著者 ブレイディみかこ
LGBTQ
レイシズム
ブレグジット
ポリティカルコレクトネス
複雑なアイデンティティ
格差社会
地球温暖化
などなど
暮らしの中のひとコマの中で
みかこさんが、グローバルな視点で、主婦目線で、色々な事を分かりやすく説いてくれます
政治問題も、とっても易しく説いてくれます
時には、自分の息子に教える場面を使って、話してくれます
実に面白いのです
特に、イギリスの教育カリキュラムの話は、とても興味深かったです
みかこさんが、海外で暮らす中で、身に着けたあれこれを教えてもらえる本です(ざっくり過ぎ?)
実際の生活の中で、いろんな問題に巻き込まれながら、懸案をかみ砕きながら、子育てをしています
オリエンタル、チャイニーズと揶揄されながら、力みなく、気を遣いながらw、卑屈にならずに、周囲の人々やコミュニティと巧くやっていきます
20代から、英国で働き、アイルランド人のトラック運転手を連合いに持ち
聡明な坊やに恵まれます
主に、中学入学の頃の彼が登場します
どうしたら、こんな坊やに育つのでしょうか
精神面のバランスに優れた心優しい少年です
みかこさんは、子育てをしながら、保育士としてのキャリアも得ています
私の彼女に対するイメージは、肝っ玉母さん
私と同世代の彼女のことを、京塚昌子さんのように言うのは、とても心苦しいのですがw
(実際、彼女はとても華奢な方です)
本当に、どんと構えた子育てで、感心することしきりなのです
彼女は、いろんな事に気を配り、地雷を踏まないように心掛け、コミュニティに暮らしているのです
また、息子との距離感が絶妙なのです
いつも陰ながら見守っているという印象
突き放すでもなく
必要とあらば、すっと手を差し伸べられるように準備ができている
フォローの仕方やタイミングがナイスなのです
日本のべったりとした母子関係とは、全く違います
ドライなんだけれど、愛情たっぷり
私は、この本を、付箋をつけながら、いつもの読書より、丁寧に読んだつもりです
時折、読み返しながら
わざと、じっくり、一言一句かみしめるように、大事に読みました
(読んだ端から忘れるお年頃です)
できるだけ長く体に浸み込ませたいと思う本でした(笑)
こちらの本は、当市の総合図書館で、予約数ランキングずっと1位です
私は、予約して1年数カ月待ちました
ちなみに、今予約したら、47カ月待ちらしいです(笑)