著者 遠田潤子
小4の少女 銀花が、父母と一緒に、父の実家に引っ越してから、孫を持つ身になるまでの、壮大な小説です
父の実家は、代々醤油製造をしています
時は、大阪万博に沸くころです
若干、私よりも世代が上かなと思いますが、いろいろなワードや、ヒット歌謡曲に、ノスタルジーを感じましたw
銀花と父母、祖母、叔母、婿養子にまつわる話
後継ぎ問題、血縁関係、出生の秘密
醤油蔵には座敷わらしまで登場しますw
時代を行きつ戻りつしながら、予想もしなかった新事実を受け止めながら、銀花は成長します
驚くような展開です
ちょっと、本を閉じて、、、というようなわけにはいきません
面白過ぎて、先へ先へと読み進みたくなります
やめられない、とまらない!の感じです
生活力の無い、絵を描くことが好きな、優しい父
綺麗で、お料理上手で、手癖の悪い(盗癖あり)母
そんな両親のもとで、苦難の連続を味わう羽目になる銀花
彼女が、歯を食いしばり耐えながら、でも笑っていようとする姿が、実にたくましいです
第163回 直木賞候補作品です