驚いた 息子の将来の道 | 少年サッカーよもやま話し

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とある少年サッカーチームに属するコーチの体験談。
いい意味でも悪い意味でも少年サッカーにおけるよもや話しをしていきます。

具体的に息子の将来のビジョンについて聞いてみた。

大学卒業後、何になりたいのか。

どんな職業に興味を持っているのか。

息子の口から出たその職業は、私にとって予想外であった。


指導者の道を考えている。


息子がサッカー指導者に興味を持つきっかけとなったのは、普段のトレーニングを通じてであった。

大学サッカーのセレクション会場で、息子のチームの監督とも話しをしたのだが、息子のチームでの活動状況や立ち位置について興味深い話しを聞いた。


チームのトレーニングメニューや戦術のレクチャーは息子が担当しているとの事。

大まかなチーム戦術や選手起用は監督が采配するのだが、公式戦の1週間前から前日までのトレーニングメニューや戦術指導は息子が決めているらしい。

基本的に息子のチームは、選手が自主的に戦術を決めて試合に挑む形式でゲームを進めていくらしいのだが、監督が対戦相手のデータを息子に示し、そのデータを元に試合前日までのトレーニング内容と強度について息子が監督に提案をする。

その内容をコーチ陣で確認後、息子主導で1週間トレーニングを実践していくというのがチームの流れとの事であった。


息子はこのトレーニングを組む作業と選手に指導する役割を担う事によって、指導する事の楽しさややりがいを知り、こういう仕事が自分に合っていると感じたらしいのだ。


監督いわく、息子の戦術理解度と人に教える能力はチーム内で長けているので、中学生の練習会やボランティアのサッカー教室では息子を指導者として派遣しているらしい。

息子自身、中学生に技術指導や戦術指導をして中学生が理解してくれた時の達成感はヤバいと嬉しそうに話していた。


これらの経緯から、将来の選択肢の一つとして高校サッカーの監督かジュニアユースの監督を考えており、大学ではサッカーをしながらスクールコーチ等でアルバイトをして必要な資格を取得し、指導者としての知識やノウハウを経験していきたいと語ってくれた。


息子がそこまで真剣に考えているとは思いもしなかったが、私としては反対する余地もない。

息子にそんな特技というか、ストロングポイントがあるとは思わなかったが、サッカーについては常に真剣で妥協をしない事は知っていたし、サッカーについての知識は相当高いレベルにある事はわかっていたので、行き着く所に行き着いたのだろう。


とりあえず、いくつかの将来のビジョンの中に指導者としての道を考えているという事なので、この先どうなるかわからないが、息子自身で見つけた自分に合った道、自分の信じた道を突き進んで欲しい。