ドライブ・マイ・カー | キャトルセゾンのメモパッド

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人生折り返しの身で、ヨシナシゴト、ワタクシゴト、ヨマイゴトを綴ります

大好きな甘いものや、手抜き料理もアップします

上映時間3時間

長っ!

途中で寝るかもと不安でした

が、

ちゃんと見れました

村上春樹原作の映画ですが、私はハルキストではありません

彼のブームになった作品は読みましたが、どれも、あまり好みではありません

しかし、この映画、カンヌ で脚本賞を取ったと聞いたので、見たくなりました

緊急事態宣言が明け、やっと今頃、見に行きました

最寄りの劇場は、すでに、上映終了していました

少し遠めのキノシネマまで、行ってきましたw

初めての劇場です

 



さて、映画です

映画は不思議な雰囲気とテンポを醸しています

とにかく淡々と進みます

登場人物らの生の会話も、どこか朗読会のように聞こえます

抑えた演技と単調なセリフ回し

車の走る音はノイズとして聞こえても、音楽はほぼ無し

車の移動中にも、お芝居の台詞を吹き込んだテープが流れます

そのセリフも抑揚無しで、主人公の亡き妻が淡々と吹き込んだものです

 

劇中劇のお稽古(本読み)でも、役者たちは、無感情でゆっくりと読むように指示されます

劇中劇「ワーニャ伯父さん」は、登場人物らが異なる言語を使って演じる趣向です

日本語、韓国語、英語、中国語、さらに、手話まで使って行われます

上演時間3時間の理由が分かるような気がしましたw

 

妻の浮気現場を目撃してさえも、感情を爆発させなかった主人公の演出家役は西島秀俊

突然死んだ妻に負い目を感じながら、彼女を愛おしく思い続けている主人公です

短絡的で直情径行な俳優役は岡田将生

この二人が、車の後部座席で、一人の女性(主人公の亡き妻)のことを語ります

このシーンには、異常な熱量を感じました

爆発寸前の緊張感がありました

 

ロードムービーなので、運転手役がいます

陰気な若い女性です

彼女もまた、死者に負い目を感じて生きています

 

映画全体として、北欧の芸術作品のような暗さがありますが、安心して下さい、あいまいなハッピーエンドになっています(笑)

 

ちなみに

この映画の監督は濱口竜介

あの、東出唐田の映画「寝ても覚めても」の監督です

あの映画も、(カンヌで何か賞を取ったような)、私的には微妙な後味の映画でしたw