものすごいショックでその後しばらく演奏が耳に入らなかった(笑)


「ジョン・ノーラムのピックじゃないし!」と無理やり納得させる(笑)





気を取り直して・・・・





そしてキタ━(゚∀゚)━!


「Seven Doors Hotel」


言わずと知れたEUROPE初期の代表作!


「おー、おー、おー、おー、おー、セブンドアーズホテール!」と皆で大合唱!




「Ninja」「Rock the Night」などおなじみの曲の後、メンバーが一旦引っ込む。


お決まりのアンコールの拍手、しかしこれがなかなか出てこない、そろそろ手が痛くなってきたころやっとメンバーが現れた!


再結成後のアルバムから「Last Look at Eden」・・・知らん・・・


まぁ、しかしなんだな・・・。


最近のアルバムも聴いてあげなくてはいかんな。


人もバンドも過去に生きることはできない、どんな困難が待ち受けようとも「今」を生きるしかないのだから。過去の曲ばかりではなく、今の彼らが懸命に作り出しているものも正当に評価してやらなきゃな。


とかなんとか言っててもこれ!


「THE FINAL COUNTDOWN」!!


キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!


「パパパーパー、パパパッパッパー♫」40代くらいでこのイントロを知らない人はそういないんじゃないのかなぁ?


1986年発売当時初めてこの曲のPVをMTVで見たとき「この曲は売れる!」と確信した。


その予想通りこのシングル「The Final Countdown」は780万枚売れて25カ国で1位、アルバムは650万枚の売り上げを記録する大ヒットとなり、EUROPEの名前が一躍世界に知れ渡ることとなった、名曲中の名曲なのである!


何度聞いてもこのイントロを聴くと興奮しますね♪




「イッツ、ファイナルカンダン~ン!♫」


これも皆で大合唱!


少しでもジョーイを助けるのだ(笑)









これで全コンテンツ終了!


しかし疲れた・・・・


だって6時からライブ終了の10時半まで4時間半立ちっぱなしだもん・・・。


日頃お店で12時間近く立ち仕事してるから慣れてるはずなんだけど、同じ場所で立ちっぱなしの方がつらい!途中から足がしびれて仕方がなかった(;´д`)







以下、セットリスト




01.Stormwind

02.Scream of Anger

03.Open Your Heart

04.Treated Bad Again

05.Aphasia

06.Wings of Tomorrow

07.Wasted Time

08.Lyin' Eyes

09.Dreamer

10.Dance the Night Away

11.Riches to Rags (With long intro)

12.Firebox

13.Prisoners in Paradise

14.Love Is Not the Enemy

15.Superstitious (Including "Here I Go Again" :Whitesnake)

16.Seven Doors Hotel

17.Drum Solo

18.Ninja

19.The Beast

20.Rock the Night


(Encore)

SE.Prelude

E1.Last Look at Eden

E2.The Final Countdown





しかし、ライブ見て疲れたなんて言ってる自分は贅沢だな・・・やってるほうはもっと大変なのに・・・。


今回は余計に年齢、老化の事に関して考えさせられた。


メンバーも僕もほとんど同世代。


だからみな同じ問題、悩みを抱えているはずなのだ。


よく「いい歳の取り方をしている」って言うけど、歳を取るのって何にもいいことはない。


容姿、体型は醜く変化し、感性、情熱、体力は衰え、病気がちになる。


若い時と同じことができなくなり、同じ仕事ができなくなる。


老化は突然にはやってこないが、静かに確実にやってくる。


ジョーイもかつての声がもう出ないと悟った時愕然としたに違いない。


僕の仕事は手先の仕事だから、ただ切る、揃えるっていう手先の技術に関してはそうそう衰えることはないだろうが、感性や情熱、センス、その他を含めて総合的に考えるとどうだろう?


やはりいつまでも同じ仕事はできないのではないかと思う。


その時に自分はそれをどう受け止め、どう対処し、どこにに行くのか?





年を取ってただ一つだけいいことがある、それは精神が成長すること。


「いい歳の取り方をしている」とはただ「年の割に若く見える」とか「おしゃれ」だとかいうことではない。


「身体の老化より精神の成長が勝っている人」の事なのだ。





いい歳の取り方をしている人は魅力的だ。


老化を止めることはできない、しかし精神は成長させて魅力的な人になることはできる。


これからの人生は老化と対峙しどれだけ精神を成長させて魅力的な人間になることができるかどうか。


僕の誕生日は1965年3月19日、50歳まであとちょうど2か月!


大台までの「THE FINAL COUNTDOWN」はもう始まっている(笑)