2021YJSトライアル金沢 | 金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。


今週は山中が担当します。

石川県営10回開催の前半戦が
12日(日)・14日(火)の日程で行われました。

開催のメインはなんと言っても、
14日の6Rと8Rに行われた
ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)トライアル金沢の2R。


佐賀競馬場→高知競馬場で行われてきた西日本地区のトライアルのちょうど真ん中3戦目。
高知ラウンドに参加できなかった魚住謙心騎手は今年のシリーズ初戦となりました。
一方ここでシリーズの騎乗が終了というJRAのジョッキーも何人かいた金沢ラウンド。

レース前からにぎやかな雰囲気が伝わってきてきておりました。

(※)

(左昨年金沢で期間限定騎乗を行った木本直騎手・右兼子千央騎手の同期コンビ)

6Rは人気が拮抗して混戦ムードながら、
逃げたアポロドリーム(愛知・細川智史騎手)をマークしたウインドアリエル(JRA・小沢大仁騎手)が抜け出して1着。
ゴール前鋭く迫ったグローリアスヴェガ(JRA・角田大和騎手)が1/2馬身差の2着。3馬身離れてアポロドリームが3着。
4着はムーンランディング(金沢・兼子千央騎手)とラロコルポ(JRA・松本大輝騎手)が同着でした。



(結果は→こちら


8Rは前々でレースを進めた断然人気のメイジン(金沢・兼子千央騎手)が、直線で後ろを2馬身1/2突き放して快勝。
積極的にレースを進めたノボノンノン(金沢・魚住謙心騎手)が2番手で粘ろうかというところへ
外から追い込んだアンシンカブル(兵庫・木本直騎手)が2着、
内から前に迫ったハクサンルドルフ(JRA・小沢大仁騎手)が3着、ノボノンノンは4着。
最後方から直線伸びたダレモカレモ(高知・濱尚美騎手)が5着でした。



(結果は→こちら


8R終了後に、1着になった両ジョッキーのインタビューが行われました。

第1戦 優勝ウインドアリエル 小沢大仁騎手



ー第1戦・1着おめでとうございます
ありがとうございます!

ーレース前の作戦はどう考えてましたか?指示はありましたか?
指示はあまりなかったんですけど、今までの競馬の映像を見て、前に行けるのがこの馬の持ち味だと思っていたので、前の方で競馬ができたらいいなと考えてレースに臨みました。

ースタートの時に気をつけていたことは?
まずはこの馬のタイミングで、もともとスタートは早い馬なので、邪魔せずに乗っていくように気をつけてゲートから出したんですけど、出てからも気は真面目ですし楽な手応えで前に行けたので。馬がとても真面目だったので楽に行けました。

ー直線はどんな事を考えて追ってましたか?
普段乗ってる中央の競馬場よりも小回りというところもあったので、どのくらいから仕掛けていいのかなとレース前に自分で考えていたんですけど、ちょっと早めから積極的に乗るように気をつけて乗ってました。


ー第1戦が1着、第2戦が3着でした。金沢競馬場のコース・競馬場の雰囲気はどのように感じましたか?
返し馬のときからお客さんがいろいろ声をかけてくれて、とてもあたたかい競馬場だなという風に思いました。
道中も馬場が深い内をあけながら、走っていたんですけど、それも初めてだったので最初はどれくらい空けていいのかなと自分の中でも不安なところも大きかったんですけど、金沢の先輩ジョッキーに聞いてホントに優しく教えてもらいましたし、あたたかい競馬場だなという風に思いました。


まだまだ上手く乗れない所も多いですが、しっかり自分なりに毎回毎回気をつけて頑張っていきたいと思います。
ファイナルラウンド、優勝目指してこれから頑張っていきます。応援よろしくお願いします!!



(インタビューを受ける小沢大仁騎手)


第2戦 優勝メイジン 兼子千央騎手

 

ー第2戦・1着おめでとうございます
ありがとうございます!

ーゴールした瞬間の気持ちは?
ホッとしました。

ーレース前はどんな事を考えてましたか?
ゲートで出遅れないように、と。
普通に乗れば勝てると思っていて、乗ってて馬力も違って直線でもまた伸びてくれたので、ホッとしました。


ー思ったようなレースはできましたか?
イメージとはちょっと違ったんですけど、勝てて良かったです。

ーゴールした瞬間は、ホッとした感じのほうが大きかったですか?
ハイ!!

ー第1戦4着・第2戦1着と、地元でポイントを加算しました。今日の2戦振り返っていかがですか?
いっぱいポイントも貯まったんですけど、あと名古屋で1戦あるので、そこでも1つでも上の着順を目指して頑張ります!!

ー地元で好成績。応援してくださったファンの方もたくさんいらっしゃると思います。もう一言メッセージをお願いします!!
地元ということで、絶対勝ちたいと思ってたので、勝てて良かったです。
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!!



(インタビューを受ける兼子千央騎手)

4着・1着で42ポイントを獲得、ドンとポイントが貯まった兼子千央騎手は
この後11/18のトライアルラウンド名古屋で1鞍騎乗予定。
現在2位ですが、最終戦を迎える時にどのようなポイント・順位になっているかまだまだわかりません。
昨年は2ポイント差で涙をのみましたが、今年こそファイナルラウンドの舞台に立って欲しいですね!!

魚住謙心騎手は8着・4着で16ポイントを獲得。
この後は9/22のトライアルラウンド園田で1鞍騎乗予定となっています。YJSの舞台を楽しんで、ぜひ勝利を挙げてほしいと思っています。

(YJSのポイント表は→こちら

現在は今回のような騎手交流競走と交流重賞以外、JRA騎手が騎乗できるレースはないのですが、
交流が再開されたら、小沢大仁騎手にまた金沢競馬場に乗りに来て欲しいですね。


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(6Rの後、取材を受ける細川智史騎手)


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(8Rの後、取材を受ける濱尚美騎手)


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(金沢ラウンドが終わってホッとした同期コンビ)


今後の競馬界を盛り上げていく若いジョッキーの活躍にもご注目ください。


(※印のない写真はクシマデザイン様にいただきました)


そして、この開催の後半戦は、

21日(火)・22日(水)・23日(木)の3日間。

22日には大一番・第41回白山大賞典(Jpn3)が行われます。
11/3に行われるJBCクラシックと同じ舞台。その大舞台を目指すメンバーが揃いそうです。
翌23日には今年最初の2歳牝馬重賞・第16回金沢プリンセスカップがメインレース。

 


(実況室に貼られている白山大賞典のポスター。一番右側が今年のもの。マスターフェンサーの連覇なるか!?)


注目レース盛りだくさんの開催後半戦もぜひぜひ金沢競馬にご参加ください。