熱闘甲子園! 慶應107年ぶりの優勝へ! | MEMEの日々のことども (黄昏編) 

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甲子園・・・!

今日が最終日で、仙台育英と慶応の対決!

 

 

手に汗握る試合展開をテレビで見ながら、家人と二人でしっかりと応援した。

 

 

 

思えば、甲子園という言葉には魔法が掛かっていて、どんな苦難も乗り越えられる力を与えてくれるらしく、片道二時間半近くも掛かる通学路を、千葉・東京・神奈川 ・・・と毎日毎日泥だらけになりながらも通い詰め、、神奈川代表を目指して戦った息子の時代はもう40年以上も遠い思い出になるけれど、残念ながら神奈川大会の一回戦で敗退の憂き目にあった忘れられないあのシーン。

 

 

三年間の苦しい苦しい練習に耐えてきた糸が切れたような、戦い終わった選手のみんなの青白い疲労の炎をまとった身体が陽炎のようだったことを思い出す。

 

 

その身体を野球場の外の木立の幹にもたれさせ、まるで藻屑のようにそこここにうな垂れて、寂しく風に吹かれていた真夏の昼の一角。 ぼろぼろ・・・という表現がぴったりの風景だった。

そのあたり一面、薄ブルーの空気が漂っていた記憶がある。

 

声を掛けてはいけない・・・、見てはいけない・・・という雰囲気のまま、そっと帰って来たのだった。

 

 

それから時は移り・・・。

 

 

同じように孫が同じ道を走り始めたのが小学4年生。

そして、父親と同じ中学生となってから本格的に・・・。

中学時代は通学が東京なのでまだ良いとして、甲子園を目指す高校野球は神奈川県。

 

 

父(私の息子)がそうであったように、同じ志を持って片道二時間の通学を物ともせずに神奈川代表を目指して頑張った日々を思い出す。

 

今から15年前・・・。

 

 

 

 

そして、遂に「甲子園」の夢をつかみ取ったのも、今から15年も前の事・・・。

 

 

その仲間達が、今日の決勝戦に集って応援したらしい。

 

先ほど、その懐かしい面々がすっかりおじさんになった何とも素敵なお写真を送ってくれた。

頑張った宝石のような時間を共有したもの同士の人生っていいものだなぁ・・・と羨ましくなる。

 

 

神奈川・東京・千葉・・・と三県を跨いでの片道二時間の通学からやっと自宅に辿り着くと、玄関前に「バット」が立てかけてある・・・。

 

もちろん、自分で頼み込んで母親に置いてもらうのだが・・・。

 

帰宅後すぐに自宅の直ぐ傍の公園で「素振り」を何回かしてから自宅に入る・・・と決めていたのだ。

 

時には、公園の一角にネットを張って、おやじさんにノックをして貰ったり・・・。

 

「甲子園」への夢の為なら、どんな努力も惜しまない・・・というオーラのようなものが漲っていた。

 

ところが、ノックの「カーン」「カーン」というバットに球が当たる小さな音を聞いたご近所さんからの通報だったらしく、パトカーが静々と見回りに来たこともあったなぁ・・・。

 

勿論、パパと球拾いのママ、見学の私達老夫婦と、静かに少年の練習風景を眺めながら公園で過ごしている様子を見て、そのまま静かに公園を一回りして苦笑を残してお引き取り下さいましたが・・・。( *´艸`)

 

・・・本当に、今考えると、よくもそのような気力と体力があって、しかも、一日も休まずにルーティーンをこなしてがんばったなぁ・・・と、不思議に思い出す。

 

それも、これも、「甲子園」に出場したい! という夢が有ったから!

おやじ達を超えてみせるぞ!という野望があったから。

 

夢って、人生の中でどれ程大事なものかとその時思った。

 

そして・・・! その代が神奈川代表になった慶応義塾!

そして、その一員!

 

 

叶った夢も甲子園では一回戦で敗退の憂き目にあったものの、でも、その夢は次の学年に確実に継いできて、そして今がある!

 

我が家が千葉だったという「通学の苦難」が加わったものの、みんな同じような努力と熱情をもって挑んで来た甲子園!

 

その、同じ苦難の道を味わって戦ってきた当時の塾高野球時代の孫達の大集合の写真を拝見しながら、胸が熱く、ほのぼのと「良い人生をあるいているなぁ・・・」と羨ましくも輝いて見えたことだった。

 

 

そして今年、107年目の「優勝」!!!

 

 

多くの野球を志す人たちに希望と努力の尊さを教えてくれた「優勝」!

 

 

今も日々「甲子園」に突き進んでいる少年たちよ!

苦しくても、夢をあきらめないでね! 

 

 

 

孫息子達も、甲子園では・・・、一回戦で敗退したけれど・・・。  それも人生の宝物!