「一日一季語一句」第59回(2019年4月15日〜21日)
用事があって、今日は築地場外市場を歩いてきました。豊洲移転後、どうなっているのか興味があって、偵察です。
驚いたことに、人出は前よりすごい。そして、95パーセントくらい外国人。
卵焼串の食べ歩き。海鮮丼の行列。カップ入り苺とか、どんどん売れていました。
外国人が買わないようなもののお店では、数少ない日本人を見つけたらもう離してくれません。私は干物店で関あじの開きを買ってしまいました。
いやあ、マグロの競りがなくても、すごいわ、築地パワー。
今週の七句は、こちらです。
□4月15日の季語 「雀の子(すずめのこ)」
雀の子世界の大きさまだ知らず
(すずめのこせきのおおきさまだしらず)
□4月16日の季語 「花筏(はないかだ)」
花筏取水口にて散り散りに
(はないかだしゅすいこうにてちりぢりに)
□4月17日の季語 「日永(ひなが)」
うたた寝の犬は白眼の日永かな
(うたたねのいぬはしろめのひながかな)
□4月18日の季語 「独活(うど)」
独活長き容のままに届けられ
(うどながきかたちのままにとどけられ)
□4月19日の季語 「花は葉に(はなははに)」
一片が地に舞ひ降りて花は葉に
(ひとひらがちにまひおりてはなははに)
□4月20日の季語 「蒲公英(たんぽぽ)」
老ひて自由となる蒲公英の人生
(おひてじゆうとなるたんぽぽのじんせい)
□4月21日の季語 「春深し(はるふかし)」
平成を味わひ尽くさむ春深し
(へいせいをあじわひつくさむはるふかし)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
驚いたことに、人出は前よりすごい。そして、95パーセントくらい外国人。
卵焼串の食べ歩き。海鮮丼の行列。カップ入り苺とか、どんどん売れていました。
外国人が買わないようなもののお店では、数少ない日本人を見つけたらもう離してくれません。私は干物店で関あじの開きを買ってしまいました。
いやあ、マグロの競りがなくても、すごいわ、築地パワー。
今週の七句は、こちらです。
□4月15日の季語 「雀の子(すずめのこ)」
雀の子世界の大きさまだ知らず
(すずめのこせきのおおきさまだしらず)
□4月16日の季語 「花筏(はないかだ)」
花筏取水口にて散り散りに
(はないかだしゅすいこうにてちりぢりに)
□4月17日の季語 「日永(ひなが)」
うたた寝の犬は白眼の日永かな
(うたたねのいぬはしろめのひながかな)
□4月18日の季語 「独活(うど)」
独活長き容のままに届けられ
(うどながきかたちのままにとどけられ)
□4月19日の季語 「花は葉に(はなははに)」
一片が地に舞ひ降りて花は葉に
(ひとひらがちにまひおりてはなははに)
□4月20日の季語 「蒲公英(たんぽぽ)」
老ひて自由となる蒲公英の人生
(おひてじゆうとなるたんぽぽのじんせい)
□4月21日の季語 「春深し(はるふかし)」
平成を味わひ尽くさむ春深し
(へいせいをあじわひつくさむはるふかし)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
「一日一季語一句」第58回(2019年4月8日〜14日)
さっと咲いてさっと散る四月はただでさえ慌ただしいのに、「令和」の発表、改元準備。超大型連休の企画やらチケット手配やら、なんやかややることいっぱいの四月です。
平成やり残したことを滑り込みでやりきらないと(おもに掃除)。
慌ただしいながら、はなも堪能した今週の七句です。
□4月8日の季語 「春の道(はるのみち)
濃く薄くピンクのモザイク春のみち
(こくうすくピンクのモザイクはるのみち)
□4月9日の季語 「花明り(はなあかり)」
母の手をきつく握りて花明り
(ははのてをきつくにぎりてはなあかり)
□4月10日の季語 「花の宴(はなのえん)」
石工らは早仕舞ひして花の宴
(いしくらははやじまひしてはなのえん)
□4月11日の季語 「桜餅)さくらもち)」
負け試合呆けるこの手に桜餅
(まけじあひほうけるこのてにさくらもち)
□4月12日の季語 「花の果て(はなのはて)」
だんごやの幟を仕舞ふ花の果て
(だんごやののぼりをしまふはなのはて)
□4月13日の季語 「啄木忌(たくぼくき)」*4月13日は石川啄木の命日
微笑みの幼さ哀し啄木忌
(ほほえみのおさなさかなしたくぼくき)
□4月14日の季語 「青き踏む(あおきふむ)」
青き踏む転び跳ねる子受け止めて
(あおきふむまろびはねるこうけとめて)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
平成やり残したことを滑り込みでやりきらないと(おもに掃除)。
慌ただしいながら、はなも堪能した今週の七句です。
□4月8日の季語 「春の道(はるのみち)
濃く薄くピンクのモザイク春のみち
(こくうすくピンクのモザイクはるのみち)
□4月9日の季語 「花明り(はなあかり)」
母の手をきつく握りて花明り
(ははのてをきつくにぎりてはなあかり)
□4月10日の季語 「花の宴(はなのえん)」
石工らは早仕舞ひして花の宴
(いしくらははやじまひしてはなのえん)
□4月11日の季語 「桜餅)さくらもち)」
負け試合呆けるこの手に桜餅
(まけじあひほうけるこのてにさくらもち)
□4月12日の季語 「花の果て(はなのはて)」
だんごやの幟を仕舞ふ花の果て
(だんごやののぼりをしまふはなのはて)
□4月13日の季語 「啄木忌(たくぼくき)」*4月13日は石川啄木の命日
微笑みの幼さ哀し啄木忌
(ほほえみのおさなさかなしたくぼくき)
□4月14日の季語 「青き踏む(あおきふむ)」
青き踏む転び跳ねる子受け止めて
(あおきふむまろびはねるこうけとめて)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
「一日一季語一句」第57回(2019年4月1日〜7日)
3月末から4月の東京は、かなり寒かったおかげで、今年の桜は長持ちしたそうです。
でも、そろそろ終焉は近づいていて、いまはあちこちで花びらが舞う光景が見られます。
毎年、新しい年度のスタートに、桜吹雪が後押ししてくれるって、自然と文化の素敵なコラボレーションだと思います。
このあとも、まだまだいろいろな花が咲く春です。
今週の七句は、こちらです。
□4月1日の季語 「ふらここ」*ブランコのこと
人よりも高く漕ぎたしふらここを
(ひとよりもたかくこぎたしふらここを)
□4月2日の季語 「蝶(ちょう)」
ひとひらの蝶風の道拓きゆく
(ひとひらのちょうかぜのみちひらきゆく)
□4月3日の季語 「桜(さくら)」
夕日照りさらに色濃き桜かな
(ゆふひてりさらにいろこきさくらかな)
□4月4日の季語 「しゃぼん玉(しゃぼんだま)」
しゃぼん玉吹く吾子の頰丸きこと
(しゃぼんだまふくあこのほおまろきこと)
□4月5日の季語 「春夕焼(はるゆやけ)」
ターナーの絵のごと湖畔春夕焼
(ターナーのえのごとこはんはるゆやけ)
□4月6日の季語 「桜満つ(さくらみつ)」
往く人の笑みおだやかに桜満つ
(ゆくひとのえみおだやかにさくらみつ)
□4月7日の季語 「老桜(おひざくら)」
枝先の重きに耐へて老桜
(えださきのおもきにたへておひざくら)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
でも、そろそろ終焉は近づいていて、いまはあちこちで花びらが舞う光景が見られます。
毎年、新しい年度のスタートに、桜吹雪が後押ししてくれるって、自然と文化の素敵なコラボレーションだと思います。
このあとも、まだまだいろいろな花が咲く春です。
今週の七句は、こちらです。
□4月1日の季語 「ふらここ」*ブランコのこと
人よりも高く漕ぎたしふらここを
(ひとよりもたかくこぎたしふらここを)
□4月2日の季語 「蝶(ちょう)」
ひとひらの蝶風の道拓きゆく
(ひとひらのちょうかぜのみちひらきゆく)
□4月3日の季語 「桜(さくら)」
夕日照りさらに色濃き桜かな
(ゆふひてりさらにいろこきさくらかな)
□4月4日の季語 「しゃぼん玉(しゃぼんだま)」
しゃぼん玉吹く吾子の頰丸きこと
(しゃぼんだまふくあこのほおまろきこと)
□4月5日の季語 「春夕焼(はるゆやけ)」
ターナーの絵のごと湖畔春夕焼
(ターナーのえのごとこはんはるゆやけ)
□4月6日の季語 「桜満つ(さくらみつ)」
往く人の笑みおだやかに桜満つ
(ゆくひとのえみおだやかにさくらみつ)
□4月7日の季語 「老桜(おひざくら)」
枝先の重きに耐へて老桜
(えださきのおもきにたへておひざくら)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
「一日一季語一句」第56回(2019年3月25日〜3月31日)
いよいよ次の年号が決まりました。
30年続いた「平成」と比べてしまうと、借りてきて元号みたいで座りが悪いですが、しばらくしたら、馴染んでくるのでしょう。
令和を機に、なにか新しいことを始めるのもいいですよね。
「これ、始めたのは令和元年」って、絶対に忘れない。
さて、残り少ない平成の、今週の七句は、こちらです。
□3月25日の季語 「花冷え(はなびえ)」
バス逃しさらに花冷え二十分
(バスのがしさらにはなびえにじゅっぷん)
□3月26日の季語 「山笑ふ(やまわらふ)」
リード解かれ全力疾走山笑ふ
(リードとかれぜんりょくしっそうやまわらふ)
□3月27日の季語 「春風(しゅんぷう))」
こそばゆきとこ撫で春風通り過ぐ
(こそばゆきとこなでしゅんぷうとおりすぐ)
□3月28日の季語 「山桜(やまざくら)」
愛でる人ゐてこそ咲かむ山桜
(めでるひとゐてこそさかむやまざくら)
□3月29日の季語 「春ならひ(はるならひ)」*主に関東で春に吹く北風のこと
浮かれ出し仔猫たじろぐ春ならひ
(うかれいでしこねこたじろぐはるならひ)
□3月30日の季語 「春暁(しゅんぎょう)」
春暁に境目失ふ夢うつつ
(しゅんぎょうにさかいめうしなふゆめうつつ)
□3月31日の季語 「三月尽(さんがつじん)」
平成の食材片し三月尽
(へいせいのしょくじかたしさんがつじん)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。
30年続いた「平成」と比べてしまうと、借りてきて元号みたいで座りが悪いですが、しばらくしたら、馴染んでくるのでしょう。
令和を機に、なにか新しいことを始めるのもいいですよね。
「これ、始めたのは令和元年」って、絶対に忘れない。
さて、残り少ない平成の、今週の七句は、こちらです。
□3月25日の季語 「花冷え(はなびえ)」
バス逃しさらに花冷え二十分
(バスのがしさらにはなびえにじゅっぷん)
□3月26日の季語 「山笑ふ(やまわらふ)」
リード解かれ全力疾走山笑ふ
(リードとかれぜんりょくしっそうやまわらふ)
□3月27日の季語 「春風(しゅんぷう))」
こそばゆきとこ撫で春風通り過ぐ
(こそばゆきとこなでしゅんぷうとおりすぐ)
□3月28日の季語 「山桜(やまざくら)」
愛でる人ゐてこそ咲かむ山桜
(めでるひとゐてこそさかむやまざくら)
□3月29日の季語 「春ならひ(はるならひ)」*主に関東で春に吹く北風のこと
浮かれ出し仔猫たじろぐ春ならひ
(うかれいでしこねこたじろぐはるならひ)
□3月30日の季語 「春暁(しゅんぎょう)」
春暁に境目失ふ夢うつつ
(しゅんぎょうにさかいめうしなふゆめうつつ)
□3月31日の季語 「三月尽(さんがつじん)」
平成の食材片し三月尽
(へいせいのしょくじかたしさんがつじん)
*ご注意
説明しません。
解説しません。
字余りご容赦のこと。
批評、クレームご無用でお願いいたします。