原因不明の「歯痛(歯根膜炎?!)と顔面痛(三叉神経痛!?)、および歯の知覚過敏」の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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原因不明の

歯痛(歯根膜炎?!)と顔面痛(三叉神経痛!?)、および歯の知覚過敏の整体治療
6診目でほぼ完治した症例の解説です。

患者Hさん=42才-男性-自営業の症例

 

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①    Hさんの病歴・・・
患者Hさんは、10年ほど前から、原因不明の歯の知覚過敏があったそうですが、2週間前に突然、左下奥歯の歯痛が生じたそうです。かかりつけの歯科医院では、虫歯や歯周病などの具体的な原因は見つからず、「歯の中の神経が高ぶっているからでしょう」と言われ、少し削っただけで、鎮痛薬の処方だけで、それ以外の処置はほとんど無かったそうです。また鍼灸整骨院では、「歯の免疫力が低下しているからでは」と言われ、ハリ治療などを受けたそうですが、無効だったそうです。それどころか、次第に歯痛は増強し、最近では夜も寝られず、あるいは就寝後に歯痛で眼が覚める事もあるので、今回の来院となりました。

 





②    Hさんの診察
・痛む部位は左下奥歯(第3大臼歯)で、持続性の痛みで強烈に突き刺さる様な鋭痛と、それが少しマシになった時に、これも持続性の重苦しい鈍痛が、30分間隔くらいで交互に生じ、それが一日中続くそうです。さらに酷くなると、歯だけでなく、左の顔面(左のこめかみから左頬部~左下顎角、さらに左前頸部にかけて)も、強烈な鈍痛が生じるそうです。鎮痛薬(ロキソニン)は2時間程しか持たないそうです。
・歯痛は一日中続きますが、ストレスが加わった時、椅子の背もたれにもたれかかってスマホをしている時、左側臥位で寝る時などに増強するそうです。仕事上、クライアントとの緊張した商談が多く、その際の緊張増で歯痛が強くなるので、仕事にも支障をきたしているそうです。逆に、好きなテレビ番組を見ている時などは、少し痛みがマシになるそうです。
・歯の知覚過敏は10年ほど前から生じるようになったそうです。以前は冷水だけだったそうですが、数か月前からは温水によっても、上下左右の全ての歯-歯肉部分がビリビリと痛むそうです。知覚過敏の原因は不明だそうです。
・今回の件で、歯のX線は撮っていないそうですが、半年前に歯科医院で撮ったX線では、炎症や亀裂などの異常は全く無かったそうです。
・血圧は覚えていないそうです。血液検査では、B型肝炎のキャリアだそうですが、特段の治療は必要ないそうです。その他の異常は無いそうです。
・中学生くらいから両眼に飛蚊症があり(☚原因不明)、それは現在までずっと続いているそうです。この件で、以前に眼科医から「硝子体の入れ替え手術」を勧められたそうですが、結局それをせずに、今まで放置状態だったそうです。
・鼻閉、鼻汁、後鼻漏などは無く、今まで特段の鼻疾患の既往は無いそうですが、起床時に「鼻くそ」が多く出るそうです。
・耳鳴り、難聴などは無いそうですが、両耳とも外耳炎になりやすいそうです。耳かきが好きだそうで、耳かき後に外耳炎になりかけると、市販の綿棒などで外耳道を消毒しているそうです。
・現在、虫歯や歯周病は無いそうですが、しかし子供の頃から、虫歯などで歯科医院に通う事が多かったそうです。口腔内の視診上、両頬粘膜とも赤黒く見えました。また上下口唇とも、やや赤黒く見えました。
・かなり以前から、就寝中の歯ぎしりの癖が強く、マウスピースの処方を受けているそうです。日中でも歯を食いしばったり、あるいは首-肩から腕にかけて力が自然に入る事が多いそうです。
・咳や呼吸困難感は無いそうです。風邪はめったにひかないそうです。
・嗜好的には機会飲酒で(少量)、喫煙歴は一度も無いそうです。
・数年前にリーキガット症候群と診断され、遅延性のアレルゲンとして小麦、チョコレート(カカオ)、コーヒー、乳製品などがあるそうです。
・整体院や鍼灸整骨院などでは、後頚部の筋緊張が酷い事を、何度も指摘されているそうです。ただHさん自身は、あまりその緊張(コリ感)を感じていないそうです。
・初診治療後の説明時に、私の説明に対して、何度も(おそらく100回以上)うなずいていました。
・子供の頃からアトピー性皮膚炎があり、現在では頭顔面と頸部から背・胸、及び両腕にあるそうです。頭顔面の視診上、頭顔面は赤黒く、頸部はやや黒っぽい皮膚色でした。また、右の上唇の上部(鼻の下)に、2~3mm大の発疹の痕が3個ほどみられました。改めて問診すると、7年ほど前から度々、両口唇の上部にヘルペス(帯状疱疹)が生じるそうです(☚3か月に一度のペース)。特に左側では、上唇の上部に生じる前に、左耳介前方にも数mm大のヘルペスが生じるそうです。
・頭顔面の触診上、右の浅側頭動脈の拍動は、しっかりと触診できましたが、左の同血管は、弱く触診できました。また頸部の筋肉群(特に頸部前面の筋肉群)および顔面深部の筋肉群(外側-内側翼突筋)に著明な緊張、あるいは肥厚がありました。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    左下顎骨歯槽部~歯髄付近の局所免疫力を回復し、かつ同部の静脈還流を促進する
  ⑵    三叉神経(2枝、3枝)の易刺激性を緩和する
  ⑶    三叉神経節の局所免疫力を回復する

・上・下歯槽動静脈解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・耳神経節/翼口蓋神経節解放テクニック
 (三叉神経第2枝、第3枝解放テクニック)
・三叉神経節解放テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック

 



④    経過と結果・・・
・Hさんは遠方にお住いの方で、かつ連続して来院する事が出来なかったので、それを穴埋めするために、1度の来院で2回分の整体治療をする事になりました。その初診治療後(時間の都合上、左側しか施術していない)、「左眼がスッキリと明るく見えます。」と仰っていました。また左上奥歯の歯痛と左顔面の痛みは、治療前の7/10程度にまで軽減していました。


・2診目来院時、

「(初診)治療後に食事をしたら、歯痛が元の強さに戻りました。しかし左顔面の痛みは軽いままで、悪化はしていないと思います」と仰っていました。しかし「その翌日、歯痛で早朝に眼が覚めました(左顔面痛は無し)」とも仰っていました。


・3診目来院時、

「今は少し小さくなっていますが、前回の治療の翌日から、左顎の下に豆の様な腫れが出来て、圧痛がありました。これは何でしょうか」と質問を受けました。歯の痛みに関しては、「前回の治療後に食事をすると、やはり歯痛は強くなりましたが、食事が終わると前回より痛みが少しマシでした。」と仰っていました。また「今回も歯痛で眼が覚めましたが、前回と違って睡眠時間はゆっくりと取れていました。顔面の痛みは、ほとんどありませんでした。」とも仰っていました。そして「全体として、少しマシになっている気がします」と仰っていました。


・5診目来院時、

「顔の痛みは全く無く、歯の痛みはかなりマシです。知覚過敏も感じなくなっていて、1~2/10くらいです。ただ歯が浮いているような違和感があるだけです」と仰っていました。


・6診目来院時、

「ほんの少しだけ歯の違和感がありますが、痛みは全くありません。知覚過敏はこの一か月の間全く無かったのですが、二日前に軽いのが一度だけあっただけです。顔の痛みは一度もありませんでした。」と仰っていました。前回、今回と2か月連続して改善していたので、今回の集中治療を終了することにしました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
【歯痛について】
◆ 当院の考える非歯原性歯痛の原因…局所の静脈還流不全と局所免疫力低下

・今回のHさんの歯痛症例は、歯痛だけでなく顔面痛も併発し、さらにその根底に慢性の知覚過敏もある事から、難儀な治療になるのでは、と思いました。またHさん自身も遠方にお住いの方なので、当院への通院が難しく、その意味でも工夫が必要でした。そこで一回の通院で、二回分の治療時間を設けて集中治療する事にしました。


・ところで当院では、Hさんの様な、いわゆる「非歯原性歯痛の原因」として「局所の静脈還流不全や局所免疫力低下」などを主な原因と考えて、その整体治療に当たっています。そしてその主な誘因として、「意識下あるいは無意識下での緊張癖」が絡んでいるのでは、と考えています。そしてHさんは、その条件をそろえていたと思います。

 

歯髄(歯/歯肉)を支配する動静脈

 

 

◆ 「歯ぎしり癖」が遠因 ?!
・それは「就寝中の歯ぎしりの癖が強く、マウスピースの処方を受けているそうです(☚無意識下の緊張癖)。日中でも歯を食いしばったり、あるいは首-肩から腕にかけて力が自然に入る事が多いそうです(☚意識下の緊張癖)。」といった所見から、あるいは「頸部や顔面深部の筋肉群の緊張/肥厚、再発性の口唇部ヘルペス、浅側頭動脈の拍動減弱」などの所見からも推測できるのでは、と思います。

 

 

 

◆ 頚頬部の筋緊張(硬化)によって血流障害(うっ血・局所免疫力減退)が生じている ?!
・つまりその様な緊張癖によって、頸部(特に前面の筋肉群)や、顔面深部の閉口筋等が緊張-肥厚し、それによって動静脈の還流が阻害され、歯髄などの静脈がうっ血したり(☚歯痛の直接的原因)、動脈循環不全により局所免疫力が減退したりして炎症が続き、歯痛が持続するのでは、との考え方です。
(椅子の背もたれにもたれかかってスマホをしている時、左側臥位で寝る時などに増強する所見は、臥位になる事で重力の影響が消失し、頭顔面からの静脈還流の流れが低下して、歯髄がうっ血しやすい事によると考えられる。またクライアントとの緊張した商談などのストレス負荷時にも歯痛が増強するのは、緊張時に歯を食いしばって閉口筋の緊張が増したり、頸部の緊張が増したりする事による静脈還流障害による歯髄のうっ血が原因と思われる。)

 

  

歯槽・歯髄(歯/歯肉)を支配する動脈網と頚頬部の筋肉群

 

 

◆ 血流を改善し、うっ血と局所免疫力を改善する整体治療・・・
・ですからその治療もシンプルで、頸部や顔面深部の当該筋肉の緊張を緩和する整体治療で、同部付近の動静脈の還流を回復し、静脈のうっ血の解放、および教書免疫力の回復(炎症の消退)でもって、非歯原性歯痛の解消を期待するものです。


・結果的に上記の様な整体治療で、ある程度早期に歯痛が解消したので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と考えます。

 




【顔面痛、知覚過敏について】
◆ 顔面の知覚を支配する三叉神経とは…

・顔面痛については、おそらく10年前からの歯の知覚過敏が関係しているのでは、と思います。ちなみに顔面や歯の知覚神経は第5脳神経である「三叉神経」が担当しています。大雑把に言うと、顔面の上1/3は三叉神経の第一枝である「眼神経」が担当し、真ん中の1/3は第二枝である「上顎神経」が、下1/3は「下顎神経」が担当し、それぞれの走行経路はかなり異なっています(第一枝は上眼窩裂を、第二枝は正円孔を、そして第三枝は卵円孔を貫通して頭蓋から出て、頭顔面に通行していきます)。

 

 

 

◆ 三叉神経の走行部に刺激源があるはず…
・従ってHさんの様に、上下左右の歯の知覚過敏があるという事は、左右両方の三叉神経第二枝(上顎神経)と第三枝(下顎神経)の走行経路中に、何らかの刺激源がある可能性が高いのでは、と考えられます。そしてここで思い出される事は、Hさんは7年ほど前から3か月に一度のペースで、両口唇の上部にヘルペス(帯状疱疹)が生じる事だと思います。

 

・つまり、先述の三叉神経第二枝と第三枝に巣食うヘルペスウイルスが、活性化している事が考えられ、その事を逆に言えば、三叉神経第二枝と第三枝付近の局所免疫力が低下している事が(☚当該部位の動脈還流低下?!)、推測されます。

 

ヘルペス初感染と再発のしくみ

 

 

◆ 三叉神経由来のサイトカイン分泌過多が知覚過敏の原因か…
・その局所免疫力低下は「7年前からの三か月に一度のヘルペス再発」という状況を招き、その結果三叉神経第二枝(上顎神経)や第三枝(下顎神経)が通過する正円孔と卵円孔付近の組織も相当障害されて、発痛に関係する様々なサイトカイン(例:プロスタグランジンなど)が分泌されている可能性があり、それが上下左右の歯の知覚過敏(閾値の低下)につながっているのでは、と考えられます。


・この様な機序で顔面の下2/3を支配する三叉神経第二枝(上顎神経)と第三枝(下顎神経)の閾値が低下しているとすると、刺激源が歯のごく一部分であっても、閾値が低下している三叉神経第二枝(上顎神経)と第三枝(下顎神経)も刺激され、その支配領域である「左のこめかみから左頬部~左下顎角、さらに左前頸部」(☚Hさんの顔面痛部分)に強い鈍痛が生じても、不思議ではない、と思われます。

 

 

 

 

◆ 局所免疫力と細胞再生力の回復を目的とした整体治療 !!
・この様な考え方から、三叉神経節および三叉神経第二枝と第三枝付近の局所免疫力あるいは細胞再生力を回復する目的で、同部の動静脈循環を図る整体治療などを施術した訳です。結果的に5診目で、歯痛だけでなく、顔面痛と10年来の知覚過敏もほぼ解消したので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思われます。

 

 

 

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