「一日一季語一句」第51回(2019年2月18日〜24日)
すごく「春だなあ」と感じる時(主に日中)と、「まだまだ冬」と感じる時(主に曇っている朝)があります。
早朝の外出の時は必要なマフラーや手袋が、昼間は暑苦しくて、うっとおしくてたまらなくなることもありますね。
いろいろ交錯しながら、だんだんと確かな春になっていくのでしょう。
そんな今週の七句は、こちらです。
□2月18日の季語 「春の水(はるのみず)」
公園の蛇口に溢る春の水
(こうえんのじゃぐちにあふるはるのみず)
□2月19日の季語 「鶯(うぐひす)」
音程を探りつ鶯初音かな
(おんていをさぐりつうぐひすはつねかな)
□2月20日の季語 「梅林(ばいりん)」
梅林は迷路握る手離さぬように
(ばいりんはめいろにぎるてはなさぬように)
□2月21日の季語 「如月(きさらぎ)」
足裏踏む如月の土やはらかく
(あうらふむきさらぎのつちやはらかく)
□2月22日の季語 「東風(こち)」
北国へ旅立つ子の背ナ東風強し
(きたぐにへたびだつこのせなこちつよし)
□2月23日の季語 「鳥の恋(とりのこい)」
なほ高き梢へ誘ふ鳥の恋
(なほたかきこずえへさそふとりのこい)
□2月24日の季語 「春浅し(はるあさし)」
園庭の子ら膝あかく春浅し
(えんていのこらひざあかくはるあさし)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
早朝の外出の時は必要なマフラーや手袋が、昼間は暑苦しくて、うっとおしくてたまらなくなることもありますね。
いろいろ交錯しながら、だんだんと確かな春になっていくのでしょう。
そんな今週の七句は、こちらです。
□2月18日の季語 「春の水(はるのみず)」
公園の蛇口に溢る春の水
(こうえんのじゃぐちにあふるはるのみず)
□2月19日の季語 「鶯(うぐひす)」
音程を探りつ鶯初音かな
(おんていをさぐりつうぐひすはつねかな)
□2月20日の季語 「梅林(ばいりん)」
梅林は迷路握る手離さぬように
(ばいりんはめいろにぎるてはなさぬように)
□2月21日の季語 「如月(きさらぎ)」
足裏踏む如月の土やはらかく
(あうらふむきさらぎのつちやはらかく)
□2月22日の季語 「東風(こち)」
北国へ旅立つ子の背ナ東風強し
(きたぐにへたびだつこのせなこちつよし)
□2月23日の季語 「鳥の恋(とりのこい)」
なほ高き梢へ誘ふ鳥の恋
(なほたかきこずえへさそふとりのこい)
□2月24日の季語 「春浅し(はるあさし)」
園庭の子ら膝あかく春浅し
(えんていのこらひざあかくはるあさし)
*ご注意
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解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
「一日一季語一句」第50回(2019年2月11日〜17日)
昨日は、ぽかぽかと暖かい陽気に誘われて、横浜へ。
港界隈を散策し、美味しい中華もいただきました。
中華街は春節の熱気はだいたい終わって、一息ついた感じでしたが、平日なのに人出は多く賑わっていました。
さて、今週の七句は、こちらです。
□2月11日の季語 「春寒(はるさむ)」
春寒と言へど寒より春強し
(はるさむといへどさむよりはるつよし)
□2月12日の季語 「白魚(しらうお)」
白魚の苦きをもって滋味とせむ
(しらうおのにがきをもってじみとせむ)
□2月13日の季語 「寒明(かんあけ)」
肩甲骨広げ寒明の報せ聴く
(けんこうこつひろげかんあけのしらせきく)
□2月14日の季語 「芽吹き(めぶき)」
目を閉じて芽吹きの微熱やりすごす
(めをとじてめぶきのびねつやりすごす)
□2月15日の季語 「梅日和(うめびより)」
新聞に父爪こぼす梅日和
(しんぶんにちちつめこぼすうめびより)
□2月16日の季語 「余寒(よかん)」
美濃焼に触れて余寒の骨董市
(みのやきにふれてよかんのこっとういち)
□2月17日の季語 「下萌(したもえ)」
大地またやりなほさむと下萌ゆる
(だいちまたやりなほさむとしたもゆる)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
港界隈を散策し、美味しい中華もいただきました。
中華街は春節の熱気はだいたい終わって、一息ついた感じでしたが、平日なのに人出は多く賑わっていました。
さて、今週の七句は、こちらです。
□2月11日の季語 「春寒(はるさむ)」
春寒と言へど寒より春強し
(はるさむといへどさむよりはるつよし)
□2月12日の季語 「白魚(しらうお)」
白魚の苦きをもって滋味とせむ
(しらうおのにがきをもってじみとせむ)
□2月13日の季語 「寒明(かんあけ)」
肩甲骨広げ寒明の報せ聴く
(けんこうこつひろげかんあけのしらせきく)
□2月14日の季語 「芽吹き(めぶき)」
目を閉じて芽吹きの微熱やりすごす
(めをとじてめぶきのびねつやりすごす)
□2月15日の季語 「梅日和(うめびより)」
新聞に父爪こぼす梅日和
(しんぶんにちちつめこぼすうめびより)
□2月16日の季語 「余寒(よかん)」
美濃焼に触れて余寒の骨董市
(みのやきにふれてよかんのこっとういち)
□2月17日の季語 「下萌(したもえ)」
大地またやりなほさむと下萌ゆる
(だいちまたやりなほさむとしたもゆる)
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「一日一季語一句」第49回(2019年2月4日〜2月10日)
1週間の頭に、「今週使う季語は、このあたりかな」と、その時節の季語を集めておきます。先週は。「寒明(かんあけ)」とか、「水温む(みずぬるむ)」とか、春先のほんわかした季語を予想していたのですが … …。
予想を見事に裏切る、日本列島大寒波。こんなこともあるんだなあ、と思いつつ、なんとか作った七句です。
今週は、もうちょっと春らしくなってほしいですね。
□2月4日の季語 「年の豆(としのまめ)」
年の豆抗ふすべなき齢かな
(としのまめあらがふすべなきよわひかな)
□2月5日の季語 「春節(しゅんせつ)」
美味求む業果てしなき春節祭
(びみもとむごうはてしなきしゅんせつさい)
□2月6日の季語 「マフラー」
マフラーの己が匂ひをいつくしむ
(マフラーのおのがにほひをいつくしむ)
□2月7日の季語 「寒鴨(かんがも)」
寒鴨の動かぬ見据え動かざる
(かんがものうごかぬみすえうごかざる)
□2月8日の季語 「流氷(りゅうひょう)」
流氷に封じ込められし海豚とは
(りゅうひょうにふうじこめられしいるかとは)
□2月9日の季語 「雪(ゆき)」
指折りし旅立ち打ち消す雪の朝
(ゆびおりしたびだちうちけすゆきのあさ)
□2月10日の季語 「凍てる(いてる)」
凍てる夜の底に後悔溜まりをり
(いてるよのそこにこうかいたまりをり)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
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予想を見事に裏切る、日本列島大寒波。こんなこともあるんだなあ、と思いつつ、なんとか作った七句です。
今週は、もうちょっと春らしくなってほしいですね。
□2月4日の季語 「年の豆(としのまめ)」
年の豆抗ふすべなき齢かな
(としのまめあらがふすべなきよわひかな)
□2月5日の季語 「春節(しゅんせつ)」
美味求む業果てしなき春節祭
(びみもとむごうはてしなきしゅんせつさい)
□2月6日の季語 「マフラー」
マフラーの己が匂ひをいつくしむ
(マフラーのおのがにほひをいつくしむ)
□2月7日の季語 「寒鴨(かんがも)」
寒鴨の動かぬ見据え動かざる
(かんがものうごかぬみすえうごかざる)
□2月8日の季語 「流氷(りゅうひょう)」
流氷に封じ込められし海豚とは
(りゅうひょうにふうじこめられしいるかとは)
□2月9日の季語 「雪(ゆき)」
指折りし旅立ち打ち消す雪の朝
(ゆびおりしたびだちうちけすゆきのあさ)
□2月10日の季語 「凍てる(いてる)」
凍てる夜の底に後悔溜まりをり
(いてるよのそこにこうかいたまりをり)
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「一日一季語一句」第48回(2019年1月28日〜2月3日)
先週は連日寒さが続きましたが、明けて今日は、なんとも穏やかなポカポカ陽気。
その一方で、インフルエンザにかかった人は2000万人超え。日本の人口の50人に一人はかかってしまっているということですね。
インフルエンザの総攻撃ももうそろそろ収まるのでは … …(と、勝手な願望)
今週は、春待つ七句です。
□1月28日の季語 「薄氷(うすらひ)」
薄氷を取らむとする子の腕長し
(うすらひをとらむとするこのうでながし)
□1月29日の季語 「河豚(ふぐ)」
職辞せし身に河豚鍋の誘ひなし
(しょくじせしみにふぐなべのさそひなし)
□1月30日の季語 「春待つ(はるまつ)」
春待つやボーッと生きても一日ならむ
(はるまつやボーッといきてもひとひならむ)
□1月31日の季語 「寒椿(かんつばき)」
群れずとも佳きものはよし寒椿
(むれずともよきものはよしかんつばき)
□2月1日の季語 「マスク」
マスクして他人の振りでやり過ごす
(マスクしてたにんのふりでやりすごす)
□2月2日の季語 「春隣(はるどなり)」
病院の予約忘れし春隣
(びょういんのよやくわすれしはるどなり)
□2月3日の季語 「立春(りっしゅん)」
立春と思へど咳の止まらざる
(りっしゅんとおもへどせきのとまらざる)
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その一方で、インフルエンザにかかった人は2000万人超え。日本の人口の50人に一人はかかってしまっているということですね。
インフルエンザの総攻撃ももうそろそろ収まるのでは … …(と、勝手な願望)
今週は、春待つ七句です。
□1月28日の季語 「薄氷(うすらひ)」
薄氷を取らむとする子の腕長し
(うすらひをとらむとするこのうでながし)
□1月29日の季語 「河豚(ふぐ)」
職辞せし身に河豚鍋の誘ひなし
(しょくじせしみにふぐなべのさそひなし)
□1月30日の季語 「春待つ(はるまつ)」
春待つやボーッと生きても一日ならむ
(はるまつやボーッといきてもひとひならむ)
□1月31日の季語 「寒椿(かんつばき)」
群れずとも佳きものはよし寒椿
(むれずともよきものはよしかんつばき)
□2月1日の季語 「マスク」
マスクして他人の振りでやり過ごす
(マスクしてたにんのふりでやりすごす)
□2月2日の季語 「春隣(はるどなり)」
病院の予約忘れし春隣
(びょういんのよやくわすれしはるどなり)
□2月3日の季語 「立春(りっしゅん)」
立春と思へど咳の止まらざる
(りっしゅんとおもへどせきのとまらざる)
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「一日一季語一句」第47回(2019年1月21日〜1月27日)
メルボルンの気温40℃と比べると、日本は寒いです。
でも、その寒さを一気に沸騰させてくれた大坂なおみ選手の全豪オープン優勝。
彼女の感情の動きが手に取るようにわかる試合経過にのめりこんでしまいました。
なおみさん、お疲れさま。たっぷり寝て、美味しいものを食べてください。
さて、今週の七句は、こちらです。
□1月21日の季語 「凍月(いてつき)」
なにかある未来を凍月照らしをり
(なにかあるみらいをいてつきてらしをり)
□1月22の季語 「鮟鱇(あんこう)」
鮟鱇鍋「痛風セット」で売られをり
(あんこうなべつうふうセットでうられをり)
□1月23日の季語 「冬コート」
擦り切れてなほもやさしき冬コート
(すりきれてんほもやさしきふゆこーと)
□1月24日の季語 「冬芽(ふゆめ)」
開く力ぎっしり秘めし冬芽かな
(ひらくちからぎっしりひめしふゆめかな)
□1月25日の季語 「湯冷め(ゆざめ)」
湯冷めして眠れぬ空にオリオン座
(ゆざめしてねむれぬそらにオリオンざ)
□1月26日の季語 「寒波(かんぱ)」
一夜にて寒波急なりハーブ枯る
(ひとよにてかんぱきゅうなりハーブかる)
□1月27日の季語 「冬深し(ふゆふかし)」
バーゲンにセーター求む冬深し
(バーゲンにセーターもとむふゆふかし)
*ご注意
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字余りご容赦のこと。
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でも、その寒さを一気に沸騰させてくれた大坂なおみ選手の全豪オープン優勝。
彼女の感情の動きが手に取るようにわかる試合経過にのめりこんでしまいました。
なおみさん、お疲れさま。たっぷり寝て、美味しいものを食べてください。
さて、今週の七句は、こちらです。
□1月21日の季語 「凍月(いてつき)」
なにかある未来を凍月照らしをり
(なにかあるみらいをいてつきてらしをり)
□1月22の季語 「鮟鱇(あんこう)」
鮟鱇鍋「痛風セット」で売られをり
(あんこうなべつうふうセットでうられをり)
□1月23日の季語 「冬コート」
擦り切れてなほもやさしき冬コート
(すりきれてんほもやさしきふゆこーと)
□1月24日の季語 「冬芽(ふゆめ)」
開く力ぎっしり秘めし冬芽かな
(ひらくちからぎっしりひめしふゆめかな)
□1月25日の季語 「湯冷め(ゆざめ)」
湯冷めして眠れぬ空にオリオン座
(ゆざめしてねむれぬそらにオリオンざ)
□1月26日の季語 「寒波(かんぱ)」
一夜にて寒波急なりハーブ枯る
(ひとよにてかんぱきゅうなりハーブかる)
□1月27日の季語 「冬深し(ふゆふかし)」
バーゲンにセーター求む冬深し
(バーゲンにセーターもとむふゆふかし)
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「一日一季語一句」第46回(2019年1月14日〜1月20日)
「この季節、うちのベランダから富士山見えるよ(ドヤッ、すごいだろ)」に、「見えるよ。当たり前だろ」と、横浜在住の友人に言われてしまいました。
今日の富士山は、雲に隠れて輪郭だけボヤーッと見えています。
二月になると、俳句の世界はもう春になります。
冬の俳句を焦って詠んでいる今週の七句です。
□1月14日の季語 「成人の日(せいじんのひ)」
帰り道恋人つなぎで成人の日
(かえりみちこいびとつなぎでせいじんのひ)
□1月15日の季語 「初芝居(はつしばい)」
提灯のあかり華やぎ初芝居
(ちょうちんのあかりはなやぎはつしばい)
□1月16日の季語 「冬帽子(ふゆぼうし)」
お祓ひの列に並びて冬帽脱ぐ
(おはらひのれつにならびてふゆぼうぬぐ)
□1月17日の季語 「おでん」
それぞれの好物確保おでん鍋
(それぞれのこうぶつかくほおでんなべ)
□1月18日の季語 「湯婆(たんぽ)」*湯たんぽのこと
蹴り出せし湯婆を探る拇指の先
(けりだせしたんぽをさぐるぼしのさき)
□1月19日の季語 「冬ざれ(ふゆざれ)」
荒涼はわが内の景冬ざれぬ
(こうりょうはわがうちのけいふゆざれぬ)
□1月20日の季語 「白息(しろいき)」
白息を競ひて吾子とその友と
(しろいきをきそひてあことそのともと)
*ご注意
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今日の富士山は、雲に隠れて輪郭だけボヤーッと見えています。
二月になると、俳句の世界はもう春になります。
冬の俳句を焦って詠んでいる今週の七句です。
□1月14日の季語 「成人の日(せいじんのひ)」
帰り道恋人つなぎで成人の日
(かえりみちこいびとつなぎでせいじんのひ)
□1月15日の季語 「初芝居(はつしばい)」
提灯のあかり華やぎ初芝居
(ちょうちんのあかりはなやぎはつしばい)
□1月16日の季語 「冬帽子(ふゆぼうし)」
お祓ひの列に並びて冬帽脱ぐ
(おはらひのれつにならびてふゆぼうぬぐ)
□1月17日の季語 「おでん」
それぞれの好物確保おでん鍋
(それぞれのこうぶつかくほおでんなべ)
□1月18日の季語 「湯婆(たんぽ)」*湯たんぽのこと
蹴り出せし湯婆を探る拇指の先
(けりだせしたんぽをさぐるぼしのさき)
□1月19日の季語 「冬ざれ(ふゆざれ)」
荒涼はわが内の景冬ざれぬ
(こうりょうはわがうちのけいふゆざれぬ)
□1月20日の季語 「白息(しろいき)」
白息を競ひて吾子とその友と
(しろいきをきそひてあことそのともと)
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字余りご容赦のこと。
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「一日一季語一句」第45回(2019年1月7日〜1月13日)
季語にある通り、「日脚伸ぶ」の季節なので、暮れの沈んだ日差しより、明るさが感じられるようになりました。
それと裏腹に、気温はどんどん下がっていくようで、これから本格の冬ですね。
耳たこですけど、うがい・手洗い忘れずに。ついでに栄養、睡眠なんかも。
さて、今週の七句は、こちらです。
□1月7日の季語 「大寒(だいかん)」
大寒は知らぬとばかり子犬跳ね
(だいかんはしらぬとばかりこいぬはね)
□1月8日の季語 「水仙(すいせん)」
顔寄せて水仙ひそひそ話しをり
(かおよせてすいせんひそひそはなりをり)
□1月9日の季語 「初富士(はつふじ)」
初富士を見んと座席を乗り出せり
(はつふじをみんとざせきをのりだせり)
□1月10日の季語 「枯蓮(かれはす)」
枯蓮や美女の盛衰見るごとく
(かれはすやびじょのせいすいみるごとく)
□1月11日の季語 「初雪(はつゆき)」
初雪や箱の撓みしアマゾン便
(はつゆきやはこのたわみしアマゾンびん)
□1月12日の季語 「焼芋(やきいも)」
嬰児を抱くごと焼芋持ち帰る
(みどりごをだくごとやきいももちかえる)
□1月13日の季語 「日足伸ぶ(ひあしのぶ)」
病棟の廊下ぬらりと日脚伸ぶ
(びょうとうのろうかぬらりとひあしのぶ)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
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それと裏腹に、気温はどんどん下がっていくようで、これから本格の冬ですね。
耳たこですけど、うがい・手洗い忘れずに。ついでに栄養、睡眠なんかも。
さて、今週の七句は、こちらです。
□1月7日の季語 「大寒(だいかん)」
大寒は知らぬとばかり子犬跳ね
(だいかんはしらぬとばかりこいぬはね)
□1月8日の季語 「水仙(すいせん)」
顔寄せて水仙ひそひそ話しをり
(かおよせてすいせんひそひそはなりをり)
□1月9日の季語 「初富士(はつふじ)」
初富士を見んと座席を乗り出せり
(はつふじをみんとざせきをのりだせり)
□1月10日の季語 「枯蓮(かれはす)」
枯蓮や美女の盛衰見るごとく
(かれはすやびじょのせいすいみるごとく)
□1月11日の季語 「初雪(はつゆき)」
初雪や箱の撓みしアマゾン便
(はつゆきやはこのたわみしアマゾンびん)
□1月12日の季語 「焼芋(やきいも)」
嬰児を抱くごと焼芋持ち帰る
(みどりごをだくごとやきいももちかえる)
□1月13日の季語 「日足伸ぶ(ひあしのぶ)」
病棟の廊下ぬらりと日脚伸ぶ
(びょうとうのろうかぬらりとひあしのぶ)
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「一日一季語一句」第44回(2019年1月1日〜1月6日)
「平成最後」という枕詞が常に着く2019年の始まりです。
休み明けに会社に出る憂鬱がなくなったいまは、年末年始の休みも、それほど普段と違うわけでもないのですが、まあ楽しく過ごせた一週間でした。
今週は、1日から6日までの六句をご紹介します。
皆様の平成最後の年が、平穏で稔り多き年でありますように。
□1月1日の季語 「賀状(がじょう)」
年ごとに筆蹟衰ふ賀状受く
(としごとにひっせきおとろふがじょううく)
□1月2日の季語 「駅伝(えきでん)」
想ひ疾く山駆け上る駅伝路
(おもひとくやまかけのぼるえきでんじ)
□1月3日の季語 「三が日(さんがにち)」
無音にて時のみ流る三が日
(むおんにてときのみながるさんがにち)
□1月4日の季語 「初詣(はつもうで)」
晴着の子肩車して初詣
(はれぎのこかたぐるましてはつもうで)
□1月5日の季語 「破魔矢(はまや)」
小さき鈴わが掌に残し破魔矢焚く
(ちさきすずわがてにのこしはまやたく)
□1月6日の季語 「寒稽古(かんげいこ)」
脊柱をさらに正して寒稽古
(せきちゅうをさらにただしてかんげいこ)
*ご注意
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休み明けに会社に出る憂鬱がなくなったいまは、年末年始の休みも、それほど普段と違うわけでもないのですが、まあ楽しく過ごせた一週間でした。
今週は、1日から6日までの六句をご紹介します。
皆様の平成最後の年が、平穏で稔り多き年でありますように。
□1月1日の季語 「賀状(がじょう)」
年ごとに筆蹟衰ふ賀状受く
(としごとにひっせきおとろふがじょううく)
□1月2日の季語 「駅伝(えきでん)」
想ひ疾く山駆け上る駅伝路
(おもひとくやまかけのぼるえきでんじ)
□1月3日の季語 「三が日(さんがにち)」
無音にて時のみ流る三が日
(むおんにてときのみながるさんがにち)
□1月4日の季語 「初詣(はつもうで)」
晴着の子肩車して初詣
(はれぎのこかたぐるましてはつもうで)
□1月5日の季語 「破魔矢(はまや)」
小さき鈴わが掌に残し破魔矢焚く
(ちさきすずわがてにのこしはまやたく)
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脊柱をさらに正して寒稽古
(せきちゅうをさらにただしてかんげいこ)
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「一日一季語一句」第43回(2018年12月24日〜12月31日)
いよいよ、今年最後の更新となりました。
そして、本日は平成最後の大晦日。
正月支度で、やっとパソコンの前に座れましたが、あと数時間、来し方行く末に想いを馳せようと思います。
今年最後の「一日一季語一句」は、31日分までの八句をお送りします。
どうぞ、皆さま、佳いお年お迎えください。
□12月24日の季語 「聖夜(イブ)」
いつまでも眠らぬ子らの聖夜更ける
(いつまでもねむらぬこらのイブふける)
□12月25日の季語 「年惜しむ(としおしむ)」
老ひてなほ健啖にして年惜しむ
(おひてなほけんたんにしてとしおしむ)
□12月26日の季語 「虎落笛(もがりぶえ)」
母の背にひしと抱きつき虎落笛聴く
(ははのせにひしとだきつきもがりぶえきく)
□12月27日の季語 「極月(ごくげつ)」
極月や今日わがままに生きてみむ
(ごくげつやきょうわがままにいきてみむ)
□12月28日の季語 「冬巨木(ふゆきょぼく)」
人ならば友となりたし冬巨木
(ひとならばともとなりたしふゆきょぼく)
□12月29日の季語 「年歩む(としあゆむ)」
大難を超へ列島は年歩む
(だいなんをこへれっとうはとしあゆむ)
□12月30日の季語 「大掃除(おおそうじ)」
悔ひ恨み荒く掻き出し大掃除
(くひうらみあらくかきだしおおそうじ)
□12月31日の季語 「除夜の鐘(じょやのかね)」
除夜の鐘かき消すサイレン凄まじく
(じょやのかねかきけすサイレンすさまじく)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
そして、本日は平成最後の大晦日。
正月支度で、やっとパソコンの前に座れましたが、あと数時間、来し方行く末に想いを馳せようと思います。
今年最後の「一日一季語一句」は、31日分までの八句をお送りします。
どうぞ、皆さま、佳いお年お迎えください。
□12月24日の季語 「聖夜(イブ)」
いつまでも眠らぬ子らの聖夜更ける
(いつまでもねむらぬこらのイブふける)
□12月25日の季語 「年惜しむ(としおしむ)」
老ひてなほ健啖にして年惜しむ
(おひてなほけんたんにしてとしおしむ)
□12月26日の季語 「虎落笛(もがりぶえ)」
母の背にひしと抱きつき虎落笛聴く
(ははのせにひしとだきつきもがりぶえきく)
□12月27日の季語 「極月(ごくげつ)」
極月や今日わがままに生きてみむ
(ごくげつやきょうわがままにいきてみむ)
□12月28日の季語 「冬巨木(ふゆきょぼく)」
人ならば友となりたし冬巨木
(ひとならばともとなりたしふゆきょぼく)
□12月29日の季語 「年歩む(としあゆむ)」
大難を超へ列島は年歩む
(だいなんをこへれっとうはとしあゆむ)
□12月30日の季語 「大掃除(おおそうじ)」
悔ひ恨み荒く掻き出し大掃除
(くひうらみあらくかきだしおおそうじ)
□12月31日の季語 「除夜の鐘(じょやのかね)」
除夜の鐘かき消すサイレン凄まじく
(じょやのかねかきけすサイレンすさまじく)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
「一日一季語一句」第42回(2018年12月17日〜12月23日)
今年も、余すところ1週間。最初から最後まであたふた過ごした1年のような気がします。
新しい年を清々しく迎えよう、という気分になかなかならないのも問題です。
とはいえ、時間は流れ、来週の今頃は新年なんですねえ。
今年、ラスト前の七句です。
□12月17日の季語 「根深汁(ねぶかじる)」
帰宅せし夫に大湯気根深汁
(きたくせしつまにおおゆげねぶかじる)
□12月18日の季語 「山眠る(やまねむる)」
獣らもかすかな寝息山眠る
(けものらもかすかなねいきやまねむる)
□12月19日の季語 「数へ日(かぞへび)」
数へ日や平成と云ふ日々指折つ
(かぞへびやへいせいといふひびゆびおりつ)
□12月20日の季語 「新巻(あらまき)」
新巻の脂てらてら朝の厨
(あらまきのあぶらてらてらあさのくり)
□12月21日の季語 「年の暮れ(としのくれ)」
忙しさに生きるを感ず年の暮れ
(せはしさにいきるをかんずとしのくれ)
□12月22日の季語 「柚子湯(ゆずゆ)」
ひとり寝に残る柚子湯のかほりかな
(ひとりねにのこるゆずゆのかほりかな)
□12月23日の季語 「聖樹(せいじゅ)」
火ともしの聖樹の下の子ら朗ら
(ひともしのせいじゅのもとのこらほがら)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
新しい年を清々しく迎えよう、という気分になかなかならないのも問題です。
とはいえ、時間は流れ、来週の今頃は新年なんですねえ。
今年、ラスト前の七句です。
□12月17日の季語 「根深汁(ねぶかじる)」
帰宅せし夫に大湯気根深汁
(きたくせしつまにおおゆげねぶかじる)
□12月18日の季語 「山眠る(やまねむる)」
獣らもかすかな寝息山眠る
(けものらもかすかなねいきやまねむる)
□12月19日の季語 「数へ日(かぞへび)」
数へ日や平成と云ふ日々指折つ
(かぞへびやへいせいといふひびゆびおりつ)
□12月20日の季語 「新巻(あらまき)」
新巻の脂てらてら朝の厨
(あらまきのあぶらてらてらあさのくり)
□12月21日の季語 「年の暮れ(としのくれ)」
忙しさに生きるを感ず年の暮れ
(せはしさにいきるをかんずとしのくれ)
□12月22日の季語 「柚子湯(ゆずゆ)」
ひとり寝に残る柚子湯のかほりかな
(ひとりねにのこるゆずゆのかほりかな)
□12月23日の季語 「聖樹(せいじゅ)」
火ともしの聖樹の下の子ら朗ら
(ひともしのせいじゅのもとのこらほがら)
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