第1回兼六園スプリント、記念すべき初代覇者は名古屋・ネッサローズ! | 金沢競馬担当日記

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金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

こんにちは。
今週の担当は百瀬です。

7月7日、

県営第7回開催の初日、
今年新設された重賞、
第1回兼六園スプリントが行われました。

東海北陸交流の重賞。
記念すべき第1回は愛知、笠松から各2頭を迎え、
フルゲート12頭で覇を競いました。


最終的な単勝人気は以下の通り。

1番人気:ワラシベチョウジャ(2.0倍)
2番人気:シルバヴ―ル(3.0倍)
3番人気:ダブルアタック(5.5倍)
4番人気:ネッサローズ(8.3倍)


上位人気割れ加減で混戦ムード。
その中で唯一の重賞勝ち馬、ワラシベチョウジャ
が最終的に人気の中心に。



レース結果はこちら


レース映像はこちら



(優勝馬ネッサローズ)


第1回の覇者は、

愛知から参戦・ネッサローズ


人気のワラシベチョウジャを含む、
先行馬が作るハイペースを離れた位置で追走。
直線差し切る好内容で重賞初制覇。

2着は地元のトルピード。
勝ち馬と同様に離れた好位から、
長く脚を使って、ゴール前で2着に押し上げました。

人気ワラシベチョウジャは
序盤から息の入りにくい展開だったのか、
4コーナーの手応えはよく見えたものの、
最後脚色が鈍り3着となりました。


<丸野勝虎騎手のコメント>

ホッとした気持ちと

嬉しい気持ちで、有難く感じます。
夏場に向けて徐々に調子が上がってきたので、
いい状態で挑めると思っていました。

もともと先行力のある馬なんですが、
なかなか結果が伴わなかったので、
下げる競馬を試みたところ、作戦がうまくいきました。

直線の手応えも良かったですね。

まだまだ若い馬なので、
これから色々な経験をして
強くなって欲しいと思います。





<兼六園スプリントアラカルト>


優勝馬:ネッサローズ号
重賞は4回目の挑戦で初制覇。
これまでは新緑賞、クイーンカップの4着が最高。
通算成績は9戦3勝。

父エスポワールシチーは、
2013年の金沢・JBCスプリントの覇者。
同馬産駒の金沢競馬重賞勝利は
シオジスター、コーナスフロリダ
ショウガタップリに続き4頭目。


優勝騎手:丸野勝虎騎手


重賞は梅見月杯に続き今年2勝目。
金沢での重賞は昨年の北國王冠以来、
4年連続での勝利。



優勝調教師:安部幸夫師


重賞は2021年兵庫クイーンカップ以来。
金沢での重賞制覇は初。
名古屋勢の金沢重賞勝利は
お松の方賞(セブンカラーズ)以来、今年2勝目。


 

(写真は全てクシマシロウ様提供)


優勝馬関係者の皆さん、おめでとうございます!


さて今週は新設重賞、
兼六園スプリントが行われましたが、


今年は西日本優駿(旧西日本ダービー)が
金沢競馬場が実施される為、例年以上に
3歳重賞が多く行われます。


改めて、今後の3歳重賞の

スケジュールを確認しましょう。

  9月  1日:西日本優駿
(2000m/西日本交流/地元デビュー馬限定)
10月  5日:サラブレッド大賞典(2000m/金沢限定)
10月27日:MRO金賞(1400m/金沢限定)



また西日本地区で行われる
3歳限定の短距離重賞は以下の2競走。

 9月19日:秋の鞍(名古屋1500m/地方全国交流)
11月 7日:楠賞(園田1400m/地方全国交流)




近年地方競馬の重賞は体系整備が進み、
特に短距離の番組が充実しつつある印象です。

出走馬のこれからの活躍によっては、
来年以降の兼六園スプリントの注目度は
大きく変わっていくと思います。


兼六園スプリントが今後、
3歳短距離戦線の中で重要度を

増していくことを願いつつ、

 

今年出走した馬たちの
更なる活躍にも期待しましょう。

 

 

 

金沢競馬次の開催は

7月13日(土)7月15日(月)の2日間。

 

変則的な日程ですので、どうぞご注意下さい。

 

暑い日が続きます。

みなさん体調管理には十分気を付けて、

金沢競馬を楽しみましょう!