その昔、ピンクフロイド、キングクリムゾンなどからプログレにハマった僕は他の多くのファンがそうするようにドンドン新規開拓に励みました、そして英語圏のメジャーなバンドをほぼ制覇した後はそれ以外の国のバンドにまで触手を伸ばします。
ロックと言うとどうしても、イギリス、アメリカ中心のバンドが語られることが主で、それ以外の国のバンド、曲はマニア以外にはあまり知られることはありませんが、日本にもアーティストが沢山いるように英語圏以外でのバンドは当然ながら沢山います。
フランスのATOLL 、MAGMA 、GONG イタリアのARTI E MESTIERI 、AREA など
ひと癖あって、一筋縄ではいかないバンドが多い中、これは割と入っていきやすかったです。
- Photos of Ghosts/PFM
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P.F.Mは正式名「Premiata Forneria Marconi」といい、1970年結成、1972年に発表したセカンドアルバム「Per Un Amico」が作詞家ピート・シンフィールドの目にとまり、翌年歌詞を英語化し新たにアレンジを加えて発表されたのがこのアルバム「Photos Of Ghosts (幻の映像)」です。
各曲どれも素晴らしいのですが、なんといってもアルバムを代表するファーストナンバー「River Of Life」
バロック音楽のようなイントロギターからからフルート、チェンバロ、メロトロンなどの様々な楽器やパートが交錯し曲調は次々と変化し予想がつかない、しかし散漫ではなくそれらが完璧に計算された構成。
そして感動のメインテーマへと駆け上がっていく。
このメインテーマの雄大さと大陸的な広がりはなんだろう!目の前にその景色が浮かんできそうです。
1970年代のイタリアンプログレの名曲と言って間違いないでしょう。
しかし、当時20歳代の彼らがこれほどの作品を残しているのだから、その才能、テクニックはどれほどのものだったかと思うと驚くばかりです。