金沢競馬は6月23日・24日の日程で、県営第6回(通算第7回)開催の前半戦がおこなわれました。
今年は全国的に梅雨入りのたよりが遅れていましたが、ようやく九州から東北まで雨の季節到来のニュースが流れたこの週末、金沢など北陸地方も梅雨入りしたと見られるとの報が聞かれました。
23日の金沢市は、この梅雨入りのニュースにあわせたように強い雨に見舞われました。
午前中から一日中降り続き、その雨足もかなり強く、追い打ちをかけるように南よりの風が強く吹きつけ、お世辞にも競馬日和とは言いかねる悪天候。
しかしながらその悪天候をおして、たくさんのお客さまにご来場いただきました。
というのも、この日はJRA宝塚記念当日ということで、J-PLACE金沢ではJRA全レースを発売したのです。
開門時刻は普段よりかなり早めの9時でしたが、早くからたくさんのファンの皆さまで場内にぎわいました。
ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました!
この23日のメインレースは、3歳牝馬の重賞・山口シネマ杯第11回加賀友禅賞。
6月9日の石川優駿で2着としたリケアマロンが、中13日というタイトなスケジュールをものともせず、圧倒的な人気に応えて優勝しました。
(パドックのリケアマロン)
レースは少しバラついたスタートとなりましたが、その中でリケアマロンは好スタートを切り、少し気合をつけられるとすんなり先頭に立って行きます。
簡単には行かせじと、シャトルトウショウとバージンエスパーが競りかけて1コーナーへ。ここでシャトルトウショウは外にふくれてしまい、ポジションを下げます。
向こう正面に出ると、逃げるリケアマロンが二番手との差を広げ、バージンエスパーが番手追走。三番手にはプレストマーヴェルが上がり、少し離れてエムティトップとトルピードが並んで前を追う展開となりました。
3コーナーではリケアマロンがリードを広げにかかり、後続勢は振り切られ加減。プレストマーヴェルが二番手に上がり、内を立ち回って三番手に進出したエムティトップは4コーナーから直線では外に出します。
先頭を行くリケアマロンは直線でも全く危なげなく、3馬身差の圧勝。
2着はプレストマーヴェル。3着争いは最後接戦となりましたが、エムティトップがトルピードにアタマ差、先着しました。
(2着プレストマーヴェル)
(3着エムティトップ)
(4着トルピード 3着とはアタマ差)
石川優駿でも先行して3〜4コーナーでは後続を突き放し、そのまま押し切るか?と思わせたリケアマロンが、その実績どおり、かつ、悔しさを晴らす走りを見せた一戦でした。
リケアマロンは北日本新聞杯についで重賞2勝目。
第11回加賀友禅賞
優勝 リケアマロン号
吉原寛人騎手 談話
「昨日(22日)は高知にいました(準重賞・御畳瀬特別をユメノホノオで制覇)。
(元気の秘訣は)ニンニクパワーです!
リケアマロンは、走るのはわかってたんですけど、どうしても石川優駿から日がなかったので、その疲れだけが心配でしたけど、元気よく走ってくれてホントにホッとしてます。
いい状態で今日を迎えられて、ホントに厩務員さんには感謝したいなと思います。
(一気の距離短縮)そうですね、そこも一つ心配ではありましたけど、スタートしてから反応もよかったので、思い切って2枠だったのでハナ行きましたけど、よく最後まで走りきってくれました。
(悪天候、精神面に影響などは)石川優駿のときよりは落ち着いてたので、疲れてるのか落ち着いてるのかどっちなのかわからなかったんですけど、ゲートも集中してしっかり出てくれたのでホントにいいレースだったなと思います。
小柄な牝馬なんですけど、一生懸命、力を出し尽くしてくれる、ちょっとハクサンアマゾネスに似た走りをする馬で、楽しみな一面がありますね。
大変な天気の中、場内まで来ていただいて、画面で応援してくれてる方もいると思いますけど、ホントにいつも応援ありがとうございます」
実績通りの強さを見せたリケアマロン。
石川優駿馬・ナミダノキスとの再戦が楽しみです。
今週2日間で活躍が目立った騎手がコチラ。
中島龍也騎手です。
23日に4勝、24日も4勝。二日で8勝の大活躍でした!
これで金沢競馬リーディングジョッキー戦線の2位に浮上。独走する栗原大河騎手との差は16勝。
中島騎手は今シーズン途中、佐藤茂厩舎に所属変更。
環境も変わる中、調子を上げてきています。ここから好調を維持し、栗原騎手との差を詰めて行けるかどうか、注目です。
金沢競馬、今開催後半戦は、
3日目:7月1日(月曜日)
4日目:7月2日(火曜日)
の日程でおこなわれます。
引き続きたくさんのご参加をお待ちしています!