みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
突然ですが、みなさんは「風力タービン」をご存じですか?
世界中で導入が進んでいる再生可能エネルギーのひとつである、風力発電に使用されている物が、風力タービンになります。
再生可能エネルギーの導入が進んでいることは、技術の進歩と共に素晴らしい事ですが、その導入を求める時に考えなければいけないことがあります。
それは、廃棄の問題です。
一般的に風力タービンの寿命は、20年とされています。
風力タービンは、いくつもの部材で構成されており、その全体の85%はリサイクル可能な材料でできています。
残り15%の材料、特にタービンブレードと呼ばれている羽の部分は、ガラス繊維又はガラス強化ポリマーでできておりリサイクルが難しく、そのまま埋立地に送られるそうです。
そんな、タービンブレードを再生可能な複合樹脂で作り、尚且つ、みなさんの馴染みのあるお菓子に変える取組みがあるようなので紹介していきます。
複合樹脂がグミになるまで
前述の通り、タービンブレードがみなさんの馴染みのあるお菓子になると書きました。
そのお菓子とは「グミ」です!
新しいタービンブレードに使用されている複合樹脂ですが、その複合樹脂をアルカリ消化することで乳酸カリウム(KC3H5O3)が生成される仕組みのようです。
その乳酸カリウムを精製することにより、グミやキャンディー、スポーツドリンクといった飲食料品に使えるといった研究を発表しました。
この新しい複合樹脂は、新たなタービンブレードはもちろん、窓や車のテールランプなどにもリサイクルすることが可能なようです。
複合樹脂をアルカリ消化するとポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)が生成され、それをさまざまな製品に使うことができます。
また、おむつの高吸水性ポリマーとしても使えるようですよ。
まとめ
いかがでしたか。
今まで考えたこともありませんでしたが、タービンブレードがグミになるとは思いませんでしたね。
ただ、リサイクルの観点から見れば、元々リサイクルできなかった物をリサイクルできるようになるまで考えられていることが技術の進歩だと感じました。
これも一つのSDGsの在り方なんだと思わせる研究でしたし、今後も拡がっていく取組みなので注目していきましょう。
おわり。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: