みなさんこんにちは!
久保佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスの規制緩和された大型連休、ぜひみなさん有意義にお過ごしください。
さて、今回はちょっと変わったお酒を見かけましたのでご紹介します。
廃棄される食パンのミミがお酒に大変身!?
出典元:Unsplash
今回ご紹介するのは4月27日に発売された『 Pure Bread Gin #1 』というクラフトジンです。
この商品、ただのお酒ではないのです!!
このお酒は名前の通り、廃棄予定だったパンのミミ100%で作られているというから驚きですね!
製造しているのは「Boulanferme」(ブーランフェルメ)という会社で、神奈川県海老名市で学校給食や業務用パンの製造を行っている「株式会社栄屋製パン」の別ブランドになります。
これまでサンドイッチ用のパン製造で発生してしまうパンのミミは廃棄するか飼料として農家に使用してもらうしかなかったので、もっと有効活用できないかと考えていたそうです。
そんな時にイギリスで「トーストエール」という廃棄パンから作られたビールを参考に始動し、全国のクラフトビール醸造所へ連絡して意気投合した事業者と研究・製造が行われておよそ1年前に「upcycle beer」が誕生しました。
いくつかある「upcycle beer」の醸造所によって、地域の特徴や醸造家の発想によって味や風味も大きく異なるということで同じ商品も醸造所ごとに販売しているのが面白いですね。
そしてちょうど「upcycle beer」の発売から1年が経つ今月に日本初となるパンのミミ100%で作ったクラフトジンが発売しました。
パンのミミといえば焼き上げた際につく茶色の焼き目が印象的ですが、このクラフトジンは透き通った無色透明なのでパンで作られているとは誰もが驚くことかと思います。
パンのミミで作り上げたベーススピリッツを醸造、蒸留と長い時間をかけて作り上げたこのクラフトジンはパン本来のやわらかい甘味やアルコール感でお酒が苦手な方にもおすすめなお酒に仕上がっているそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
一見、同じ製造業とはいえ関係のないように見えるパン製造業者とお酒の醸造所ですがそれぞれの強みを生かしたコラボレーションでこの唯一無二の商品が完成したのだと思います。
さらにこのコラボレーションでフードロス問題にもつながる廃棄、ダウンサイクルに繋がる飼料への転用という方法しかなかった余ったパンのミミがお酒として新たな価値を付けた「アップサイクル」の商品へと変身を遂げた素晴らしいサステナビリティな実例だと思いました!!
この商品開発に向けて全国の醸造所へパンのミミでお酒を造りたいと連絡を取ったそうですが、パンでお酒を造るということは一見突飛な考えのようにも感じますし、なかなか思いつかないことなので数多くの困難もあったことかと思いますが製造・販売まで至ったことがとても素晴らしいと感じます。
私たちも何かを成し遂げる!と決めたことに信念をもってやり遂げるまで挑戦し続けましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: