みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
今回は2度サッカーワールドカップで日本代表を指揮した名将の現在をご紹介します。
愛媛の地で掲げる「心の豊かさ」
出典元:Unsplash
今回はご紹介するのは日本プロサッカーリーグの3部(通称 J3)に所属する「FC今治」と運営会社「株式会社今治.夢スポーツ」です。
名前の通り、愛媛県今治市をホームタウンとするFC今治は2020年からJリーグに参加している比較的新しいJリーグクラブになります。
1976年に創設し2012年から現在の名に変えた地域リーグのいちアマチュアチームであったFC今治に大きな変化があったのが2014年。
「岡田武史」氏がFC今治の運営会社である株式会社今治.夢スポーツの株式を過半数取得し、オーナーとして経営に加わったのです。
岡田氏は1998年と2010年のFIFAワールドカップで日本代表の監督を務め、Jリーグでも2連覇に導くなど言わず知れた名監督です。
そんな岡田氏がオーナー就任してからFC今治は地域リーグからプロであるJリーグクラブへとステップアップしていきましたが、変化はそれだけではありません。
例えば今年に入ってからは新しいホームスタジアムを使用しているFC今治ですが、そのスタジアムの総建設費はなんと40億円。
プロとはいえ1部クラブとは違って小規模な運営が余儀なくされる3部クラブにとっては巨額を費やしたことになります。
その背景には岡田武史氏が代表となった時から掲げている
「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する。」というビジョンがあります。
具体的には「心の豊かさを大切にする社会とは、売り上げ、資本金、GDPなどという目に見える資本ではなく、知恵、信頼、共感など数字に表せない目に見えない資本を大切にする社会。」と会社HPで述べています。
このスタジアムでもその思いが込められておりスタジアムのトイレには東京オリンピック用に作られたが無観客で使用されずに廃棄されるものを譲り受けて使用していたり、他にも建設会社との信頼の上での工夫と努力の積み重ねがあったそうです。
心の豊かさという無形資産を追求したことでスタジアムという有形資産が出来たと携わった関係者の方が語っています。
おわりに
株式会社今治.夢スポーツではこのビジョンを掲げて現在では地域の公園や学校の運営なども行っておりJリーグが掲げる「地域に根差したスポーツクラブ」を体現しています。
採用活動では著名人である岡田氏と仕事がしたいという方よりも、企業理念・ビジョンに共感したからという方が非常に多いということも素晴らしいビジョンを掲げて行動しているからだと思います。
経営者でなくてもビジョンをもって行動するのはとても大事なことだと思いますので、みなさんも大きなことでなくても良いので人生のビジョンを見つけてみてはいかがでしょうか?
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: