金沢競馬は令和5年度最後の開催(通算22回・県営19回)前半が終了しました。
冬季休催期間明けの2週目。
年度末の開催というより、開幕直後という意識がファンの皆様も強いのではないでしょうか。
わたくし自身、今年の初金沢担当。
関係者の皆さんとお会いするたび、
「ご無沙汰しています!」
「お久しぶりです!」
「今年もよろしくお願いします!!」
とご挨拶することしきり。
毎年のことではありますが、やはり3月の金沢開催は「年のはじめ」感の強い開催です。
馬たちは、先週すでに冬休み明けを使われて連闘となった組と、今週が休み明け初戦となった組とが対戦することとなり、騎手の皆さんも解説の記者さんも、そのあたりを踏まえてのコメントが目立ちました。
開催初日(3月17日 日曜日)のメインレースは3歳馬の準重賞・日刊スポーツ杯 若駒賞(距離1500メートル)でした。
このレースでダブルアタックに騎乗した栗原大河騎手に、レース前・レース後とお話を聞くことができました。
(2年連続の金沢リーディングを狙う栗原大河騎手。「リーディング獲って人の見る目も変わってくると思うので、恥ずかしくないように…」と謙虚)
レース前には
「休み明けの馬もいますから、一度使われているぶん、ダブルアタックに有利ではないかと思っています」
と話し、レース後は
「平瀬さんの馬(=トルピード)が休み明けでしたし、有利だと思っていました」
と、まずはその点に触れていました。
そのダブルアタックはスタートよく先手を取って単騎逃げ。終始エムティトップにマークされる展開でしたが、最後まで手応えよく、直線でも一度は並ばれたものの、
「前には出られてません」(栗原騎手)
ということで、抜かせることなく逃げ切り勝ちをおさめました。
(当日パドックのダブルアタック)
この馬を2番手でマークし、直線では一度は前に出るか?と思わせるシーンもあったエムティトップですが、半馬身およばず2着。
この春は二連続2着でのスタートとなりました。
(パドックのエムティトップ。逃げ馬の外追走でスムーズなレースっぷりでしたが、わずかにおよばず)
3着にはトルピード。
昨年、デビューから3連勝で重賞・金沢ヤングチャンピオンでは1番人気におされながら4着。
先週の休み明け初戦が雪のため競走とりやめとなってしまい、今週が仕切り直しの初戦となりました。
(パドックのトルピード)
休み明けの分か、勝負どころの3コーナーで少し前との差が開くシーンがあり、「置かれたか?」と思われたトルピードでしたが、そこから直線ではまた差を詰めて勝ち馬と0秒3差。一度レースを使われてからの上積みに期待のかかる3着です。
先週は冬季休催明け早々に、ダヴァンティが登場し快勝。
それを追う立場の3歳馬たち、はたしてどの馬が打倒ダヴァンティの先鋒として名乗りを上げるのか。
あるいはダヴァンティの世代トップの座をおびやかす馬が出るのか、金沢3歳戦線にご注目ください!
日刊スポーツ杯 若駒賞
優勝 ダブルアタック 栗原大河騎手
「正直、このメンバーでは負けられないと思っていました。平瀬さんの馬(=トルピード)は休み明けだったので、自分の馬に有利だと思っていました。
昨年のデキとまではいかないですが、いい仕上がりでレースを迎えられたと思います。
積極的なレースをしたかったので、前半少しひっかかりましたけど内容よかったと思います。
直線、外から迫ってきましたが追いながら、これなら大丈夫だと思っていました。着差よりは余裕があったと思います」
ダブルアタックは、昨年新設のネクストスター金沢ではダヴァンティとの差が2秒2と大きく遅れをとりましたが、この春初戦の前走ではその差0秒7の2着とし、巻き返す余地を感じさせたところで今回の勝利。
まずダヴァンティを追う態勢が整ったのはこの馬と言えそうです。
ところで、先週このブログの執筆を担当した鈴木努アナウンサーも書いたとおり、やはり久々の仕事場(=競馬場やその実況席)というのは緊張がともなうものです。
そんな中、「金沢競馬場ならでは」というモノや風景を見ると、今年もここに来られたと嬉しくなりますし、ついカメラを向けてしまいます。
ということで、コチラの一枚。
金沢競馬場スタンド方面から厩舎地区を通る並木道を望むと、このような見当になります。
タイミングがいいと、ここを通ってレースに向かう馬、仕事を終えて厩舎へ戻る馬の姿を見ることができます。
写真は、競走馬の「出勤風景」です。向かう先(写真左方面)に装鞍所があります。これから体重を計り、鞍をつけてもらい、レースに臨む、まさに仕事場(勝負の場)へ向かうところ。
金沢競馬場の他では見られない風景です。
金沢競馬、令和5年度最終開催後半戦=2024年第3週は、
3月
25日(月曜日)
26日(火曜日)
に開催されます!
日程ご確認の上、たくさんご参加ください!!