2024年金沢競馬が開幕しました!
今年のオープニングを飾った県営第18回開催は、3月10日から連続3日間の日程。
初日は降雪の影響があり、1~3Rが取り止め。
4Rからの開幕となりました。
2日目、お昼の間はいいお天気。
気温も上がって競馬日和。
コースの外に目を向けると見事な山々。綺麗ですね。
3日目は一日中雨が降り、北陸のお天気の変わりやすさというのを全身で感じてきました。
申し遅れましたが、今回の記事の担当は鈴木です。
騎手・調教師による募金活動が行われました
開催初日となった3月10日。
開門時刻には金沢競馬所属騎手と、調教師による能登半島地震被災地支援の募金活動が行われました。
(募金活動の様子)
こうした活動のみならず、来年度の金沢競馬は、収益の一部が、畜産の振興や、災害の復旧等のために使われる
「能登半島地震復興支援シリーズ」として、行われます。
ぜひ、金沢競馬への多くのご参加をお待ちしております。
https://x.com/kanazawa_keiba/status/1767731464328851591?s=20
(主催者公式Xポスト)
金沢競馬所属騎手たちの今年の意気込み
所属騎手たちの「今年の一言」をご紹介したいと思います。
なお、都合により全員にお話を伺うことはできませんでしたので、その点はご了承下さい。
田知弘久騎手
「(冬場は)牧場に馬乗りに行ってたよ。
家族と会えないのは、寂しくないよ。
そういうのはゼロ!僕は馬乗りができればいい人間みたい。困ったもんだ(笑)
今年はケガなく。
たくさん勝つことだけではなく、どんな馬と巡り合えるか楽しみながら過ごしたいね」
う~ん、実に田知騎手らしいコメント。
「寂しくないよ」というのはちょっとした照れ隠しなんだと思います。
米倉知騎手
「無事にケガなく。
(台湾旅行について)やっぱり僕、八角ダメやった(笑)」
八角の件は、前回の記事でも触れていますので、まだという方はあわせてご覧ください!
米倉騎手は初日に4勝の固め打ち。
開催では6勝を挙げ、この開催のリーディングに。
加藤翔馬騎手(写真左)
「去年以上に勝ち星を伸ばしたいですし、恵まれれば重賞も勝てればいいなと思っています。
高知の期間限定は楽しかったですね。
(なんてオーダーするとその髪色に?)これはアッシュですね」
垢抜けた加藤騎手は米倉騎手と同じ開催6勝を挙げています!
魚住謙心騎手(写真右)
「今年も頑張ります。
昨年は悔いの残ることが多かったので、挽回したいです。
佐賀への期間限定は1度経験したことで、知っている方々と過ごせたのはよかったですし、勉強になることもありました」
栗原大河騎手
「2年連続のリーディングは意識しますし、あとはケガをしないようにですね。
(大井の期間限定騎乗は)頭数も展開も金沢とは違って、もっとロスを少なくしつつ、馬の能力を発揮させる騎乗を意識しないといけないなと思いました。
改めて、ここ金沢では力のある馬の依頼をいただいていたんだなと実感すると同時に、これまでと同じではダメだなと、初心に戻るような思いです」
松戸政也騎手
「一年通してケガなく!楽しみな馬もいますし、重賞も勝てる一年にしたいですね!」
柴田勇真騎手
「ケガをしないようにですね。
今月子どもが生まれる予定で、名前も決めましたよ。
僕が以前占ってもらった時に、名前の画数でケガの多い星に生まれていると言われたので、画数は気にしましたね(笑)」
‐ご結婚されて男前になりました?
「まあ?まあまあまあまあっすね(笑)」
いつもノリが良くてありがたい柴田騎手。
せっかく男前になったのに、写真が昨年のものですみません!
葛山晃平騎手
「去年は期間限定で岩手に長いこと騎乗していましたから、今年は一年金沢で頑張りたいと思います!」
沖静男騎手
「ケガなく。精一杯騎乗をしたいです」
堀場裕充騎手
「ケガなく!もう何よりこれが一番大事だから!(冬場は)休養に充てました。ぼちぼち休めたかな!」
服部大地騎手
「ケガなく一年を通してなるべく一つでも多く勝ちたいですね」
甲賀弘隆騎手
「昨年と同じになりますが、まだ勝ったことがないので今年こそ重賞を勝ちたいですね!」
-お正月には兄弟でご実家に戻られたそうですね?
「兄弟間の仲はとてもいいですよ!お互いのレースを見ていますし『あのレースの乗り方よかったよ!』とか仕事の話も全然します。
男兄弟なんでかえって仕事の話ばかりですね(笑)」
この他にも現在、吉原寛人騎手、中島龍也騎手は高知県競馬に期間限定騎乗中。
青柳正義騎手は浦和での落馬事故で負傷し、療養中。
兼子千央騎手、鈴木太一騎手は、2日目の負傷により騎乗変更となりました。
皆さん「ケガなく」と仰られていましたが、本当にケガをされることなく、一年間騎乗されることを願っております。
そして、負傷により休養されている騎手の方々の一日でも早い復帰を心待ちにしています。
今年最初の開催!注目レースを振り返る
個人的な注目レースとして3日目11R、A1②1700mのレースを取り上げます。
このレースには、昨年そのユニークな名前と強さで全国的にも注目を集めたショウガタップリ。
(ショウガタップリ号)
そのショウガタップリに昨年末の中日杯で初めて先着したダイヤモンドライン。
(ダイヤモンドライン号)
明け4歳牝馬2頭に加え、ここに昨年の金沢スプリントカップ2着以来の実戦となったエムティアンジェ。
(エムティアンジェ号)
さらには移籍初戦、前戦地の川崎ではスタミナを武器に活躍をしてきたフォルベルールとかなりの好メンバーが揃いました。
(フォルベルール号)
一団の馬群で進んだレースを動かしたのは、中団を進んでいたショウガタップリ。
3コーナーを前に仕掛けて、前へと迫ると馬群全体がペースアップ。
追い上げを受けて抵抗するダイヤモンドライン、直後で進めていたエムティアンジェに外からフォルベルールも加わって4コーナーでは、4頭が一団に。
しかしそれも束の間で、一番内に進路を取ったエムティアンジェの一脚が鋭く、直線では後続を突き放し3馬身差のV。
今年の初戦、鮮やかな白星スタートになりました。
レース後に手綱を取った栗原騎手にお話をうかがうと
「期間限定から戻ってきて、3月3日の追い切りに騎乗させてもらっていたんですけど、稽古をつけて下さっていた助手さんや吉田(晃浩)騎手から事前に聞いていた通り、とても状態の良さを感じていました。
以前より跳びが軽くなって、良いですね。
久々でしたが、ゲートの中でも今日に関しては落ち着きもありました。
道中は馬群の中で包まれるだろうなと、想定していた通りになりましたが、手応えもずっと良かったですね。
ショウガタップリとダイヤモンドラインを見ながら進めていて、この外に行こうかなと考えていたところに松戸さんのフォルベルールが追い上げてきたのが見えたので、内に進路を取りました。
とってもいい瞬発力を今日は見せてくれましたし、2年間重賞タイトルから遠ざかっていますが、今日はそこもしっかり意識できる内容だったと思います」
最後、2着に上がったフォルベルールの松戸騎手は
「(初戦の内容について)良かったです!
出遅れてしまったことが痛かったですが、初戦からここまで動けるならこの先楽しみです。
ショウガタップリを意識しながら、早めに動いていく競馬をしましたが、感触としては最後までグイグイ伸びてくれました。
1コーナーくらいからロングスパートをかけてもいいなくらいのことは考えていたんですが、出遅れもあって、コーナーでは外を回らされることになると判断したので、今日は向正面からいきました。
本当はもっと距離があっていい馬ですし、順調なら重賞戦線でもと思いますね」
と好感触。
早くも今年の古馬中距離戦線が楽しみになる一戦でした。
金沢競馬担当日記、今回はここまでとなります。
昨年12月以来の金沢出張で、開幕の開催は何か忘れていないかなとドキドキするものですが、身体の方が覚えてくれていたりするものですね(笑)
次回の開催は3月17日(日)、19日(火)の開催となります。
今年も金沢競馬をお楽しみください!