驚き、思わぬチームからの声かけ | 少年サッカーよもやま話し

少年サッカーよもやま話し

とある少年サッカーチームに属するコーチの体験談。
いい意味でも悪い意味でも少年サッカーにおけるよもや話しをしていきます。

思わぬチームから声がかかった。

2つのチームからの声かけだが、大学からではない。


J2所属チームとJFL所属チームの2チームからだ。

プロと社会人チーム。


2チームとも息子のプレーを見たいらしく、チームのトレーニング参加要請が高校側に来たらしいのだ。

ヤバいて、何かの間違いじゃないのか?

JFLでもヤバいのに、J2て。

練習に呼ばれる?

どこを見た?

とにかく、監督から息子に練習に参加するか意思確認されたらしく、息子は双方の練習に参加する意向を回答した。


この話しを私が知ったのが、大学進学の進捗状況について妻が息子に電話で確認した時だった。

息子から報告があると。

J2とJFLの2チームから練習参加と他のプロチームとの練習試合に参加して欲しいと言われたと。

息子はとりあえず参加するけど、大学が決まったからどうしようか迷ってるとの事。

大学が決まった事も初めて知らされたが、息子はサッカーでの大学4年間の目標を既に立てており、将来設計を考え直さなければならなくなったらどうしようか懸念しているようだ。

息子のこの悩みが怖い。

事の重大さをわかっているのだろうか。

確かに指導者の道を志す意思を持ったのは知っているのだが…


妻は呆れた声でため息交じりに息子に言った。

「あんた、何を考える事ある?プロと大学で迷うって。大学もいつ決まったん?どこに決めたの?」


息子が言うには、大学はセレクション合格した3校から教員免許を取りやすい大学を選んだのですんなり決まったとの事で、どこの大学に決めたか答えた後で、練習に参加するよう言われただけで、入団内定したわけじゃないからと妻に言ったようだが、妻からするとプロの練習に参加するよう呼ばれるだけでもひっくり返りそうになる位のニュースだと驚きを隠せないでいた。

息子が練習参加を決めたのは、プロと一緒にプレーして力を肌で体験できるいい機会だからという感覚らしく、その先までは考えていないそうだ。

どうやら、プロとかJFLとかあまり実感がないようだ。


私も未だプロとか社会人と言われても実感が湧かず、最終的に息子の判断に任せようと思っているが、妻が今回珍しく興奮しているのは、そのJ2所属のプロチームがサッカーに疎い妻でも知ってるチームだったからだ。

まあしかし、さすがにそううまくはいかないと思ってる。

練習生として参加は選手の能力を見てみると聞いた事があるが、そこから入団(契約)に至るのが難関だからだ。


確かに今の息子は怪我の影響で、元々のセンターバックにポジションが変わってからすこぶる調子が良く、チームの遠征成績も好調。

遠征先の大会で大学からスカウティングされたり、視察に来ていた東南アジア地区の発展途上のクラブチームの監督からも留学を兼ねてチームに来ないかと誘われもした。

そういう情報は耳に入っていたので、息子の調子が良いのは何となく感じていたし、センターバックで力を出せているのだろうなと思っていた。


しかし、プロや社会人に入れる程甘くはない。

あの世界がどれだけ厳しく、生き残るのが難しいか。

お声をかけて頂いたのは凄く光栄で有り難い事で、息子も自信がつき、今以上に良いパフォーマンスをしてくれると期待出来るが、しかし、憧れだけでは通用する世界ではない。

練習と練習試合に参加して、プロや社会人との差を痛感してくれれば、きっと息子の今後の為になるし、冬の選手権に向けての弾みにもなる。


こんな機会は滅多にないから、息子には全力でぶつかって行って欲しい。