みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
先日とある場所で人命救助が行われたことを消防署から表彰されました。
この人命救助には過去のとある方の出来事が大きく関わっておりとても感慨深いものでしたのでご紹介します。
故「松田直樹」の思いをつないだ人命救助
出典元:Unsplash
今年の6月10日、横浜市でJリーグの「横浜F・マリノス」のサッカースクールの交流戦が行われていたところ、成人男性が突然倒れ込みました。
この突然の事態に対応したのが、元Jリーグ選手であった藤本淳吾さんをはじめとしたマリノスのサッカースクールコーチの方たちでした。
意識を失い、瞳孔が開いて硬直している男性をみて異常を感じたサッカースクール関係者たちはすぐに会場の近くに設置されていた「AED」を取りに行きます。
胸骨圧迫やAEDを無我夢中で使用したところ男性は無事に意識を取り戻すことが出来ました。
この人命救助を行ったマリノススタッフ3名を含む計6名の表彰が行われた際に、マリノススタッフの方はとある方の写真が手元にありました。
その方とは故「松田直樹」さんです。
松田直樹さんは横浜F・マリノスの選手として長きにわたり活躍し、日本代表でも2002年日韓ワールドカップに出場するなど活躍した名選手です。
松田さんは2010年を最後に16年間在籍していたマリノスを退団すると2011年に当時Jリーグから見て3部相当にあたる「松本山雅FC」に移籍をします。
日本トップクラスの選手の移籍は当時大きな話題となり周りの選手にも多大な影響を与えましたが悲劇は突然起きます。
移籍して半年ほど経った2011年8月にチームの練習中に突然倒れ心肺停止になると、救急搬送されたものの8月4日に「急性心筋梗塞」で34歳の若さで亡くなりました。
負けず嫌いでとにかく熱くチームを鼓舞し、サポーターから愛されマリノス時代は「ミスターマリノス」と称されていた松田さんの死はとてもショッキングな出来事でした。
この出来事から日本サッカー協会はJリーグを始め、今回起きたJFLや女子サッカーのなでしこリーグなどでの試合会場や練習場所でのAEDの設置を義務付けることなります。
世間にも多くの関心を集め、サッカー界だけではなく他のスポーツでもAEDの設置が行われるようになるとともに、横浜F・マリノスでも救える命をひとつでも増やすためにとAEDの普及啓発活動を行ってきました。
今回の人命救助も松田さんの悲劇が生かされていたことで救えた命だと思うと感慨深く、突然の出来事に対応した方々の行動に尊敬しました。
私たちも過去の出来ごとや経験を生かしていきましょう。
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: