みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
4月17日に長きに渡りサッカー日本代表の主将としてチームを牽引してきた長谷部誠選手が今シーズンをもっての現役引退を発表されました。
「彼のようなスターはいない」ドイツで称賛された人間性
出典元:Unsplash
2010年大会から3大会にキャプテンとしてFIFAワールドカップに出場し、チームを牽引してきた長谷部選手の引退発表は、日本はもちろん海外でも大きく報道されています。
長谷部選手は高校卒業後に浦和レッズに入団するとクラブ初となるJリーグ優勝やAFCチャンピオンズリーグ優勝などのタイトルをもたらします。
その活躍が認められ2008年からは活躍の場をサッカー強豪のドイツへと移し、現在まで続くドイツでの輝かしいキャリアを築き上げてきました。
約16年の長いドイツでのキャリアで3クラブに在籍し、2008-09シーズンにブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)優勝、2021-22シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献しています。
チームのために複数のポジションをこなす長谷部選手の貢献度は数字にも大きく表れており、ブンデスリーガにおける出場数は383試合を数えアジア人最多出場を誇り、外国人選手(ドイツ国籍以外)としても長い歴史の中でも歴代3位という記録を残しています。(4/17引退発表時点)
2022年には現在所属するフランクフルトから契約更新オファーがありましたがその内容が異例でした。
サッカー選手としてかなりのベテランだった長谷部選手にクラブは選手契約と引退をした後にクラブのスタッフとして留まることを条項に入れた5年契約を結んだのです。
当時38歳の選手への複数年オファーがすでに異例の中、引退するタイミングを長谷部選手に一任したうえで引退後もクラブに残ることを確約した契約というのは世界的にも珍しいことです。
そして40歳となった先日、現役引退が発表されました。
ドイツ紙でも大きく報じられ「彼のようなスターはほとんどいない。彼に関わった全ての人々が彼のプロ意識、謙虚さ、礼儀正しさを称賛する」と選手としての貢献のほかにも人間性を高く評価され労いの言葉が送られました。
おわりに
プロサッカーの世界ではどんなに優れた選手でも移籍や監督や戦術の変更によって出番を失ってしまうこともよくあります。
それでも長きに渡り活躍を続けられてこられたのは、選手としての能力やスキルはもちろんですがリーダーシップやプロ意識、謙虚さといった人間性も大きく関わっていることがこれまでの功績が物語っていると思います。
2011年には日本で100万部を超える大ヒットとなった著書「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」の印税として入る金額を当時甚大な被害に遭っていた東日本大震災の被災地へ全額寄付すると発表されたことも長谷部さんの人間性を表している素晴らしい行動だと思います。
サッカー選手としては区切りをつけますが、これからも長谷部さんの素晴らしい人間性をもって多くの人へいい影響を与えていくと感じています。
私たちもプロとして結果・成果にこだわるのはもちろんのこと、素晴らしい人間性をもって周りの人へいい影響を与える人間になっていきたいですね。
長谷部選手、現役生活お疲れ様でした。
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: