当初観る予定では無かったが、メンバーが『イザボー』メンバーじゃありませんか
違いも観たくなり発作的に探したらまだチケットが残っていたので買った
『ムーランルージュ』は昔の映画しかイメージがない
フレンチカンカンあるよね






脚本:ジョン・ローガン
演出:アレックス・ティンバース
振付:ソニア・タイエ

サティーン           望海風斗
クリスチャン          甲斐翔真
ハロルド・ジドラー       橋本さとし
トゥールーズ=ロートレック    上川一哉
デューク(モンロス公爵)    伊礼彼方
サンティアゴ          中井智彦
ニニ              藤森蓮華
ラ・ショコラ          菅谷真理
アラビア            磯部杏莉
ベイビードール         シュート・チェン 
ICHI 、 乾 直樹、加島 茜、加藤さや香
加藤翔多郎、酒井 航、杉原由梨乃
仙名立宗、高橋伊久磨、田川景一
田口恵那、富田亜希、平井琴望
三岳慎之助、宮河愛一郎

篠本りの、茶谷健太、堀田健斗
米島史子、ロビンソン春輝、和田真依

帝国劇場に入った時からそこはムーラン・ルージュ
開演前から役者さん達がモブで舞台に立っていて客席もその雰囲気にならされてゆく
ストーリーは簡単
一座のスターと貧乏な芸術家の青年の恋物語
そして金持ちのパトロンとの三角関係
よくある話だがそれに歌とダンスと演技が加わると華やかミュージカルに変わる
ミュージカルって素晴らしいエンターテイメントだと思う
前半のショーをはじめ、曲のナンバーが昔の映画の曲や最近のポップスまで聞きなれたものが使われていてノリが良い
全体的に観客の手拍子もあり舞台と一体参加形になってて盛り上がりも良い
一座のスター望海サティーン
歌が上手い人なので安心して聴ける
色んなタイプの歌も聞けて耳に心地良かった
ややハスッパな役なのにそう見えなかったのが気になったが、大胆なポーズや仕草など彼女の品格ではここまでが限界かもしれない
それでもいい

甲斐クリスチャン
純粋で直向きな芸術家は彼にピッタリだと思った
ハマり役だと思い、歌は他が強者達ばかりだから少し弱く感じたがそれでも良かった
ただふと、今回見なかったダブルキャストの井上芳雄くんだったら…とよぎった
もう一つか二つ役に上乗せして、場合によっては力技でクリスチャンを演じたんじゃないのかな…と
実際観てないので比べようがないが、甲斐君ならもっと踏み込んで演じられるのではないかな?
そんなふうにも感じた

橋本ハロルド
私、橋本さん初めて?
キャラもそうだけど、橋本さん自身がそうなのか緊張したシーンも緩和してくれる
うまい人だと思う

上川ロートレック
うまい人ここにもいます
下町育ちのチンピラさもありながら、芸術家としての誇りも失わない、
出てきた時から安心して観られる人
もっと歌って欲しかった〜

伊礼リューク
資産家としての傲慢さと人として愛されたい弱さなどみせ、可哀想にもなった
仇役が多いか、そんな役はかり観ているような気がする
それはそれで必要なんですけどね

とにかくショーのシーンが良いんです
最高に楽しい気持ちで、私としては多分最後になるであるう帝国劇場とお別れしました







予定がキャンセルになった。結局同じ渋谷でお芝居を観ることにした
ゴシックホラーと聞いて躊躇していたが、会話劇らしいしえーい行っちゃへと来たら当日券が無くてキャンセル待ちになりました
それでもなんとかチケット購入
端から2番目だけど前が通路になってて観やすい
さぁどんなホラーかな…ほ〜ら〜


原作   スーザン・ヒル

脚色   スティーブン・マラトレット
演出   ロビン・ハーフォード / アントニー・イーデン
翻訳   小田島恒志

俳優     向井理 
キップス   勝村政信

ヴィクトリア様式の小さな劇場。舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。そこへ中年の弁護士キップスと若い俳優が相次いで現われる。キップスには青年時代、家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、安らぎのない日々を送っていたのだ。悩みぬいた末、キップスはこの忌まわしい記憶を、家族に打ち明けようとする。あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって、悪魔祓いにかえ、呪縛から解放されようというのだ。その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。
キップスの告白はひどく長い。そのため、俳優が“若き日のキップス”を、“キップスが出会った人々”をキップスが演じるという上演の形が、俳優から提案される。そして「芝居」は始まった。
  ↑
公式HPより

舞台は勝村さん1人でゴニョゴニョ言ってると思っていたら客席から向井理さんがダメ出しをしながらカッコよく登場
最初から飛び道具なのかと思いました
残念ながら端の私の所までは来てくれず残念
舞台は簡素なセット…と思ったら大違いで後ろの紗がすけるとそこは大きな階段だったり、古い家具が置かれた部屋だったり裕福な家の子供部屋等に変わってゆく。
かなり豪華であるが紗があるため現実味がない
第一部の前半で私の隣の席が埋まった
肘を張った様な姿勢で「ん?」と思ったら、舞台の向井さんに勢いよく立ち上がり大声で叫んだ
びっくりした
勝村さんだった
隣に演者が座るという初めての経験の嬉しさより驚きが大きかった
心臓に悪かった
その反動なのか疲れもあり第一部の後半うたた寝をしてしまい。黒い服の女の登場で目か覚めた
ここまで約1時間なり
第二部はしっかり目をこらしましたが、ここからが怖い
暗転の中の懐中電灯の灯や、音響が効果的だ
向井さんの役者はキップスを演じているわけで擬似キップスとなっている
役者が体現し、それを勝村さんの本物のキップスが俯瞰で見ている。なんとも奇妙な事だが、演劇の世界ではよくやる手法。それを劇の中で劇をやっているのだ。演技が細かく丁寧に演出されているのがわかる。役者さん達もその通りに演じておられたと思う。どちらも難しい役だ
ストーリーにふれるのであまり細かい事は書けない
舞台で直接体験して貰うしかない。是非劇場で味わって下さい
びっくりさせられる事は確かに多かったけど、それよりも後でジワっとくる怖さが潜んでいます
今夜はうなされそうです


今回はスエフェスという、劇演出作家末満健一さんのバースデーミーティングで演じられた朗読劇です。以前からニコニコ動画の末満さんのチャンネルすえ咄で話されていた作品の試作品らしい
どんな作品なのか楽しみです






脚本・演出    末満健一
音響他       吉本考志


グレン・カーティス      和田琢磨(12:30)
               梅津瑞樹(18:30)

レナ・パール・ネフ       西分綾香
トマス・ボールドウィン(キャプテン・トム)  唐橋 充
グラハム・ベル         宮川 浩
ウィルバー・ライト       池之上頼嗣
オーヴィル・ライト       三好大貴
サミュエル・ラングレー     竹村晋太郎
チャールズ・ウォルコット    竹村晋太郎
トーマス・セルフリッジ中尉   三好大貴

ライト兄弟は初めて飛行機を飛ばしたことで知られるが、その後はライバル達と鎬を削っていた事はTVで少しだけ見た事はあるがあまり印象に残っていない。今回はそのライバルの一人グレン・カーティスの物語である。
空に憧れをもつ者達にとって、グライダーで有人飛行を試んでいたオットー・リリエンタールの死は、哀悼と更なる飛行へと導いていた。
誰よりも早く自転車を乗りこなす男グレンは自転車屋を営みながら、新しい自転車にエンジンを付けより早く走る事を目指していた。そんな彼の元にキャプテン・トムの異名をもつ男が現れた

座席に背をくっつけてたはずなのに、首だけ前のめりになってゆくんです。マチネもソワレも、話にグイグイ引き込まれてしまい、何度直しても駄目でした。空に憧れて飛行機に夢中な男達が眩しくて「これ男の人達好きでしょ」(客席は女性ばかりですが)と言いたくなる内容でした

和田グレン お稽古3時間といいながら台詞が幾らか入っているようで台本見ずに台詞を言ってるシーンが多くビックリしました。情熱を内に秘めて、ひたすら自分の進むべき道をそのつど選んで進んでる。どっしりとしている。そんなグレンに見えました。空にリリエンタールのシーンは周りで泣き出す人が続出したくらい良いシーンでした

梅津グレン 元々小劇場の人で『漆黒天』でも癖者を演じてた人なので何かやらかしてくれるのかもと思ってましたが、唐橋さんとの絡みぐらいですみました。感情に役をのせたとでもいうんでしょうか、起伏のある役作りをされてました。

和田グレンと梅津グレンどちらが好きかというのは好みだと思います。また、主役によって周りの役者の演技も変わっていたので、これはどちらでも有りだなと思いました

西分レナ最初声が強過ぎるかなとも思ったのですが慣れてきました。和田グレンが夫の時はしっかり者で対等な感じでしたが、梅津グレンの時は声のトーンもちょっと変わり、同級生の様な可愛さがありました

唐橋トム 真面目に芝居をされてるんですが、やらかして下さいます。しかもそれが面白いのだからどうもこうもしようがない。可愛い役者さんです
宮川ベル ご本人も言っておられたけど、「え?これだけ?」勿体ないです。でも構成上仕方ない
トム同様グレンを飛行機の世界に導く大事な役でした
二役やった竹村さん 違いを出すのは大変なのにベテラン(中堅?)さんなのでやはり上手い。その上3人(竹村、池之上、三好)で色んなパフォーマンスを繰り広げてくださり、客席を沸かして下さいました
ありがとうございました
同じく二役を演じた三好オーヴィル、少佐は控えめな感じで、オーヴィルは少年がそのまま大人になった様で良かった。空のシーン泣いておられましたよね。
池之内ウィルバー 途中でどっちが兄で弟なのかわからなくなりました。実際、ウィルバーは3男でオーヴィルは4男、どっちが上という関係ではなかったかもしれません。ライト兄弟は2人とも少年が大人になった設定なのでしょうか。この役もそう感じました。

今回の作品はいわば試作品で完成品ではありません
今後、ストレート・プレイやミュージカルになってゆく作品です。このままでもある程度完成してると思いましたが、この作品の卵がどう成長するのか今後も見守りたいです