股関節痛(変形性股関節症)と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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3年前から続く股関節痛(変形性股関節症)と整体治療

股関節の血流を回復する内臓整体で改善した症例の解説です。
患者Yさん=63才-女性-自営業/主婦の症例

 

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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、4年前にエスカレーターに乗ろうとして右足を1段目に置いた瞬間、突然右足全体に激痛が走ったそうです。翌日には、次第に痛みは右膝だけに集中してきたそうです。整形外科を受診-治療したところ担当医の診断では「軽い変形性膝関節症です」との事で治療をしている内に痛みは治まったそうです。ただ、それから半年後には左膝が痛み出し、それが右股関節痛も合併し、さらにその直後には左股関節も痛み出したそうです。左股関節に関しては、当初は1か月に一度くらいの痛みだったそうですが次第に増加し、今では毎日痛むそうです。この間、いくつかの治療を受けたそうですが、最終的には左股関節の変形性股関節症(グレードは覚えていないそうです)と診断を受け、治療を続けていました。少しマシな気もするそうですが、それ以上の進展は無く、やはりずっと痛むので今回の来院になりました。
【膝痛に関しては「膝痛(変形性膝関節症)と整体治療」参照】

 

 


②    Yさんの診察
・Yさんの身長は166cmで体重は61kgだそうです。姿勢は良く、問診時も背筋を伸ばして座っていました。
・1年前のX線では、右股関節の関節裂隙が少し狭小化していて、変形があるとの診断を受けています。腰部では何番目か忘れたそうですが、少しだけ腰椎と腰椎の間が狭くなっている部位があるそうです。
・血圧は高めで、3年ほど前から一番弱い降圧剤の処方を受けているそうです。血液検査ではγ-GTPがやや高めだそうですが、原因は分かっていないそうです。ただ、両親ともγ-GTPは高めだったそうです。Yさんの飲酒歴、喫煙歴は無いそうです。
・痛む部位は左鼠径部付近だそうです。坐位では左脚を上に組んで座ると痛みが増強するそうです。また、椅子から立ち上がる時なども痛みが強くなるそうです。しかし歩行しだすと痛みは軽減するそうです。
・股関節以外には右膝痛と、腰部から左右の下腹部-大腿上部にかけて帯状の腰痛(☚痛みというより引っ張られる感覚)があるそうです。
・やや左脚の跛行が見られ、左脚を上げる時に上げ辛いそうです。階段の降下や平地歩行でのつまづきは無いそうです。
・左の大転子付近と鼠径部で、時折”パキッ”といった音がするそうです。
・今までいくつかの仕事をしていたそうですが、立ち仕事が多かったそうです。また、その仕事内容も人から見られる仕事内容だったので、いつも姿勢良くしていたそうです。
・生理痛がひどかったそうですが、第1子出産(☚現在37才)、第2子出産後には(☚現在32才・両者とも普通分娩で安産)ほぼ生理痛は無くなったそうです。ただ妊娠時に担当医より「子宮後屈があります」といった旨を聞かされていたそうですが、妊娠-出産には関係ない、との事で特段の治療はしていないそうです。
・30年ほど前に副鼻腔炎歴に罹患しその時は治癒したそうですが、また5年前にも副鼻腔炎の再発があったそうです。今でも時折鼻水が出るそうですが、大抵黄色い鼻水だそうです。後鼻漏もあるかもしれない、との事です。
・歯周病の症状があり、数か月に数回の治療を歯科医院で受けているそうです。
・20代の時に感染性膀胱炎に二度罹患しているそうです。また、遊走腎(左右どちらかは覚えていないそうです)と胃下垂(どのあたりまでの下垂かは覚えていないそうです)の診断も同時期に受けていたことがあるそうです。
・以前は快便だったそうですが、ここ数年は便秘と快便が交互に続くそうです。腹部は膨満傾向で、特に下腹部は前下方に垂れ気味でした。
・右股関節の可動域制限はありませんでしたが、左股関節の可動域は内旋、外旋および屈曲制限と疼痛誘発がありました。
・トレンデンブルグサインは左脚起立で陽性でした。また、アンビルテスト、トーマステストは左右とも陰性でしたが、ドレーマンサインは左で陽性でした。
・膝関節の腫脹や内反・外反変形、反張膝、発赤、あるいは滑液包の腫脹などは、左右ともありませんでした。しかし左右膝窩とも極めて固く緊張していました。
・左右膝関節とも圧・牽引アプレーテスト、内反・外反テスト、膝蓋骨グラインディングテストまた関節裂隙や膝蓋腱の圧痛などはありませんでした。しかし、左右共に、軽度の前方引き出し徴候が認められました。疼痛の誘発はありませんでした。
・腹部および下肢の知覚検査は陰性でした。膝蓋腱反射は左右とも⊖でした。上肢の腱反射は左右とも⊕でした。バビンスキー反射は陰性でした。
・MMTは左大腰筋が4で右は5でした。
・大腿周径は右脚が47cm、左脚が43cmでした(☚膝蓋骨上15cm計測)。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音は弱く聴取出来ました。
・腹部触診上、左右の恥骨結節~鼠径靭帯(3cm)に著明な緊張と圧痛がありました。下前腸骨棘と小転子付近の緊張と圧痛がありました。下腹部や盲腸部-S字結腸部にも緊張と圧痛がありました。




➂ 治療目標と整体治療
   ⑴    閉鎖動静脈-関節臼枝の静脈還流を促進する
   ⑵    内側大腿回旋動静脈-寛骨臼枝の静脈還流を促進する
   ⑶    股関節内の滑液の循環を促進する
   ⑷    消化管および骨盤底部各静脈叢の静脈還流を促進する
   ⑸    子宮後屈症を改善しかつ残留便・ガスの排泄を促し、もって股関節臼から大腿骨頭~頸部への力学的負荷を改善する
   ⑹    上記⑴~⑸によって大腿骨頭/股関節臼の軟骨・骨のうっ血を軽減させて疼痛を緩和する。そして同部の代謝を向上させて軟骨および骨の修復を図る

・閉鎖動静脈解放テクニック
・内側大腿回旋動静脈解放テクニック
・陰部、膀胱、子宮-膣、直腸静脈叢の解放テクニック
・腸骨はがしテクニック
・消化管平滑筋テクニック
・子宮底解放テクニック
・子宮円索テクニック
・大腿直筋、腸骨筋、恥骨筋解放テクニック
・大腿骨頭牽引テクニック






④    経過と結果・・・
・初診治療直後、

「(左脚が)軽く上がります。歩きやすいです」と仰っていました。また、椅子から立ち上がる時の股関節痛も治療前の6/10くらいまで軽減し、また左脚が前に出しやすくなっていて、「こんな事は初めてです、立ちやすいです!!」と仰っていました。


・2診目来院時、

2日間ほどは痛みがましでしたが、(2診目来院)前日にはほぼ元のレベルにまで戻っていたそうです。しかし施術後には股関節痛は5/10まで改善し、「前回よりも足が上がります」と仰っていました。


・3診目来院時、

「歩行や階段の昇り降りがかなり楽になっています」と仰っていました。また便の量が少しずつ増えているそうです。


・4診目来院時、

「先日、たくさんの買い物袋を持って歩いていたら、少し左の股関節痛が悪化しました」と仰っていました。しかし施術後には痛みが消失していました。また、左ドレーマンサインの所見がやや改善していました。


・その後7診目まで集中治療を続けていましたが、かなり改善傾向(☚股関節痛の軽減・ドレーマンサインの改善傾向など)を示していましたので、8診目からは治療間隔を開けて施術する事にしました。


・11診目来院時、

「今週は一度も痛まない日が続きました」と仰っていました。


・その後、ごくたまに痛む時があったそうですが、それもごく軽微ですぐに消失するようでした。また、左ドレーマンサインがほぼ正常レベルに近づきつつありました。そして16診目来院時には「(股関節の事が)全く気にならない日が続いています」との事でしたので、とりあえず今回の治療は終了する事にしました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・変形性関節症の疼痛の原因はいくつかありますが、その中でも最大の要因は「罹患関節骨端部の静脈うっ血」による疼痛と言われています。また同部のうっ血は循環血流の遅滞を意味していますから、当然罹患部の代謝は悪化し、軟骨芽細胞や骨芽細胞あるいは免疫細胞の機能は減退し、その患部修復作用(=自然治癒力)も低下して痛みは改善せず、それは関節症の将来的な悪化を意味します。

 

 

 

・臨床的には、関節の部位によってそのうっ血原因は異なりますので、それぞれ個別に診ていく必要があります。従って股関節(股関節臼・大腿骨頭・大腿頸部)に関してはその支配血管である閉鎖動静脈流域や内側大腿回旋動静脈流域を診ていく必要があります。つまり一般的には、骨盤底部の臓器(特に女子では婦人科臓器)と大腿の筋肉群です。今回のYさんの症例においても、やはり上記セオリーが概ね合致するのでは、と思われます。
 

・例えばYさんは子宮後屈症、遊走腎、胃下垂など下腹部~骨盤底部に負荷のかかる所見が散見され、これらが閉鎖動静脈の絞扼に関係している可能性が高いのでは、と考えられます。また、30代における出産を契機とした生理痛の消失現象は、それ以前までの子宮内膜症の既往を推測させますが、その既往による下腹部~骨盤底に残留している子宮内膜組織の骨盤臓器間の癒着(☚子宮後屈症に影響している可能性↗)が、閉鎖動静脈の絞扼・血流障害につながっている可能性も高いのでは、と思われます。

 

 


・加えて、Yさんの姿勢の良さ=人から見られる仕事内容、立ち仕事↗=などから推測できるように、この習性は大腿の筋肉群や腸骨筋の過緊張・過労を発生させ、それが内側大腿回旋動静脈流域の絞扼・血流障害に関係していると推測されます。さらに数年前に発症した変形性膝関節症が股関節に追い打ちをかけるようにして悪化要因になっているのでは、と考えられます。
 

・上記の所見から➂「治療目標と整体治療」を立て、施術することにしました。憶測ですが、おそらく運よくKさんの変形性股関節症のグレードもそれほど高くなかったのでは、、、と思われますが、それも比較的早期に回復した要因では、と考えます。

 

 


 

 

 

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