みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
みなさんはピンチの時に手を差し伸べてくれる方はいますか?
今回は大災害に見舞われたなかで復興に向けて出来た素敵なコラボレーションをご紹介します。
復興そして再建へ、震災がつないだライバル酒蔵のコラボ
出典元:Unsplash
2024年1月1日16時10分。新年を迎えたばかりの石川県能登半島地方を中心に最大震度7の地震が襲いました。
能登半島地震の被害は死者245人、負傷者1302人、全壊、半壊などの住家被害は19368戸に及ぶなど甚大です。
(4/23 14:00時点 内閣府発表)
改めまして被害に遭われた方のお見舞いそしてお悔やみを申し上げます。
今回ご紹介する石川県輪島市の能登末廣の銘柄で知られる中島酒造店さんも、この地震で酒蔵や店舗が全壊する被害に遭われています。
17年前も地震で酒蔵が全壊した中で起きた今回の被害について代表は「酒蔵の再建は難しいと思っていた」と述べています。
そんな苦境の中、声をかけたのが石川県小松市の神泉の銘柄で知られる東酒造さんでした。
東酒造はすでに仕込みを終え、空いた酒蔵を有効活用できないかと中島酒造店に酒造りをしないかと提案したのです。
中島酒造店は全壊した酒蔵から酒米を取り出し、東酒造の酒蔵で今年も無事能登末廣を造ることが出来ました。
そしてこの縁から「今までにない酒を造ろう」と2つの酒蔵が共同で新たな酒を造るという企画が立ち上がります。
中島酒造店と東酒造が製造計画から酒造りまでともにおこない能登末廣でも神泉でもない味わいの新しいお酒、その名も「名前のない日本酒」が出来ました。
中島酒造店と東酒造はともに150年以上の長い歴史を誇る酒蔵で、同じ県のいわばライバルともいえる関係です。
そんな酒蔵同士が一緒に酒造りをするというのは異例中の異例です。
こうして完成した「名前のない日本酒」の売り上げは中島酒造店の再建費用に充てられ、いつか輪島の地でまた酒造りをすることを目指しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
災害という困難に商売のライバルである酒蔵が手を組み、新たな価値を生み出した素晴らしいコラボレーションだと思いました。
連絡をいただいたときに中島酒造店の代表は「酒蔵同士の絆をとてもあたたかく感じた。今年も能登末廣を販売することができて良かった」と話されています。
自分がピンチの時に手を差し伸べてもらえるような人間であるためにも、自分が常に周りで困っている人に手を差し伸べているのかが大事だと思います。
困ったときはお互い様という言葉があるように私たちも支えあって生きていきましょう!
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: