マグナムとソニックの合体マシン 分断篇 | ボンのーと part2

ボンのーと part2

思い付いた事を書き連ねています(;ºДº)


さて、今回は久しぶりにミニ四駆のお話です。

 

 

ハリケーンソニックにしか設定されていない“フロントウイング”。

 

今後、ミニ四駆作りを考えたときに大きなターニングポイントになりそうです。

 

 

現在、「新しくマシンを作ってみよう」と思案している最中です。

 

きっかけは、とあるレースでの一幕。

 

車検場で MSシャーシにダイナホークGXのボディを載せているマシンを目にしました。

 

幸いにも持ち主は知人だったこともあり、遠慮することなく突撃し、くまなく観察させて頂きました。

 

周囲がギミックの話で盛り上がる中、1人だけボディとシャーシのマッチングに夢中でした。

 

プラボディという共通点もあり、

シャーシへの固定方法、ギミックとの連動、他シャーシへのコンバート等、多くのヒントを得ることができました。

 

 

そして、もう1つ。

 

地元の友人が残したとあるツイート。

 

 

1年以上前の物で 短いフレーズにも関わらず、大きなモチベーションになっています。

 

速さを競うのがレースの本質ですが、そこに挑むためには避けて通れないのがマシン作り。

 

思い入れのあるボディ、その解釈、表現の仕方、好きなシャーシ、愛着を持つ理由は 様々だと思います。

 

https://ameblo.jp/jill-valentine1975/entry-11976929470.html

 

自分に立ち返って「ミニ四駆におけるアイデンティティ-は何だろう?」と自問したとき、真っ先に頭に浮かんだのは「ハリケーンソニック」でした。

 

次点でサイクロンマグナム。

 

その派生、合体マシンを作るのが好き。

 

左:合体セイバー

右:サイクロントライコブラエボリューションハリケーンマグナム

※以後、CTCEHマグナムと表記

 

より速く走らせるためのシャーシ側に施す工夫より、好きなボディを造るために時間を使うことが多い。

 

キット純正の状態ではなく、自分のアイデアで外観を表現する過程が楽しく感じます。

 

そこに、思い通りに走ったときの喜びを融合できるのが嬉しい瞬間です。

 

 

――ハリケーンソニックでしか実装できない改造とは何だろうか?

(CTCEHマグナム含む)

 

言葉にすれば簡単ですが、なかなか思い付きませんでした。

 

「そう言えば…」

 

「合体マシンって、もう1台あったんだ!!」

 

 

『爆走兄弟 レッツ&ゴー!! Return Racers!!』

 

第4話 史上最悪の敵(後編)に登場します。

 

「マグナムトルネード…」

 

「マグナムか!!」

 

「い、いや 違う!!」

 

「このコーナーリングは ソニック!?」

 

「こ、このマシンは!?」

 

マグナムとソニックの合体マシン!!!

 

CTCEHマグナムに類似していますが、ソニックのフロントウイング、コックピット脇にインテークが追加されています。

 

・ボディと実機能のリンク

・原作再現というフルカウルミニ四駆 特有の楽しみ方

・自分らしい改造

 

これらの要素が「ハリケーンソニックのフロントウイングにギミックを仕込めるのではないだろうか?」という閃きに繋がりました。

 
 
また、シャーシ側(パーツ)で拘っている点、ダンガンレーサーのパーツ。
 
※写真はミニ四駆のパーツ(ボールリンクマスダンパー)です。
 
付属のアジャスターを使ってギミックを組み込んだマシンを見せてもらったことがあったことを思い出しました。
 
記憶だけを頼りに 早速、試作。
 

 

あまり ギミックは目立って欲しくはないので、ボディの上に露出することなく フロントウイングで上手く隠せたのことは喜ばしいです。

 

ここを基部にし、フロント提灯として可動させる予定です。

 

アジャスターの穴が拡がってしまい、ビスが緩むので新品に換えなくてはなりません(このパーツ、用途と比較して非常に柔らかいですよね)。

 

 
フロントウイングからキャッチャーを伸ばして、カーボンプレートを固定、キャップスクリューでマスダンパーを吊り下げ……?
 
 
フルカウルミニ四駆とフロント提灯の組み合わせに関し、とても有益なアドバイスを頂くことができました。
 
Team D.M.D 黒鉄人さん より
※掲載の許諾を頂いています。
 
シャイニングスコーピオンのデザインを崩さずに制振ギミックを搭載する、というコンセプトを見事に実現しています。

 

(カラーシャーシではなく、ノーマルの配色なのも良いですよね)

 

 

リヤ側からアームを伸ばしてマスダンパーを取り付けていましたが、これを丸々オミットできそうです。
 

 

ボディ側の改造をするつもりが、思わぬ副産物がありました。

 

これによってブレーキ高の調整、リヤバンパーの取り付け方法の自由度が格段に上がりました。

 

 

サイドステーも切り落とすことなく残せるので、別の使い方ができるかも知れません。

 

そして、何よりTZシャーシらしい外観を取り戻せます。(笑)

 

 

この受けのプレートも必要がなくなるので、底面を平らにできます。

 

 

ボディ完成の見通しが立ったら、黒いTZ-Xで新調したいところです。

 

はい、シャーシの話は置いておきましょう。

 

 

 

ソニックのボディはフロントウイングをギミックとして使う以上、残された選択肢は2つ。

 

1つは、ハリケーンソニックとしてボディを使う。

 

もう1つは、マグナムとソニックの合体マシンを作る。

 

僕は、後者を選びました。

 

(ハリケーンソニック用に揃えたホイールが一向に減りません)
 

 

前置きが長くありましたが、ボディ作りの始まりです。

 

 
フロントウイングはソニックから流用する他ありませんので、ボディの切り離しは必須です。

 

どこで どう分離させるべきなのか、完成までを見据えて熟考しました。

 

先述の合体セイバーもCTCEHマグナムも、共に作中での登場回数は少ないです(他にあっても回想シーン程度)。

 

しかし、仕様を特定するのに必要な根拠が外観以外にもセリフに含まれていて、具現化する上で大きな障害はありませんでした。

 

言ってしまえば、単に マグナムにソニックのウイングを移植しただけですから。

 

今回、作ろうとしているマグナムとソニックの合体マシンは、よりキメラよりの造型です。

 

セイバー、Vセイバーと互換性のあるデザインを辿ってきたマグナムとソニック。

https://ameblo.jp/jill-valentine1975/entry-11940084538.html

https://ameblo.jp/jill-valentine1975/entry-12020562608.html

 

 

ボディ形状に関して参考になるデータを欲してネットサーフィンをしていたら、面白い画像に辿り着きました。
 
サイクロンマグナムとハリケーンソニックの左右合体マシンです。
 
恥も外聞もかなぐり捨てて連絡を取ったところ、快く画像を開示して下さいました。
 
【サイドビュー】
 
【トップビュー】
 
【フロントビュー】
※掲載の許諾も頂いています。
 
この3枚だけでも、2台の形状の違いがはっきりと分かります。
 
なかなかこういう状態で並べる機会はないので、有意義な画像ですね。

 

3代目であるハリケーンとサイクロン。

 

基本的なデザインこそ類似していますが、いざニコイチにしてみると全然違うマシンであることを痛感します。

 

現物合わせで即改造できる星馬兄弟の改造技術の高さには脱帽です。

 

 
寸法を測定したり、ステッカーから逆算したり頭を働かせましたが、答えは出ず。
 
「うーん」
 
検証を振り返る限り、一筋縄ではいかなそうです。
 
視点を変えて、実際に手を動かしてみることにしました。

 

作業をする上で、僕を助けてくれた画像があります。

 

 
過去に友人が試みたマグナムとソニックの合体マシンの試作品。
 
本人は「失敗した」と話していましたが、この画像がなければ 僕は挑んでいなかったと思います。
 
仲間から得られるエネルギーは本当に大きい、ありがとうございます。

 

 

まずはハリケーンソニックから考察。

 

 

フロントノーズ脇にはマグナムの赤い三角部分があるので、フロントノーズはマグナムのパーツだと判断し、切除。

 

 

リヤウイングとコックピット脇のインテークはソニック、コックピットはマグナムの物と判断。

 

※コックピットとインテークの間の形状で判断しています。

浅いV字ならマグナム、綺麗なコの字ならソニック

 

これを再現するには……

 

 

ソニックのインテークを切断し、CTCEHマグナムに取り付けるのが最善に思えます。

 

リヤウイングのインテークは角ばっているのでマグナムの物と分かります。

 

 

CTCEHマグナム化の際に 切り取ってしまったので、戻す必要があります。

 

「なんだ、簡単じゃん」

 

そう思っていた矢先、重大な問題に気付きました。

 

写真ではテープで仮止めしていますが、実際に固定するとなると強度が不安です。

 

走行用として考えているので、強度不足は致命的。

 

 

そこに、更なる追い討ちが。

 

仲間とSNSでやりとりをしている途中、「作中で“マグナム・ソニック”と呼称されていたのでは?」という指摘がありました。

 

手元にある単行本で確認してみると……?

 

物語の終盤で“マグナム ソニック”というセリフがありました。

 

合わせて別の事実を発見します。

 

「……あれ?」

 

コックピットがソニック型になっているではありませんか。

 

コマによって形状が異なりますが、ソニック寄りで描かれている回数が圧倒的に多いです。

 

……やり直しです。

 

気を取り直して、今度はサイクロンマグナムを考察。

 

「インテークだけじゃなくてコックピットごと移植してはどうだろうか?」

 

マグナムからごっそり くり抜いてみました。

 

 

こんなところで幼少期に身に付けた肉抜きが役に立つとは思いませんでした。

 

ソニックからコックピットを切り抜いて、仮置き。

 

 

なかなか良い位置に収まっているのではないでしょうか。

 

これで納得しても良かったのですが、インテークだけ移植パターンを諦め切れませんでした。

 

コックピットはマグナムのままで、縁だけソニック型にできないだろうか?

 

サイクロンマグナム プレミアムのボディが枯渇しました。

 

このためだけに買いには行けませんし、作業も止めたくありません。

 

そこで、借り出されたのはメッキボディです。

 

「使う機会もない」と自分に言い聞かせて切除。

 

 

切り方を変えて、インテークを仮置き。

 

 

万が一、破損した場合を考えると再現性は無視できません。

 

できるだけ既存のラインやモールドをガイドにして切り貼りしたいところです。

 

メッキボディで仕上げても仕方ありません、今回はここで中断します。

 

次回は接着篇。

 

 

ちなみに、今回 ステッカーを貼った状態で加工しているのには理由があります。

 

既存のボディをリファインを兼ねていること。

 

ボロボロになってしまったCTCEHマグナムを補修しようと考えていたので、新規に用意せずそのまま使用しました。

 

また、ミニ四駆は(プレミアム化で小さくなりましたが)ボディのラインとステッカーのラインが一致しないことが多々あります。

 

その微妙な間隔を切削・接着のマージン代わりにしようというものです。

 

 

以下、余談。

 

 

今回の改造で大量に余ることになったサイクロンマグナムのフロントカカウル。

 

捨てずに保管しておけば、いつか活きる日が来る(かも知れません)。

 

 

バラバラになったサイクロンマグナムとハリケーンソニック。

 

目指す形は一緒でも、星馬兄弟に見られたら叱られそうな風景。

 

 
 
プロトセイバーに空気砲を付けています。(嘘)
 

 

破損したJBのボディに、アバンテJr. のクリヤーボディのLパーツを移植している様子。

 

この画像も合体マシンを作る上で、とても参考になりました。

 

 

 

初めて買ったミニ四駆、Vソニックでもギミックを考えてみたい。
 

 
 

 

 

 

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