好奇心 | Echo de chouette

Echo de chouette

横山仁子の徒然日記です。
音楽の話・日々の気持ちを気ままに綴っていきます。



実家が、新築する際の事。

兄の部屋だけは入念に床について考えられた。なぜなら、沢山積まれた古本が、これからも増え続けるであろう、それらの重さへの耐久を懸念したからである。

足の踏み場もない古本だらけの部屋。

時に親切に掃除をしたなら、「大事な山を崩すな!余計なことをするな!」と注意されたものである。戦史研究に酔狂した兄にしか判別できない、好奇心色で染まった本の山脈だった。


さて、先日は、マニアックな音楽仲間と楽しいひと時を過ごした。

考えてみると、私はいつの間にか何人かの世界的な音楽のコレクターに出会っていて、それぞれの好奇心の端っこを覗かせてせてもらっている。


ちっとも物事にのめり込むことがなかった私には、それぞれの方々の熱弁が眩しく目に映る。


大小様々であろうが、幼い頃に誰しも抱いたはずの好奇心。その発端とは、一体どこから運ばれてきて、その保持力はどこに内蔵されているのだろう?


シェア頂きながら、追い求めていく極太のベクトルに触発されて、胸の奥で諦めていたミクロの私が動き出す。


「いやぁ、古本市に行ったら夢中になってね、気づいたら5時間もいたよ。当分、本を読み続けられるから嬉しいよ」電話の向こうで好奇心で満タンになった兄の声がする。


仲間に栄養を頂いた私の好奇心も、好調に運航させますぞ。😉


2022.1.14