みなさん、こんにちは。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)です。
突然ですが、みなさんは「メスカル酒」というお酒をご存じですか?
メスカル酒とは、テキーラと並んでメキシコを代表するお酒のひとつです。
リュウゼツランという植物が原材料になっているようですが、なんと芋虫が入ったお酒らしいです。
日本で販売されているメスカル酒は、芋虫は入っていないようですが、現地で購入すると入っているらしいです。
ただ、テキーラよりも飲みやすく味わい深いお酒らしく、近年世界で人気が高まっている蒸留酒のようです。
そんなメスカル酒ですが、伝統的な製造方法で作られていく過程で、資源を多く使い製造のための廃棄物が増えてきておりその結果、CO²排出量が増加している事が現状のようです。
そんな今回は、より環境に優しく、サスティナブルな製造方法のもと作られた、エコなメスカル酒があると聞いたので紹介していきます。
メキシコの新しいお酒の形!
一言で変わったと言いますが、何が変わったのかいうと製造方法が変わったようです。
新たにオープンしたメキシコのオアハカ州の蒸留所では、蒸留酒の原料に標高8000メートルの山で栽培されたオーガニックのリュウゼツランを使っているようです。
4年から12年のあいだに成長したものを収穫し、高温で丸2日かけて焼く作業はメスカル酒の製造できわめて大切なプロセスらしく、地域認定のオーガニック農場で生産された木材のみを燃料として使っています。
また、新しいメスカル酒の製造は動物の権利も尊重しているらしいです。
従来の製造方法では、焼いたリュウゼツランを馬が動かす石うすで潰していたため、労働力確保ために大量の家畜が必要でした。
これを馬力ではなくソーラーパネルで動くように改良することで、動物労働をクリーンエネルギーに置き換えに成功しました。
そして、空が恵んでくれるものは太陽光だけではなく、蒸留所に3つのタンクを設置したことで、雨水を貯水して治水することもできるようです。
リュウゼツランを潰したあとは、いよいよ発酵・蒸留の工程です。
伝統的な製造においては、蒸留の際に残留物が近くの川に流れ、水質汚染を招くという大きな問題を常に抱えていました。
新しいメスカル酒の製造では、この残留物をコンポストにし、現地の農家に提供したり、バイオ燃料にしたり、日干しレンガを使うことで、廃棄物ゼロを達成しました。
こうした努力によって、メキシコの新しい名産品は作られているようです。
まとめ
いかがでしたか。
僕の中では、まだあまり馴染みが深くないお酒でしたが、製造過程で大量のCO²を排出していると知って、素直に驚きました。
このメスカル酒だけでなく、僕の大好きなビールも同じように環境破壊に繋がっているのかなと考えると、知っていると知っていないでは大きな差があるなと感じました。
知ることで行動も変わってきますし、意識するようにもなると考えますので、消費者としての責任ある行動と言動が試されてきているので、これを第一歩にしていきましょう。
おわり。
久保 佑輔(くぼ ゆうすけ)
参考文献: