にゃめんにゃよ | とら婆 さび姐 新米なぎ

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永遠の21歳、ベテラン天使さま「とらこ」。
初めて一緒に暮らした元ベテラン野良「さび」が新米天使さまに…。

『とらこが大好き』
『とらこに恋してさびに恋して』
からリニューアルしました。
(2017/9)

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寝ようと思うが、横になる気がしない。
おたこさんから鈴の音が聞こえるたびに覗き見。

実は、とらこに初めて首輪をつけたのはじょあだ。それも最近、2~3年くらい前。
安物で、かなりボロくなったので、先週末、全く同じ新品に付け替えた。

まだおたこさんもなく、家の中にいても、押入れや納戸、クロゼットにもぐりこみ、どこにいるのかわからなくなってしまったからだ。
もういい歳だし、姿が見えないと心配だ。
外に出てしまい、野良子だと思われるのも困る。

おたこさんが来てからはすっかり定住。
近くに住む親戚の家の白ちゃんから譲り受けた。19歳まで生きたきれいな子だ。

おたこの中のとらこの顔は右側血だらけ、両手も血でがびがび、口元も血のかたまりがついたまま。残念ながら、今日はあまり麗しくない。
横になると薄くてぺったんこ。目だけうっすら開いている。
喉を鳴らしているのか、息苦しいのかよくわからない。

だんだん弱気が出てきてしまい、結局おたこさんの前にうつ伏せ、頭だけお邪魔させてもらう。
血とちっちと唾液やらで、かなりすごい臭いになっている。
でも、目を離すと大変なことが起こってしまいそうな気がして、おたこさんから出れない。不安が募る。

先に動いたのはとらこの方だった。突然身体を起こし、おたこさんから出て、隣の部屋とを仕切る戸の前で鳴いている。

ママさんにお別れを言おうとしてるのでは・・・、などとわけのわからない事を考えるじょあ。寝ないとろくな考え浮かばない。睡眠は大事だ。

まさかご飯!?イエス、まさかのご飯。

確実に食べてくれそうなものを選ばなくては。
2階のキッチンの隅に、じょあが頼んだフードが梱包されたまま置いてある。
ad缶、お前に決めた。

$とらこが大好き
食べた。
自分の血が混ざろうがお構いなし、ばくばく食べる。
動物ってすごい、猫ってすごい。

はらはらするじょあを横目に、口を拭いまくり、時間をかけて水を飲む。
$とらこが大好き
もちょっと高くした方が飲みやすそうか。
そして、再びおたこさんへ。
$とらこが大好き
「左から撮って」とアピール

いかんいかん、またとらこを舐めてしまった、この子は強いんだった。